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Posts Tagged ‘殺虫剤’

ピレスロイドという殺虫剤の正体

2020-08-13

皆さん、こんにちは。
困ったを助けるミスズマンです。

動画の声、どうでしょうか?
特に、途切れたり、聞こえなくなったり
しないので、とりあえず安心しています。

さて、今日は番外編

殺虫剤のお話 Part.1

をしております。
ドラッグストアー、ホームセンター、
スーパー、コンビニなど・・・。

このご時世、どこででも手に入る殺虫剤。
でも、皆さん殺虫剤の勉強って
したこと無いですよね?

というわけで、
今回、動画でお話させていただきました。

市販剤の中でも、圧倒的に多いのが、
ピレスロイド系の殺虫剤です。

この種は、安全な商品が多いのですが、
それは、あくまでも人間対象であります。
(使用頻度によっては、人間に危険なモノも)

特に、ハチ類や魚類にとっては、
危険な殺虫剤なので、
環境にはしっかりと配慮して
使って欲しいものです。

最近は、ピレスロイド系ではなく、
ピレスロイド様殺虫剤というの種も
出てきました。

殺虫剤は、昔と違い非常に安全になっており、
非常に進化しております。

 

というわけで、
殺虫剤は、しっかりと知識をもって
使えば非常に安全ですので、
あまり、否定されないことを
おすすめします。

分からないことがあれば、
メーカーに問い合わせると良いと思います。


工場の防虫対策・虫混入で
一般宅のお家で虫に
お困りの方、ご相談は
こちらまで
お問い合わせください
077-576-8222 (代表)

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害虫防除器具及び手法

2016-10-13

本日は、兵庫県川西市、神戸市、京都市左京区、南区、

滋賀県甲賀市、近江八幡市、長浜市、湖南市の

異物混入防止、特殊清掃、ゴキブリ駆除、ムカデ駆除に

お伺いしました。

 

今日は、防除器具のお話をしたいと思います。

駆除をする際に、問題(ターゲット)となる害虫の種類を

特定することが出来たら、最も効果のある資機材を選択し、

実作業に望まなければなりません。

ここでは比較的よく用いられる害虫防除機器について解説します。

 

■防虫ネット

蚊やハエなどが静止する場所や発生する集水桝などに、

ピレスロイド系殺虫剤を含浸させたネットを設置します。

尚、ネットを設置すると、ムカデやヤスデ、ダンゴムシなどの

不快害虫にも抜群の効果を発揮し、よくネット上の死骸が転がります。

 

①    実作業の例

・建屋に侵入する飛翔昆虫の対策として、給排気のダクトに設置

・蚊・ハエ・クモ・ダンゴムシなどの防除として、

排水溝・集水桝・雑草地・網戸または、のれん風に設置

②    代表的な機器

・タフガードネット ・オリセットネット

 

■防虫フィルム

走光性昆虫の視覚を制御する紫外線カットフィルムで

窓ガラス専用の粘着フィルムです。

昆虫は一般的に、

250ナノメートル~500ナノメートル前後

波長に反応するので、その光をカットすることで、

飛翔昆虫の侵入・誘引防除ができます。

フィルムの色も用途に合わせて選択できるので便利です。

また、窓ガラスが破損した際の飛散防止も可能です。

異物混入防止を取り組む会社であれば、当然の取り組みです。

①    実作業の例

・作業所の照度を落としたくない室内などに

  透明タイプのフィルム設置

・昆虫の視界を阻害し、夜行性昆虫の活動を抑制する

  イエローグリーンタイプのフィルム設置

・室内の照度を暗く見せて、飛翔昆虫の誘引を

  抑制するグリーンタイプのフィルム設置

・飛翔昆虫の誘引を抑制するだけではなく、

  鏡面効果と断熱効果をアップさせるシルバータイプのフィルム設置

・520ナノメートルまでの紫外線の影響をカットしなければならない

  重要区域の窓ガラスに設置するオレンジタイプのフィルム設置

②    代表的な機器

・モスクリーンカール、ウインドウバリア

 

■防虫対策ランプ(紫外線カットランプ)

昆虫が明るく感じる波長の光

(360ナノメートル付近の紫外線)

特殊な紫外線カットフィルムで虫から見えにくくさせ、

異物混入の代表となる害虫の侵入を防ぎます。

また、紫外線をカットすることで、

衣類や紙類の色あせの防止にもなります。

①    実作業の例

・工場内の照明に集まる飛翔昆虫類の対策

・紫外線によって変色する商品や資材の防止

②    代表的な機器

・WANランプ

 

■防虫ブラシ

ブラシ毛材がカーテンやのれんの役割をし、

害虫やネズミの侵入を防ぎます。

なお、ブラシには数種類の角度や長さ、

防虫剤が含浸させてあるタイプなどがあります。

①    実作業の例

・工場の出荷口や搬入口などの

  重量シャッターの隙間から侵入する害虫対策

  また、ネズミやほこり、水気などの侵入防止対策

②    代表的な機器

・バーカット、バーシール

 

■シロアリベイトシステム

従来のシロアリ防除方法とは異なったコンセプトで

開発された巣ごと壊滅させるシステムです。

シロアリが出す道しるべフェロモンを利用して、

他の仲間を次々と導き死滅させます。

この工法は、定期的な点検業務が必要となります。

①    実作業の例

・殺虫剤アレルギーの居住者からのシロアリ駆除依頼

・床下が潜れない場所のシロアリ駆除

・イエシロアリの駆除

②    代表的な機器

・リクルートAG、ファーストライン

散布機器及び手法

2016-08-29

本日は、滋賀県彦根市、東近江市、

京都市左京区、山科区、兵庫県伊丹市の異物混入防止、

ネズミ駆除、ゴキブリ駆除、除草作業現場調査にお伺いしました。

 

私たちに健康被害や経済被害をもたらす害虫。

彼らを駆除するためには、

薬剤の効力を十分に発揮する機器が必要であります。

実作業では、捕獲・平面処理・空間処理が行われ、

ここでは比較的よく用いられる散布機器について解説します。

 

■ハンドスプレヤー

防除作業で最も利用される機器で手押しポンプなどとも呼ばれます。

害虫が静止する壁面や床のコーナー部などに

乳剤やマイクロカプセル剤の希釈液などを残留噴霧、

また直接噴霧して駆除する場合などに用います。

直径100~400マイクロメートルの粒子として散布します。

ノズル先端からの液垂防止タイプは、プロには欠かせないものであり、

異物混入防止対策で訪問される場合は必須アイテムです。

 

①    実作業の例

・ゴキブリやムカデ・チャタテムシなどの

害虫が歩く床面のコーナーや平面部

・チョウバエ・ノミバエなどのコバエが発生する排水系

・ネズミが歩く外周部や扉・シャッター前に忌避剤処理

・微生物の対策で床面や壁面、曝露場所に殺菌剤処理

・外壁に静止する蚊やハエ、カメムシなどの不快害虫の駆除

・低木部分に潜伏する作物害虫の駆除

 

②    代表的な機器

・B&Gエクステンダーバン

 

■ミスト機

薬液の排出量をダイヤル調整できるもので、

ハンドスプレヤーよりも小さな20~100マイクロメートル

粒子にして噴霧します。

空間噴霧をする際には、

アルミ製のやかんのような容器に水溶性剤を入れて行いますが、

電動機器なので引火性の高い殺虫剤やアルコール剤は使用できません。

 

また、空間噴霧機器だからといって、

製品やモノに向けて噴霧していると、思いのほか粒子が粗いので、

薬液が付着するといったトラブルを招きますので、注意して下さい。

 

①    実作業の例

・ゴキブリやムカデ、ダニやチャタテムシなどの

害虫が生息する室内に空間処理を行い、

短時間での駆除もしくは、追い出し作業

・清浄度の高い室内への害虫の侵入防止として、前室に行う空間処理

・天井裏や2重壁内に潜むゴキブリやチャタテムシの駆除

 

②    代表的な機器

・電動ミスト機(型番に種類があります)

 

■ULV機

ULV法は、ウルトラ・ロー・ボリュームの略で

高濃度少量散布法と呼ばれます。

名前の通り、微量の高濃度薬剤を超微粒子にして行う方法で、

ミスト機よりもはるかに小さい5~20マイクロメートル

粒子にして噴霧します。

 

微粒子のため、空間内に薬剤が停滞する時間も長く、

またミスト機では行き届かない隙間などに潜む害虫も追い出し駆除します。

空間噴霧する際は、備え付けの1リットル容器に

ULV専用の水溶性剤を入れて行いますが、

ミスト機と同様に電動機器なので

引火性の高い殺虫剤やアルコール剤は使用できません。

 

また特殊機器のため、使用後は水を通すなどして

メンテナンスは欠かさないようにして下さい。

 

①    実作業の例

・ゴキブリやムカデ、ダニやチャタテムシなどの

害虫が生息する室内に空間処理を行い、

短時間での駆除もしくは、

ミスト機では届かない狭所に潜む害虫の追い出し作業

・清浄度の高い室内への害虫の侵入防止として、前室に行う空間処理

・天井裏や2重壁内に潜むゴキブリやチャタテムシの駆除

 

②    代表的な機器

ULV機 マイクロジェーン

 

■二流体噴霧機

インジェクト・スプレー工法と呼ばれており、隙間処理に使用される機器です。

粒子も8~14マイクロメートルと小さく、直接噴霧に適しています。

使用する際は、本体に水溶剤を入れて行いますが、

ミスト機同様に電動機器なので、

引火性の高い殺虫剤やアルコール剤は使用できません。

 

また前者ULV機同様に、

特殊機器のため、使用後は水を通すなどして

メンテナンスは欠かさないようにして下さい。

 

①    実作業の例

・ひび割れ(クラック)や狭所などハンドスプレヤーでは

散布が困難な場所に潜む害虫の追い出し駆除

 

②    代表的な機器

 アクチゾールコンパクト

 

■液化炭酸ガス噴霧機

ピレスロイド系の殺虫剤を炭酸ガスに直接溶解した殺虫剤を、

炭酸ガスを利用してガス状に噴霧する機器です。

粒子は上記機器に比べて圧倒的に小さく、

室内の狭所まで隅々に薬剤が行き渡ります。

容器内は、高圧ガスで圧力が高いため、

運搬時や使用時の取り扱いには注意が必要です。

また、ハチ駆除には適していません。

 

①    実作業の例

・ゴキブリやチャタテムシなどの害虫が

生息する室内に空間処理を行い、

短時間での駆除もしくは、

ミスト機では届かない狭所に潜む害虫の追い出し作業。

・建物全体を害虫のいない空間にリセットする際などに使う空間処理

・清浄度の高い室内への害虫の侵入防止として、前室に行う空間処理

・天井裏や2重壁内に潜むゴキブリやチャタテムシの駆除

 

②    代表的な機器

・ミラクンS ・ミラクンGX ・ミラクンPY(ジョチュウギクエキス)

 

■二酸化炭素殺虫機

上記の液化炭酸ガスと違い、

薬剤を使用せずに氷殺で駆除するドライアイス噴霧機です。

殺虫剤が使用できない所で用いられます。

急激な温度低下に伴って、害虫を追い出し、また直接噴霧で凍死させます。

 

容器内は、高圧ガスで圧力が高いため、

運搬時や使用時の取り扱いには注意が必要です。

 

①    実作業の例

・ゴキブリやムカデなどの害虫が潜む箇所にポイント処理を行い、

直接噴霧及び追い出し駆除。

有機JAS認定の食品工場やノンケミカル方針の空間防除

・排水溝などで徘徊している害虫に対して直接噴霧

 

②    代表的な機器

・クライオナイト

 

■アルコール専用環境消毒機

炭酸ガスを利用して高濃度のアルコールを

安全に噴霧できる唯一の機器で、最大6m噴射できるタイプもあります。

ミクロ粒子のアルコール剤を短時間で広範囲に噴霧できるので、

病院や医薬品、食品工場などの微生物対策で用いられます。

尚、チャタテムシやヒメマキムシ、ミジンムシなどの

食菌性の虫に対しても防除が可能です。

 

①    実作業の例

・病院・医薬品・食品工場での微生物対策

・食菌性昆虫(チャタテムシやヒメマキムシ)などが

 潜む二重壁の中や配線結束部の処理

・手動式機器では届かない高所へのアルコール噴霧

 

②    代表的な機器

・シャットノクサス

 

■泡殺虫機

翅を持った成虫も飛び立つことなく完全駆除

できる泡殺虫法です。

起泡剤とフロアブル剤の混合及びシロアリ駆除剤で用いられます。

尚、幼虫の状態で成長を止めてしまう

昆虫成長阻害剤(IGR剤)

ゴキブリ対策で使うマイクロカプセル剤(MC剤)

と混合することで、防除力が数倍アップする優れもので

特に埋設配管や暗渠などに潜む害虫に適しています。

また、泡の粒子は専用起泡剤の量の調製ができますし、

最近では混合せずに使える製剤や有機JAS工場で使える製剤もあります。

 

①    実作業の例

・目では確認できない蛇腹ホース内や埋設配管内及び

  その中のひび割れ(クラック)に生息しているゴキブリやコバエの駆除

・マンホール内や排水溝に生息する害虫の駆除

・液剤では難しい床下へのシロアリ駆除

 

■動力噴霧機

主に樹木殺虫やシロアリ駆除、土壌部注入など

広範囲及び大量散布を行う際に使用します。

電動式及びガソリンエンジン式のタイプがあり、

大型タンクに薬剤を作って処理を行います。

 

専用ノズルも色々あり、

静電気タイプや拡散タイプ、ピストル型、四方型、隙間用など

用途に合わせて使えます。

大型タンクにつきましては、意外と持っていない業者が多いので、

広域な樹木殺虫依頼などでは、

念のために有無を聞いておくと良いでしょう。

 

①    実作業の例

・樹木や芝地などの害虫防除や雑草地の除草作業などの緑地管理

・基礎内床下のシロアリ駆除

・床面穿孔などを行い、薬剤注入する土壌生息虫の駆除

・広範囲の除草作業

・外壁のカビ除去

 

■エアゾール専用竿

手元にエアゾールを装着するタイプとノズル先端に

装着するタイプがあり、脚立やはしごを使わず

高所の作業が可能なアイテムです。

主に、高所のスズメバチ駆除やクモ防除などで使用されます。

尚、商品によって専用殺虫剤があるので注意が必要です。

 

①    実作業の例

・軒下などの高所に営巣するスズメバチの駆除

・足場が確保できない箇所の防虫剤やクモ忌避剤の塗布施工

 

②    代表的な機器

・ハチローFH ・エアロング

 

■エアゾール専用ノズル

狭所に注入する時にエアゾールに装着して使用する専用ノズルです。

オプションでピストル型のハンドルや2mほどのチューブがあり、

木材害虫などの防除に便利です。

但し、形状によっては使用できないエアゾールもあります。

 

①    実作業の例

・キクイムシやシンクイムシなどの木材害虫の穿孔穴への注入施工

・通常のエアゾールでは、注入出来ない狭所への施工

 

②    代表的な機器

・ピペットノズル

 

■ベイトガン

シリンジタイプのベイト剤の押し出し器具で、

ピストル型をしており使いやすくなっております。

ベイト剤を塗布する専用容器とセットで使用します。

 

①    実作業の例

・室内に生息するアリやゴキブリ駆除

 

②    代表的な機器

・スライド式ベイトガン

 

■散粉機

手動式と動力式のものがあり、施工範囲によって使い分けます。

また、液剤と併用ができる三兼機などもあります。

粉剤は、粉じん爆発の危険性がありますので、

基本は外周部で使用します。

 

①    実作業の例

・埋設配管内の害虫及びドブネズミ対策

・外周の建物廻りに行うムカデ駆除

 

②    代表的な機器

・コロダスター

 

■蒸散機

電動式か乾電池式で主にピレスロイド系殺虫剤を蒸散させます。

ゴキブリ・蚊・ハエ及び不快害虫を対象とした商材があります。

 

①    実作業の例

・営業終了後の厨房内のゴキブリ駆除

・店内入口から侵入する蚊・ハエ対策

 

②    代表的な機器

・ハニカム防虫ファン、ウルトラベープ

安全対策と関連商品

2016-08-22

本日は、滋賀祭り

滋賀県大津市、草津市、長浜市、野洲市、守山市、蒲生郡の

ネズミ駆除、ダニ駆除、異物混入防止にお伺いしました。

 

今般の殺虫剤は、

環境にも配慮され人畜に安全なものになってきておりますが、

有害であることには変わりません。

作業を行う場合は、以下の点を留意して安全対策を実施しましょう。

 

①コンセント、配電盤、精密機器などの電気施設では、

 基本的に殺虫剤を噴霧することは避けましょう。

 特にゴキブリ駆除などで、厨房作業台下や自動販売機下に、

 ハンドスプレヤーのノズルのみを突っ込んで、

 配線状況の目視確認をせずに散布すると、

 漏電させたりする場合があるので注意しましょう。

 

②電気室は感電の危険があるので、

 電気関係の立ち合い者なしでの入室は、禁止

 とした方が良いでしょう。特にクマネズミの点検では、

 必ず対策しなくてはいけない空間ですが、

 高所のケーブル溝に粘着マットの設置を施すなどの脚立作業は、

 粘着マットや人の落下時に大事故となりますので、

 行わないようにしましょう。

 

③殺虫剤使用時は、火気に十分注意しましょう。

 特にエアゾール関係は注意が必要で、チャバネゴキブリ対策などでは、

 ガスコンロに向かってむやみに噴射しないようにしましょう。

 元栓が閉じていない場合は、大事故につながります。

 

④地下ピット・サイロ・むろ・倉庫、井戸・マンホール内などの

 地層に接する作業は、酸素欠乏とメタンガスに注意しなくてはいけません。

 酸素欠乏等危険作業の有資格者の指示に従い、

 安全確保の上で作業にあたりましょう。

 

⑤燻煙剤は大きい皿状容器の上で使用しましょう。

 

⑥合成樹脂やじゅうたんに液剤がこぼれた際は、こすらずに吸引して乾燥させましょう。

 

⑦食品・医薬工場または関連会社で、製品に関連する全てものには、

 飛沫防止のため1m以内の場所に

 殺虫剤を噴霧しないようにしましょう。なお、ハンドスプレヤーでの散布は、

 思っている以上に飛散

 していることを認識した上で、作業に当たりましょう。

 

⑧風の吹く場所、空調室周辺、エアコン室外機周辺などの

 薬剤散布は行わないようにしましょう。特に、給気設備周辺では要注意です。

 

⑨ゴキブリベイト剤は、人手に届かない隙間に設置するか、

 誤食されないように容器に入れて

 高温・多湿箇所避けるなど配置場所に注意しましょう。

 特に老人保健施設や病院などでの設置は、

 容器に入れた場合でも誤食の心配があるので避けた方が良いでしょう。

 

⑩空間殺虫を行う際には、

 煙探知機や熱感知器の作動停止確認、スイッチ関連、養生、施錠、

 人のいないことなどの確認、さらに立ち入り禁止表示を

 先方と確認した上で作業に当たりましょう。

 また状況に左右されますが、

 作業終了後は安全に通常6時間は入室禁止することに努めましょう。

 

⑪薬剤を保管する時は、持ち運びが出来ない

 カギのかかる専用保管庫で、飛散・漏出・流出を防止できるようにしましょう。

 

⑫天井裏に入って作業する際は、

 必ず足場板を敷いて作業するようにしましょう。

 基本的に、あらかじめ歩行帯が施されていない場合は

 入らないことが望ましいといえます。

 

⑬薬剤は希釈液も含めて、

 誤飲防止として飲料容器・食品容器として

 使用されるものを絶対に用いてはいけません。必ず専用容器に保管しましょう。

 

⑭薬剤を運搬する際は、倒れ・飛散・漏出したりしないように注意しましょう。

 夏場は、車両内が高温になりエアゾール剤やガスボンベなどが

 爆発する恐れがありますので、断熱に心がけましょう。

 

⑮薬剤を調整する際には、必ず保護具を装着して正しい用法・用量を守りましょう。

 

⑯希釈のための取り水は厨房を避けて、トイレや外周の水道水で行いましょう。

 

安全関連商品

■蜂用防護服

主にスズメバチの駆除作業時の刺害を未然に防ぐための防具です。

代表的な商品:ラプターⅢ、おたる8M、ハチガードウェア

 

■毒針吸引器

蜂をはじめ蚊や毒虫に刺された時に毒針を吸引作用で抽出する器具です。

代表的な商品:インセクトポイズンリムーバー

 

■防毒マスク

煙霧、燻煙、ULV施工などの空間殺虫時に必要な防具です。

防毒マスクは、その形と施工範囲によって隔離式や直結式などの種類があります。

通常作業では、吸収缶に有機ガス用を用い、国家検定済のものを使うようにします。

代表的な商品:重松 防毒マスク、興研 防毒マスク

 

■保護めがね

刺激性の蒸気やガス、殺虫剤などの飛沫から目を保護するための防具です。

防毒マスクと同様に用途に応じてアイカップ型やシールド型、保護面を使い分けます。

 

■手袋

作業時での切り傷や手指の落下体毛などから守る防具です。

一般の作業では軍手、薬剤取扱いでは耐溶剤性のゴム手袋、

食品工場などでは指定のゴム手袋を使用します。

 

■ヘルメット

墜落用と落下物用で分けられ、作業用途によって使い分けます。

また、作業時に構造物や器物との衝突事故を防ぐための防具です。

 

■安全帯

別名命綱と呼ばれる高所で作業を行う際には欠かせない防具です。

安全帯は正しく装着しないと非常に危険です。

ベルトとフックは腰骨より上に、D環は身体の横もしくは後方に来るようにするなど

使用上の注意を必ず把握して使いましょう。

 

便利屋ケンちゃん 明日はゴキブリ駆除に行ってきます

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防除薬剤の管理

2016-08-13

本日は、滋賀県大津市、守山市、湖南市、東近江市、

甲賀市、大阪市北区、京都市山科区の

異物混入防止、ゴキブリ駆除、ネズミ駆除に

お伺いしました。

 

我が国の化学物質管理の法規は、目的別に行われています。

これらは大きく2つに分けられ、

環境への侵入を防止する、

大気汚染防止法・水質汚濁防止法・廃棄物処理法などと、

総合的に管理する、化審法、PRTR法があります。

 

化学物質管理の分野の法規は以下の通りです。

 

①化学物質の審査及び製造等の

 規制に関する法律(化審法)

②毒物及び劇物取締役法(毒劇法)

③有害物質を含有する家庭用品の

 規制に関する法律(家庭用品規制法)

④特定化学物質の環境への排出量の把握等

 及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)

⑤高圧ガス取締法

 

では、化審法に指定される化学物質というものは、

どういうものなのかといいますと、

早い話、分解されにくいものであります。

 

クロルデン・ディルドリン・ペンタクロルフェノールは、

第一種特定化学物質に位置し、

濃縮性が高く、人への長期毒性があり、

高次捕食動物への毒性もあります。

 

ビフェントリン・イミダクロブリド・フィプロニルは、

第二種監視化学物質に位置し、

濃縮性は低いですが、人への長期毒性の

可能性があるので、監視しましょうというものです。

 

そして、人の健康や生態系に有害なおそれのある

化学物質の排出量を把握しようというものが、

PRTR法であります。

 

※PRTRとはPollutant Release and Transfer Registerの略で、

化学物質排出移動量届出制度と訳されます。

 

PRTR法は、人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質が、

事業所から環境(大気・水・土壌)へ排出される量及び廃棄物に含まれて

事業所外へ移動する量を、事業所が自ら把握し国に届出をし、

国は届出データや推計に基づき、排出量・移動量を集計・公表する制度で、

化学物質による環境汚染の未然防止に対する

関心の高まりを受けて制定されたものです。

 

最後に、化審法と労働安全衛生法(安衛法)の違いを覚えておきましょう。

 

化審法・・・環境とそれを通じて人体に及ぼす

    影響の抑止についてのもの

安衛法・・・作業する労働者への健康被害の防止を目的

 

便利屋ケンちゃん ↓

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薬剤中毒の治療法

2016-08-12

本日は、京都市左京区、右京区、

滋賀県彦根市、長浜市のゴキブリ駆除、異物混入防止に

お伺いしました。

便利屋ケンちゃん 今日も出動しました

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【薬剤中毒の治療法】

1.応急処置

万一、中毒が発生した場合は、

まず患者に対して応急対応をしなければなりません。

トラブルが発生した時ほど、一度深呼吸して落ち着きましょう。

救急車・医師への連絡を速やかに行い、

薬品名と症状などを報告し、医師の判断に委ねましょう。

 

①    皮膚についた場合

汚染した衣服を脱がせて、

皮膚に付着した薬剤を水洗い後、石けん水で洗浄しましょう。

この時に注意しなくてはいけないことは、

くれぐれも局所に強い力をかけないことです。

 

②    眼に入った場合

油溶性及び油状

(有機リン剤・カーバメート剤・ネオニコチノイド剤・クレオソート油)の場合は、

直ちに流水で15分間以上洗眼しましょう。

まだ十分でない場合は、体温程度の温水でさらに10分間洗いましょう。

この時、目薬での対処は絶対に行わないようにして下さい。

 

水溶性(銅・クロム・ヒ素・ホウ酸化合物)の場合は、

直ちに流水で5分間以上洗眼しましょう。

まだ十分でない場合は、体温程度の温水でさらに10分間洗いましょう。

この時も、先ほどと同様に目薬での対処は絶対に行わないようにしましょう。

 

③    吸入した場合

新鮮な空気の場所に隔離し、衣服を緩めて安静にしましょう。

 

④    飲んだ場合

油溶性剤が含有している薬剤を飲んだ場合は、

おう吐は肺への誤飲がありますので、

絶対に吐かせないように注意しましょう。

この場合は、必ず1時間以内に病院に行き、

胃の洗浄をすることが絶対です。

それ以外の場合は、喉の奥に、指または棒などを入れて吐かせましょう。

 

もし、吐き出さない場合は、

ぬるま湯または、食塩水を飲ませてから行いましょう。

万一、患者がけいれんや失神状態に陥った場合も、

おう吐物が肺に誤飲される可能性があるので、

吐かせないようにして病院へ行きましょう。

 

2.薬剤の中毒

薬剤は系統により、中毒症状が異なります。

接触皮膚炎は、一次刺激性接触皮膚炎・アレルギー性接触皮膚炎・

光毒性接触皮膚炎・光アレルギー性接触皮膚炎に大別されます。

 

①    有機リン剤(カーバメート系も含む)

  アセチルコリンエストラーゼを阻害します。神経系

 

軽症の場合:

倦怠感、違和感、頭痛、めまい、胸部圧迫間、悪心、おう吐、下痢・腹痛、よだれ、発汗

 

中等症の場合:

縮瞳、ひきつけ、歩行困難、言語障害、視力減退、徐脈

 

重症の場合:

縮瞳、意識混濁、対光反射喪失、全身けいれん、血圧上昇、肺水腫、失禁

治療法は、アセチルコリンとの競合的拮抗薬である

硫酸アトロピンを用いた療法があります。

重症の場合は、人工呼吸を行い、チアノーゼが見られなくなったら

直ちに硫酸アトロピンを投与し、瞳孔が拡大するまで5~10分間隔で投与しましょう。

軽症の場合などは、

自然回復が早いので、過剰に投与などしないように注意しなくてはいけません。

② ピレスロイド剤

  ナトリウムチャネルに作用します。神経系の過剰刺激

 

軽症の場合:

全身倦怠感、筋れん縮、軽度の運動失調、頭痛、よだれ、鼻炎

 

中等症の場合:

興奮、手足のふるえ、よだれ、運動失調、めまい、ひきつけ

 

重症の場合:

全身性運動失調、短時間のけいれん、呼吸困難、失禁

 

治療法は、特効薬が無いので、対症的に行います。

呼吸障害やけいれんが生じた際は、

酸素吸入や人工呼吸、鎮痙剤の投与を行います。

使用されている溶剤の影響に症状が出た場合は、

それに合わせた治療を行いましょう。

 

③ ネオニコチノイド剤

  ニコチン性アセチルコリン受容体に作用します。神経系

  ニコチン中毒類似症状が起こります。

 

経口摂取の場合:頻脈、血圧上昇、おう吐、けいれん

治療法は、有機リン剤に準じます。

このような反応には、大きな個人差があります。

少量でも反応してしまう人もいれば、

濃度の高い薬液を何度つけても反応しない人もいますので、

自分自身で判断せず、必ず医師を訪ねて指示に従いましょう。

 

中毒予防(殺虫剤編)

2016-08-08

本日は、滋賀県湖南市、甲賀市、近江八幡市、守山市、

蒲生郡日野町、京都市南区、左京区、京都府相楽郡精華町、

奈良市の異物混入防止、ネズミ駆除、ゴキブリ駆除、シバンムシ駆除、

ノシメマダラメイガ駆除にお伺いしました。

 

最近、お客様とお話していると、

 

『殺虫剤の知識を間違って教えられている』

 

誰にかと言うと、”前に来てもらった業者” というのが多いのです。

ですから、美鈴のオフィシャルサイト(殺虫剤タグ)で学んでください。

 

殺虫剤や殺そ剤というものは、当然ながら毒性があります。

しかしこの毒性による中毒は、人が摂取しない限りは起こりません。

では中毒が起こらないようにするためには、

どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

 

①    薬剤の保管管理

②    薬剤の希釈

③    薬剤使用前の注意

④    薬剤使用時の注意

⑤    薬剤使用後の注意

 

などを適切に行うことで、予防が出来るのではないのでしょうか。

 

 ①    薬剤の保管

1.薬剤の保管は、不燃物構造で面積3.3㎡以上(1坪)の

ところで行うことが望ましいです。そして、必ず剤型別に区分けし、

長期にわたって保管する場合は、薬効別にもする必要があります。

 

2.保管中は、薬液の漏れや流出及び容器の破損がないように、

定期的に点検を実施する必要があります。

そして必ず薬剤の管理責任者を立てましょう。

 

3.毒物・劇物はそれぞれ区別して、容易に動かすことが出来ない

保管庫にカギをつけて管理しましょう。持ち運びが可能なものに

いくら精密なカギを付けたところで意味はありませんので、

注意しましょう。また、会社には防犯も心がけましょう。

 

4.薬剤の保管場所は、冷暗所で比較的乾燥している場所にしましょう。

特に夏場に高温になる箇所には、エアゾール関係は絶対に置かないで下さい。

氷殺ジェットとかは、安易に爆発します。

 

5.薬剤の容器には、必ず名称、成分、濃度を表示しましょう。

又、容器を移し替える際は、誤飲誤食防止のため、

絶対に食品容器は避けなければいけません。

市町村では、よくペットボトルで保管されたりしますが、

絶対NGだと覚えておいてください。

 

6.薬品庫の棚は、転倒防止策を施さなければなりません。

 

7.薬剤を運搬する際は、機器を扱うのと同様に

破損などが起こらないように施さなければなりません。

又、食品と一緒に運ぶこともいけません。

 

②    薬剤の希釈

1.使用方法を必ず遵守し、正しい用法で行います。

くれぐれも初心者だけで行うことがないように努めなければなりません。

 

2.薬剤を使用する際は、必ずマスクとゴム手袋を着用しましょう。

 

③    薬剤使用前の注意

1.人の多い場所への散布処理は、

事前に訪問して近隣や人や動物の動きなど

環境状況を把握した上で、計画を立てましょう。

アパートや雑居ビルなどは、特に注意が必要です。

 

2.散布処理の場所は、事前に清掃・整理整頓をしておきましょう。

 

3.作業従事者の健康管理を行いましょう。

 

4.散布処理時の事故に備えて、対応が出来るように準備しておきましょう。

 

④    薬剤使用時の注意

1.散布処理時は、長袖・長ズボン・保護帽・保護眼鏡・保護手袋・

保護マスク・保護クリーム・耐薬品性靴を着用し、

肌を露出しないようにしましょう。着衣は防水タイプが良いでしょう。

 

2.散布処理時は、身体に薬剤を浴びないように注意しましょう。

特に屋外での作業は風上に立ち、離れすぎての作業は、

思わぬ箇所へ飛散する可能性があるので、近くで安全に行いましょう。

特に、浴びていることに気づかないゴキブリダンゴは要注意です。

商品によっては、過剰に置くと隊長を崩すこともございます。

 (年間契約のお客さまには、このようなお話も行います)

 

3.散布処理時は、周囲の環境に十分配慮しなくてはなりません。

河川、下水、池、井戸、地下水、水槽、植物、子どものおもちゃ、

自転車など養生が必要なものは、必ず養生で覆いましょう。

特に動力噴霧機を使用しての樹木殺虫や外壁殺虫の際は、

車は、命の次に大事と話されることも少なくはないので、

くれぐれも注意しましょう。

 

4.散布処理時は、立ち入り禁止表示や近隣に声掛けを必ず行いましょう。

外部のドアやシャッターに貼る場合は、強風で飛ばないように、

四方すべてに貼り付けしましょう。テープによって、塗装が剥がれる危惧がある場合は、

事前に確認してから行いましょう。

 

5.薬剤が皮膚に付着した際は、速やかに水洗いをして、

その後石けん水で洗浄しましょう。衣服に付いた際は、脱衣して洗いましょう。

 

6.作業は、交代で行いましょう。

 

7.作業中の喫煙と飲食は絶対にしないようにしましょう。

 

⑤    薬剤使用後の注意

1.散布処理後は必ず点検しましょう。

 

2.作業終了後は、器具は安全に持ち帰り、速やかに洗浄しましょう。

 

3.薬剤の残液は、現地で廃棄することなく、必ず持ち帰り保管しましょう。

 

4.現地での器具の洗浄は、絶対に行わないようにしましょう。

 

5.作業衣は、必ず洗濯しましょう。

 

6.身体に異常が見られた際は、速やかに作業を中断して、

必要に応じて医師を訪ねましょう。

 

便利屋ケンちゃん

アレルギーと化学物質過敏症

2016-04-08

アレルギーとは、ある物質が体に入ってきた時に

起こる不必要に過敏な反応をいいます。

特徴として、以下の3つが挙げられます。

 

① 特定の人だけに起こる

② 特定の物質に対してだけ起こる

③ 原因物質の最初の侵入時には何も起こらない

 

アレルギーは、免疫ができるために起こるもので、

体を守るための免疫反応が過敏に働き、

かえって体に害を与えてしまうものなのです。

私の知っているプロでも、

ピレスロイド系の殺虫剤が含浸させてある防虫ネットを素手で触ると、

痒くなったり、皮膚が赤みを帯びたりします。

 

そして、アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそく、

アトピー性皮膚炎、じんま疹、接触皮膚炎などの発症後に、

極めて短い時間で、全身性にアレルギー症状が出る反応を、

 

アナフィラキシーショック

 

といいます。

これは、血圧の低下や意識障害などを引き起こし、

場合によっては命を落とすこともあります。

よく毒のカクテルと呼ばれるスズメバチ科の被害で有名です。

敢えて、スズメバチ科としたのは、

スズメバチ科のアシナガバチによる被害も多いからです。

 

余談ですが、

この蜂毒は日本における死亡者数の第2位です。

ちなみにトップは薬物で、3位は食物です。

 

そして、家屋の影響で病気や健康被害が発生する

アレルギーに良く似た症状が、

『病気の家』であるシックハウスです。

 

これを引き起こす多くの原因は、

建築素材や家具などに使用されるホルムアルデヒドや

VOC(揮発性有害物質)代表的なトルエン・キシレンなどの化学物質です。

以前私が通販で購入したタンスも、ものすごい薬品臭がしていました。

ホルムアルデヒドを消す薬品が付属されていましたが、

家族には数週間の間、部屋に入らないように命じたのを覚えております。

 

また、原因となる物質がアレルゲンより多く、

またアレルギーよりもはるかに微量で症状が発生することを、

化学物質過敏症といいます。

 

そして、ある特定の化学物質に過敏になっている人は、

類似の物質に対しても過敏になってしまう、

「多発性化学物質過敏症」にも注意しなければなりません。

ちょっと似ているものに対しても反応してしまう症状なのです。

 

私たち、害虫駆除の業界も化学物質排出量に対して、

もっと敏感になっていく必要があるのではないかと思います。

毒性試験について

2016-03-31

毒性試験には、

 

①急性毒性試験 ②亜急性毒性試験 

③慢性毒性試験 ④変異原性試験

⑤蓄積性試験 ⑥難分解性試験 ⑦魚毒性試験

 

と7つに大別されます。

化学物質の毒性といえば、

実験動物による急性毒性試験成績により求められますが、

私たちプロもよく目にする※LD50(50%致死量)

問題になる場合が多いです。

 

※LD50とは、ある動物の一定数を用いて、

50%が致死する薬剤量をその動物の体重1kg当たりに換算した値です。

 

以下はラットもしくはマウスを使用した急性毒性基準です。

■急性毒性LD50

1.経口(口にドンと食わせる)

普通物 301mg/kg以上

劇物  51mg/kg以上300mg/kg以下

毒物  50mg/kg以下

 

2.経皮(皮膚にドンと塗ってやる)

普通物 1001mg/kg以上

劇物  201mg/kg以上1000mg/kg以下

毒物  200mg/kg以下

 

3.吸入 LC50(ガスをドンと吸わせる)

普通物 2501ppm(4時間)以上

劇物  501ppm以上2500ppm以下

毒物  500ppm(4時間)以下

 

■生物濃縮

薬剤が生物間の食物連鎖を通じ、

高い濃度に生体内に蓄積することをいいます。

また、植物が土壌中や水に含まれる薬剤を吸収あるいは吸着して、

その濃度を高めることもいいます。

例えば、体内から放出されない

化学物質を取り込んでしまっている魚Aがいます。

それを食べる魚Bの体内には、さらに濃度が上がります。

という具合に、上位にいる動物ほど濃度を増していくことになります。

 

■ADI(1日当たりの摂取許容量)

人間がある物質を一生涯にわたって摂取しても

現在の知見から障害の現れないと

考えられる1日当たりの最大量をいいます。

 

■変異原性試験

変異原性は、生物に突然変異を引き起こす性質です。

測定方法は、

①微生物を用いる方法

②哺乳動物の細胞の染色体の異常を調べる方法

③ショウジョウバエを用いる方法などがあります。

 

エームズテストは、

最近(サルモネラ菌と大腸菌)を用いる復帰突然変異試験で、

陽性(変異原性あり)陰性(変異原性なし)で表されます。

 

■魚毒性

プロの皆さんはご存じの魚毒性。

いつもこの魚毒性に対して神経をピリピリさせておられることでしょう。

この魚毒性は非常に重要ですので、

以下に説明する化合物は最低限覚えておきましょう。

A:低い B:中間 C:高い

① A群

シラフルオフェン・石油(せきゆ)

・臭化メチル・フェノブカルブ・イミダクロプリド

 

② B群 

アレスリン・ピレトリン・フェニトロチオン

・エトフェンプロックス・ジクロルボス・プロポクスル

 

③C群 トラロメトリン・ペルメトリン・ビフェントリン

 

私は暗記する時、水戸黄門の歌を使っております。

あの「人生、楽ありゃ♪ 苦も、あるさ」を

(シラ石(せき)、臭化(しゅうか)♪ フェノ、イミダ)

って感じで覚えます。

皆さんも暗記する際は、

覚えやすい歌や好きな歌を利用してみてはいかがでしょうか。

毒性について

2016-03-29

人の命を救う薬でも、間違って投与すると

最悪の場合、死に至る場合があります。

 

当然、殺虫剤も同じで使用法を間違えれば効果は有りませんし、

最悪の場合は人の命や自然環境を奪う核兵器にもなります。

今般、一般の生活者(消費者)も簡単に

殺虫剤を手に入れる事が出来るようになりました。

まず、使用前に薬の恐さをしっかりと学び、

安全・安心・安定で正しく使用しましょう。

これも立派なECO活動、いえ正しいECOだと考えます。

 

1.毒性(どくせい)

量によって定まる性質です。

 

ある物質が生体と接触、あるいは生体に取り込まれた時、

生体にとって好ましくない反応を生ずることをいいます。

ちなみに「どくしょう」と読むと、

意地の悪いこと・とげとげしいことやそのさまを表すそうです。

 

2.普通物

「毒物及び劇物取締法」で指定されている

毒物、劇物以外の毒性の低いものをいいます。

 

しかし、普通物だから無毒というわけではありませんので、注意して下さい。

当然のことですが、飲むことを前提に作られていませんので、

誤解しないようにしましょう。

 

3.急性毒性

経口・経皮などの投与法で、

比較的大量の物質を1回投与して

現れる生体への障害をいいます。

 

例えば、フグ毒や青酸のように1回の摂取で現れる症状です。

急性とは、症状が急に起こり進行が速いことをいい、

反対語は慢性になります。

ちなみに亜急性毒性は、

一般に1ヶ月~3ヶ月の連続または反復投与によって

生じる毒性のことをいいますが、

日本語の難しいところで、亜慢性毒性ともいいます。

同義語だと知っているとカッコイイですね。

 

4.慢性毒性

薬剤の反復接触、反復吸入、反復投与等によって、

一般に6ヶ月以上経過して生体の機能

または組織に障害を生ずる性質をいいます。

 

例えば、鉛や発がん性物質のように長期にわたって

摂取した結果、徐々に現れてくる症状です。

 

5.催奇形性

生殖に及ぼす影響は、

母親に投与した際に胎児に表れます。

 

昔、薬害でサリドマイド事件がありました。

あの胎児に奇形を引き起こす性質です。

近頃、あの強烈なサリドマイドが、

ガンの治療薬などで復活しようとしているそうです。

 

6.抗原性

抗原とは、

免疫反応で抗体を作り出す原因となる物質で、

大部分はタンパク質です。

抗原性とは、アレルギー性について調べることです。

 

7.変異原性

遺伝子への影響や発がん性を調べることをいいます。

 

8.局所刺激性

皮膚・粘膜の刺激性を調べることをいいます。

 

9.魚毒性

水に溶解または浮遊した薬剤が

魚貝類に障害を与える性質をいいます。

 

人は、病気になってから薬に依存することになります。

しかし、防虫の世界では「予防」が大切なのです。

ガン保険はありますが、防虫の保険はありません。

問題が無くても、健康診断を受けるように、

建物の診断も受けるようにしましょう。

 

そうすることによって、あなたのお家も毒性の強いものを使わずに、

快適な空間を維持出来ることでしょう。

殺そ剤の種類②

2016-03-17

今般、薬局に市販されている殺そ剤(ネズミ駆除剤)の多くは、

毒だんごや毒エサといわれており、

固形剤や粉末を食べさせるタイプの食毒法(毒餌法・経口毒法)が一般的です。

 

又、そ穴(ネズミの巣穴)に散粉し、

体表に粉末を付着させて舐めさせることで、

間接的に経口より取り込ませる散粉法(散粉殺そ法)

倉庫などの水の少ない場所で、水に溶かして飲ませる毒水法

船舶やコンテナ、密閉できる倉庫で行うガス燻蒸法もあります。

 

従って、殺そ剤は以下のような条件が挙げられています。

    ネズミがよく食べてくれること。忌避性がないということも重要です。

    微量で効果が出るほど良いということ。微量ほど安全です。

    ネズミだけに致死効果が高くて、死骸の回収が行いやすいこと。

  人畜に安全ということです。

④    安価で使用方法が簡単であること。

 

では、殺そ剤の剤型はといいますと、

固形剤、粉剤、液剤、ペースト剤に分類されています。

種類は下記の通りです。

ここでは、慢性毒性殺そ剤を説明しています。

 

■慢性毒性殺そ剤(クマリン系殺そ剤)

抗擬血性殺そ剤(こうぎょうけつせい、さっそざい)と呼ばれています。

ビタミンKを阻害することで、内出血や傷口の血液が固まらないようにします。

早い話、出血多量で治癒させないということです。

網膜内に出血をさせて、視力を低下させます。

そして臓器に出血させます。

そのために、フラフラと明るい所へ出てきて死にます。

喫食性・殺鼠力も持ち、忌避性は少ない優れもので、

ゆっくり安楽死させる効果から「累積毒性殺そ剤」とも呼ばれます。

特にハツカネズミやドブネズミに効力が高いとされています。

クマネズミに関しては、他の食材と混ぜて使用することで喫食力が上がります。

内出血というものは、ネズミだけではなく、

私たち人間のからだでも気づかないところで起こっているようです。

欠点は、

元々ビタミンKが多く体内にあるネズミには、効果が薄いということです。

 

(1)ワルファリン

腐ったスイートクローバーから出る

ジクマロールという物質の構造を元に合成されたものです。

ちなみに昔、自殺を試みた人が大量服用しましたが、

死ぬことは無かったようです。

従って、非常に安全性に優れたものであります。

徐々に効果が現れる遅効性の薬剤で、連続して食べさせて駆除します。

商品によっては、ちょっと値段が高いものもあります。

 

●味わってみた感じ

製剤(完成品)を食べてみた感じは、特に味はしませんでした。

そういった点では、警戒心なく食べさせることが出来るものと思われます。

但し、形状によってクマネズミなどは食べにくいものもあるのかなぁと思いました。

●商品名

強力デスモア・ネズコロンS、チューモアブロック、メリーブロック、

レッドランソリッド、レッドランブロックS、レッドランT バラ、レッドランT赤袋など

 

(2)クマテトラリル

ワルファリンよりも抵抗性問題が少ないことから、

長年にわたって使用されているものです。

こちらもワルファリン同様に連続して食べさせて駆除します。

 

●味わってみた感じ

全く味のしない粉末でした。

故にワルファリン同様に警戒心をもたせることも無いでしょうし、

他の食材と混ぜて使いやすい点から、

昔から愛用されている理由に納得がいきます。

●商品名 エンドックス

 

(3)ジフェチアロール

従来のクマリン系殺そ成分の欠点を補うことに成功したもので、

第2世代抗血液凝固作用タイプです。

作用は抗擬血性で同じですが、徐々に食欲が減少し、

手足や耳が白色化してくるのが特徴です。

ワルファリンに抵抗性を持ったスーパーラットと呼ばれる

クマネズミに対して効果を発揮します。

少量の接食で効果を発揮するNEWクマリン系殺そ剤です。

効果の発現に関しては、7日程度で変わらないようです。

 

●味わってみた感じ

他のクマリン系のものと違って、少し苦みを感じました。

この微量の苦味を他の食材と混合させて、

絶妙に消すことが出来れば、喫食率が上がるものと思います。

オリジナル毒エサや毒ダンゴの調理が必要です。

●商品名

デスモアプロ トレータイプ、デスモアプロ 投げ込みタイプ

 

(4)ブロマジオロン

上記ジフェチアロール同様に、

従来のクマリン系殺そ成分の欠点を補うことに成功したもので、

第2世代抗血液凝固作用タイプです。

ジフェチアロールとの違いは、動物用であることとで、

スーパーラット(スーパークマネズミ)には効きにくいタイプがいることです。

牛や豚が仮に毒餌を食べて死んだネズミを食べても、大丈夫なものです。

こちらも少量の接食で効果を発揮するNEWクマリン系殺そ剤で、

2~3回の接食で効果を発揮出来ます。

 

●味わってみた感じ

かなり甘味があって美味しいです。

被害のあるものを混ぜることで、さらに喫食力が上がるものと思います。

●商品名 ラニラット

 

■使用上の注意

人間や家畜にとって、安全性に富んだ製剤ではありますが、

無害ではありません。保存には十分に注意しましょう。

万一、身体に異常を来した場合や誤食してしまった時は、吐き出しましょう。

そして、クマリン系殺そ剤を食したことを速やかに医師に告げて治療を受けて下さい。

治療剤としては、ビタミンK1が有効とされています。

 

■保管上の注意

①食品、食器、飼料などと容器は必ず区別し、表示をしましょう。

②小児やペットの手の届かない、直射日光の当たらない冷所、乾燥した所に保管しましょう。

③不要になった毒エサと使用済みの容器は、焼き捨てましょう。

 

※食べてみた感じの評価は、ブログ管理人が味わってみた感想です。

(ただちに吐き出しております。)

評価に関しては個人差があることを予めご了承下さい。

そして、くれぐれも真似はされないようにして下さい。

 

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を予定しています。

殺そ剤の種類①

2016-03-15

今般、薬局に市販されている殺そ剤(ネズミ駆除剤)の多くは、

毒だんごや毒エサといわれており、固形剤や粉末を

食べさせるタイプの食毒法(毒餌法・経口毒法)が一般的です。

 

又、そ穴(ネズミの巣穴)に散粉し、

体表に粉末を付着させて舐めさせることで

間接的に経口より取り込ませる散粉法(散粉殺そ法)

倉庫などの水の少ない場所で、水に溶かして飲ませる毒水法

船舶やコンテナ、密閉できる倉庫で行うガス燻蒸法もあります。

 

従って、殺そ剤は以下のような条件が挙げられています。

    ネズミがよく食べてくれること。忌避性がないということも重要です。

    微量で効果が出るほど良いということ。 微量ほど安全です。

③    ネズミだけに致死効果が高くて、死骸の回収が行いやすいこと。

   人畜に安全ということです。

④    安価で使用方法が簡単であること。

 

では、殺そ剤の剤型はといいますと、

固形剤、粉剤、液剤、ペースト剤に分類されています。

種類は下記の通りです。ここでは、急性殺そ剤を説明しています。

 

■急性殺そ剤

(1)シリロイド(海葱:うみねぎ)

ユリ科の植物、赤海葱の球根から得られる成分で、

呼吸麻痺によって駆除するものです。

喫食性・殺鼠力も持ち、忌避性は少ない優れものです。

特にハツカネズミに効力が高いとされています。

人畜には有害で誤食すると、おう吐します。

●商品名 ネズミ退治デスラット

 

(2)ノルボルマイド

この化合物は、ネズミの体内に血液を廻らせなくさせて駆除するものです。

忌避性は多少ありますが、喫食性・殺鼠力もあり

クマネズミとドブネズミに特効的です。人畜危害は少ないです。

 

(3)リン化亜鉛

黄燐と亜鉛を化合させて安定した物質としたもので、

ネズミの体内(胃酸や水)でリン化水素を発生させて駆除します。

忌避性が多少あり、喫食性もイマイチなのですが、

死亡すると発散して無毒化となるため、

他の動物が死そを食べても二次被害が起こらないという

最大の長所を持っています。但し、人畜の直接摂取は有毒です。

●商品名

メリーネコP・メリーネコリン化亜鉛・メリーネコ1号・

ダンクローデンG・ダンクローデンパウダー・

ダンクローデンGA・ネオラッテクイックリー

 

(4)硫酸タリウム

重金属化合物の毒性と硫酸とを化合させた安定物質で、

細胞変性を起こして各臓器に障害を与えて駆除するものです。

効果は少し遅いですが、喫食性・殺鼠力に優れています。

但し、ネズミの体内に入ってからも残留するので、

他の動物が死骸を食べたら死んでしまったり、

中毒を起こしたりと人畜危害があるのが難点です。

●商品名 メリーネコタリウム

 

(5)黄燐(おうりん)

別名「猫いらず」と呼ばれるものです。

毒劇物取締法で毒物に指定される非常に猛毒なものです。

その猛毒さで近年のネズミに対して喫食性も悪くなりました。

人畜にも大変危険ですので、絶対に使用しないで下さい。

 

(6)モノフルオール酢酸ナトリウム

毒劇物取締法で農薬かつ特定毒物に指定されている非常に危険なものです。

上記に挙げた黄燐同様に、使用しないで下さい。

 

このように、ネズミを死亡させるに至る過程で、

1回の喫食で急性的に死亡する毒性の含有量が

高い薬剤を急性殺そ剤といいます。

 

その中でも、摂食後10時間未満で死亡するものを、

速効性毒急性殺そ剤(そっこうせいどく、きゅうせいさっそざい)といい、

上記の(1)~(3)がそれに当たります。

又、摂食後10時間以上で死亡するものを

遅行性毒急性殺そ剤(ちこうせいどく、きゅうせいさっそざい)といい、

(4)がそれに当たります。

 

上記の殺そ剤は、喫食性・殺そ力・速効力は

優れているのですが、毒性が強いがために、

仲間が苦しんでいる姿を見て、忌避してしまうこともあります。

そして何よりも、ネズミ以外に誤食されるようなことを

絶対に避けなければなりませんので、実作業にリスクがあります。

 

■使用上の注意

人間や家畜にとって有害です。保存には十二分に注意しましょう。

万一、身体に異常を来した場合や誤食してしまった時は、吐き出しましょう。

そして、救急で治療を受けて下さい。

 

■保管上の注意

①食品、食器、飼料などと容器は必ず区別し、表示をしましょう。

②小児やペットの絶対に手の届かない所、又、

 直射日光の当たらない低温で乾燥した所にカギをかけて保管しましょう。

③不要になった毒エサと使用済みの容器は、

 それぞれの廃棄方法(ラベル記載)に従って行いましょう。

 

次回(次ページ)では、ネズミの体内に蓄積させて駆除する

慢性毒性殺そ剤(クマリン系殺そ剤)をご紹介します。

 

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を予定しています。

その他の殺虫剤の種類⑤

2016-02-21

おはようございます。

今般、薬局などにおいて簡単に手に入るようになった殺虫剤。

皆さんが、日常何気なく使っている殺虫剤の中でも

前ページで挙げた4つのグループに属しないものがあります。

ここでは、カーバメイト剤とネオニコチノイド系について説明します。

 

■カーバメイト剤

カルバミン酸のエステル化した有機窒素化合物で、

市販剤にあるピレスロイド系殺虫剤よりも毒性の強いものです。

一般的には殺虫剤の他に、

毒性の強い農薬(除草剤)で使われています。

又、有機リン剤と同様にコリンエストラーゼを

阻害する作用により効果を表します。

 

・カーバメイト系殺虫剤としての能力は、

①    有機リン剤よりも早く効果が表れる反面、

   回復力も早いので散布量が多く必要です。

②    ムカデ・ヤスデ・ゲジ・アリなどの不快害虫に効果を表します。

 

・代表的な成分と商品名

①    プロポクスル

ゴキブリ・ノミなど広範囲の害虫に対して使われており、

速効性と残効性の両方の効果を発揮します。

●商品名 バイゴン

 

②    フェノブカルブ

弱い芳香があり、水に溶けにくい成分です。

残効性はそれほど期待出来ませんが、接触的に昆虫に作用します。

●商品名 バグトップ

 

③    カルバリル

別名NAC剤(ナック)と呼ばれる水に溶けない成分です。

土壌に対して吸着性が高いことが特徴として挙げられます。

従って、腹面が裸同然のムカデなどには強い殺虫力を及ぼします。

他にも、ミミズ・ミツバチ・水棲昆虫には毒性がありますので

注意が必要です。

●商品名 デナポン

 

■ネオニコチノイド系

ニコチンに似た成分(ニコチノイド)を基盤として、

広く使われている成分です。

多種にわたる昆虫類に対し、強い神経毒性を持ちます。

又、植物の内部へ浸透させる性質を持っているので、

殺虫剤・殺菌剤・肥料・また混合剤など

さまざまの剤型の製剤(商品)が市販されています(浸透移行性殺虫剤)

シロアリ・カメムシ・ウンカ・ヨコバイ・絵描き虫と呼ばれる

ハモグリ系のものなどの対策として、農地で使われています。

 

・ネオニコチノイド系殺虫剤としての能力は、

①    神経系で重要な働きをするアセチルコリンの正常な働きを阻害します。

②    無色無臭で水に溶けやすく、残効性が高く土中に長期間残留します。

③    ミミズなどの土壌昆虫や水棲昆虫に対しての影響は無いが、

   分解者としての能力を低下させます。

 

・代表的な成分と商品名

①    イミダクリプリド

●商品名 アドマイヤー・ハチクサン・アースガーデン

 

②    ジノテフラン

●商品名 スタークル・アルバリン・ボンフラン・ミケブロック

 

③    チアメトキサム

●商品名 アクタラ・オプティガード

 

④    クロアチニジン、

●商品名 ダントツ・タケロック・キシラモン・ガントナー

 

以上が、代表的なカーバメイト剤・ネオニコチノイド系です。

あくまでも正しい用法での安全性と効果であります。

間違った使い方をすると、

人体への影響や水生生物への害など人を取り巻く自然環境及び

人環境に害が及びますので、製品を使用する際は、

必ずラベル表示を確認して正しく使用して下さい。

殺虫剤の種類④

2016-02-18

おはようございます。

今般、薬局などにおいて簡単に手に入るようになった殺虫剤。

皆さんが、日常何気なく使っている殺虫剤は、

化学構造や作用機序の面から見て、

大きく4つのグループに分けることが出来ます。

ここでは、食毒剤(ベイト剤)について説明します。

 

■食毒剤(ベイト剤)

ゴキブリやアリ対象のさまざまな製品があり、

対象害虫の好むエサに薬剤を混ぜ、

ホウ酸を含有したものがよく知られています。

 

・食毒剤としての殺虫能力は、

①    一般的には、速効的な効果は期待出来ません。

②    対象害虫の世代が変わってしまうと

   喫食性が低下する恐れがあります。

③    喫食効力が低下しないように、同じ有効成分であっても、

  混ぜてあるものが変わることで対処出来ますので、

  時々ほかの製剤に変更しましょう。

 

・食毒剤としての殺虫効力は、

 

『ピレスロイド系の殺虫剤とは、非常に相性が悪い』

これはプロの方々は皆さん承知なのですが、

一般の方々はあまり知られていませんので、

ぜひこの機会に覚えておいて下さい。

併用して実作業をすると、

食毒剤に忌避効果が生じてしまい、

害虫が食べてくれなくなります。

 

実作業では食毒剤のみの管理、

もしくは併用しても問題の無い

マイクロカプセル剤で管理しましょう。

食毒剤(ベイト剤)は、その名の通り食べさせて殺すものです。

 

・代表的な成分と商品名

①    ホウ酸

食塩とほぼ同等の毒性で、市販剤でも幅広く使われています。

対象害虫の消化器系に作用して、脱水症状を引き起こします。

ホウ酸製剤の周辺や水まわりで死骸が多く見られるようになります。

※ドミノ式駆除は、ホウ酸含有量が50%以上で発揮します。

 卵には効果がありません。

 

※ドミノ式 ・・・ ホウ酸を食べたゴキブリの排泄物を

他のゴキブリが食べた時にも効果が出ることです。

又は、共食いした場合で効果が現れることです。

●商品名 ホウ酸ダンゴ

 

②    ヒドラメチルノン

哺乳類に対する毒性が極めて低い食毒剤です。

市販剤にもゴキブリ・アリ用として広く使われています。

●商品名 コンバット・マックスフォース

 

③    フィプロニル

フェニルピラオール系で、水に溶けにくい成分なので残効力も高く、

ゴキブリ・アリ駆除に対して絶大な効果を発揮します。

但し、乳児のいる場所では健康被害に対して

基準値を大幅に超えるので、用法を必ず読み、

絶対に使用量を逸脱して使わないようにして下さい。

●商品名 ブラックキャップ

 

以上が、代表的な食毒剤(ベイト剤)です。

あくまでも正しい用法での安全性と効果であります。

間違った使い方をすると、

人体への影響など人を取り巻く自然環境及び

人環境に害が及びますので、製品を使用する際は、

必ずラベル表示を確認して正しく使用して下さい。

殺虫剤の種類③

2016-02-14

おはようございます。

今般、薬局などにおいて簡単に手に入るようになった殺虫剤。

皆さんが、日常何気なく使っている殺虫剤は、

化学構造や作用機序の面から見て、大きく4つのグループに分けることが出来ます。

ここでは、昆虫成長制御剤(IGR剤)について説明します。

 

■昆虫成長制御剤(IGR剤)

『昆虫は変態をする』

動物の正常な生育過程において形態を変えることをいいます。

ハエの場合ですと、卵がふ化して幼虫になり、

蛹になって羽化するといった具合です。

変態といっても、脳裏をかすめるあの変態性欲のことではありません。

この薬の作用は、蚊・ハエなどの脱皮を妨げて成長を止めてしまうものです。

 

卵 → 幼虫 → 蛹 → 成虫 へと

成長する過程に深く関わっているのが、成長を促す働きをする

脱皮ホルモンと、幼虫体の維持に働く幼若ホルモンであります。

昆虫は脳ホルモンと共にこの2種(脱皮ホルモンと幼若ホルモン)の

ホルモンバランスによって正常に成長します。

 しかし、人為的にホルモンを過剰に投与してしまうとどうなるでしょうか?

蚊やハエは、正常な成長が出来なくなり、次世代を残すことが出来なくなるのです。

 

そこで、ホルモン剤という新たな殺虫剤が誕生しました。

しかし、環境ホルモンの問題が話題になってからは、

ホルモン剤と呼ばずに、昆虫成長制御剤(IGR剤)と

ベテラン駆除ハンターも呼ぶようになりました。

 

・昆虫成長制御剤(IGR剤)の殺虫剤としての能力は、

①    幼若ホルモン様物質は、効果を発揮するまでの時間を要します。

   ハエ・蚊は蛹までのステージを歩み、その後に羽化阻害を引き起こします。

②    表皮形成阻害剤は、次回の脱皮時の表皮形成に影響を与えて致死させます。

 

昆虫成長制御剤は、

ピレスロイドのように微量で瞬時にターゲットを仕留める能力はありません。

又、有機リン剤のようにじわじわ痛めつけて、

確実に仕留めるといったことも出来ません。

しかし、種は限定されますが、

成虫にすらさせないといった驚愕の能力を持っています。

 

・水棲生物に害を及ぼす成分

蚊・ハエの防除に対して、下記に記す

③ジフルベンズロン と ④ビストリフルロンは、

 

魔法のような素晴らしい能力を持っているのですが、

河川に大量流出させてしまうと、

エビ・カニなどの甲殻類の脱皮にまで影響を及ぼしてしまいます。

甲殻類というものは、生態的に昆虫の親戚みたいなものであるため、

このような結果を生んでしまいます。

また、浄化槽内への投薬も注意が必要です。

バクテリアが死んでしまうというトラブルも起こります。

 

・代表的な成分と商品名

①    メトプレン

幼若ホルモン様化合物で、蚊・ハエ・ユスリカ・ブユなどの

終齢幼虫時(蛹の1つ手前)に使うと

効果を発揮する羽化阻害剤です。

卵からふ化した直後の幼虫には効果が低いです。

●慣用名 アルトシッド

 

②    ピリプロキシフェン

幼若ホルモン様化合物で、蚊・ハエ・ユスリカ・ブユなどの

終齢幼虫時(蛹の1つ手前)から蛹化直後まで

高い効果を発揮する羽化阻害剤です。

メトプレン同様に卵からふ化した直後の幼虫には効果が低いですが、

河川流出やバクテリアの死滅などに危惧される環境でも安全なので、

非常に人気の高いIGR剤です。

●慣用名 スミラブ

 

③    ジフルベンズロン

メトプレンやピリプロキシフェンと違い、

卵からふ化した後の1齢幼虫から全ての幼虫時期に

有効な脱皮阻害剤です。

正しくは、表皮形成阻害剤といわれており、

次の脱皮時で効果を発揮します。

蚊・ハエ・不快害虫に効果があります。

●慣用名 デミリン・ミディ

 

④    ビストリフルロン

上記のジフルベンズロンと同様に、

卵からふ化した後の1齢幼虫から全ての幼虫時期に

有効な脱皮阻害剤です。

正しくは、表皮形成阻害剤といわれており、

次の脱皮時で効果を発揮します。

蚊・ハエ・不快害虫に効果があります。

●慣用名 ビスロンアタック

 

以上が、代表的な昆虫成長制御剤(IGR剤)です。

あくまでも正しい用法での安全性と効果であります。

間違った使い方をすると、

人体への影響や水生生物への害など

人を取り巻く自然環境及び人環境に害が及びますので、

製品を使用する際は、必ずラベル表示を確認して正しく使用して下さい。

殺虫剤の種類②

2016-02-12

こんばんは。

今般、薬局などにおいて簡単に手に入るようになった殺虫剤。

皆さんが、日常何気なく使っている殺虫剤は、

化学構造や作用機序の面から見て、

大きく4つのグループに分けることが出来ます。

ここでは、ピレスロイド剤について説明します。

 

■ ピレスロイド剤

シロバナムシヨケギク

世間で言う除虫菊の花に含まれる殺虫成分には、

複数の成分が含まれていることが確認されています。

その天然殺虫成分をピレトリンと呼び、

類似構造の化合物群をピレスロイドと称することになりました。

 

ピレスロイド剤も有機リン剤と同様に神経毒剤ですが、

作用点は神経興奮の伝達に関与するナトリウムチャネル(※1)です。

 

※ナトリウムチャネルは、高い選択性を持ってナトリウムイオンを

通過させるイオンチャネルです。(チャネルは経路のことです)

 

・ ピレスロイド系殺虫剤としての能力は

 

①    粒子を直撃した時の速効性に優れています。

②    有効成分に忌避性があります。

③    太陽の光によって成分が分解されやすいものが多いです。

④    人畜毒性は一般に低いが、魚毒性が高いことが特徴です。

   (但し、水域に生息する害虫専用もある)

⑤    微量の粒子が漂っていると、

   隙間から開放場所に飛び出してくる効果があります。

   (これを追い出し効果と呼んでいます)

 

ピレスロイドは、有機リン剤のようにじわりじわりと痛めつけて、

確実に仕留めるといったものではありませんが、

微量で瞬時にターゲットを仕留める

優れた能力を持っています。

 

・薬局で購入する時の見分け方のポイント

①    ピレスロイド系の殺虫剤には、

  成分名に「リン」が付くのが特徴です。

有機リン剤の「リン」と間違いやすいので、

「リン」と付いているのは、有機リン剤ではないと覚えておきましょう。

そして、魚毒性が若干改善されたのが、

「エトフェンプロックス」という成分で、

これらはピレスロイド様化合物と呼ばれています。

 

②成分名の前にd-○○のように書かれているものは、

 有効成分の効力を増強させていることを表しています

 

③エアゾール剤(スプレータイプ)には、

「ケロシン」という添加物が含まれているものがあります。

噴射した時には、かなりの低温であるため、

曝露した虫は凍傷のような症状になります。

 

・代表的な成分と商品名

①    ペルメトリン

致死効力と残効性が増強された非常に優れた成分です。

速効力と残効力の両方を持ち合わせるため、

ゴキブリ防除用など幅広く使われています。

但し、水系汚染にはくれぐれも注意が必要です。

●商品名 エクスミン

 

②    フェノトリン

上記のペルメトリンと同様に、致死効力と残効性が増強された優れた成分です。

正しくは、d,T-80フェノトリンと称します。

安全性が非常に高いので、

客室のダニ駆除など居住空間で使われることが多いです。

●商品名 スミスリン

 

③    ピレトリン

除虫菊に含まれる6種の殺虫成分の総称名です。

昔の蚊取り線香は、この成分が主成分として使われていました。

曝露量が少ないと、蘇生が確認されるという

特徴を持っていることは覚えておきましょう。

ノックダウンさせるのには、これがおすすめです。

●商品名 除虫菊

 

④    プラレトリン

速効性に非常に優れた成分です。

正しくは、d,d-T80-プラレトリンと称します。

ノックダウン効果と致死効果の両方を兼ね備えた優れものです。

早く確実に駆除したいハチやシロアリなどに使われることが多いです。

●商品名 エトック

 

⑤    イミプロトリン

害虫に直撃した時の速効性は極めて高く、

歩行能力をすぐさま奪う優れものです。

特に、ゴキブリ駆除剤などに多く使われます。

●商品名 プラル

 

⑥    メトフルトリン

揮発性が非常に高く、優れた殺虫効力と忌避を兼ね備えた優れものです。

人体に対しても安全性が高く、市販剤としても広く使われています。

 

⑦    トランスフルトリン

揮発性が非常に高く、殺虫効果も優れています。

揮散させるタイプやミスト剤などが市販剤で使われています。

水に溶けやすい性質ですので、水質汚染には注意しましょう。

 

⑧    シフェノトリン

ペルメトリンより、致死効力と残効性が優れた成分。

正しくは、d・d-T-シフェノトリンと称します。

市販剤では、ゴキブリ・ノミ駆除用の燻煙剤や煙霧剤など、

不快害虫に対しても広く使われています。

特にゴキブリ駆除では、抜群の追い出し殺虫が可能です。

●商品名 ゴキラート

 

⑨    エンペントリン

常温で揮散し、無臭性タイプですので、

市販剤では衣料害虫対策で使われています。

衣類にニオイがつかないという点で人気があります。

●商品名 ベーパースリン

 

⑩    アレスリン

合成ピレスロイド第1号で、

微粒子を虫に直撃した時の速効性や熱安定性に優れており、

蚊取りマット・リキッド・エアゾールなど市販剤で広く使われています。

●商品名 ピナミンフォルテ

 

⑪    フタルスリン

ピレスロイドの中でも速効性に優れており、

ノックダウン効果が主体の成分です。

致死効果と残効性は低いですが、低毒性なので安全性に富んでいます。

●商品名 ネオピナミン

 

⑫    レスメトリン

速効性はやや劣りますが、蘇生が無いところが優れており、

致死効果が主体の成分です。正しくは、d-T80レスメトリンと称します。

●商品名 クリスロン

 

⑬    エトフェンプロックス

従来のピレスロイドと比べて化学構造が複雑になったもので、

ピレスロイド様化合物と呼ばれています。

魚毒性が若干、改善されたので蚊の幼虫用としても使われています。

遅効性ではありますが、致死効力は高いとされています。

●商品名 ベルミトール・トレボン

 

以上が、代表的なピレスロイド剤です。

あくまでも正しい用法での安全性と効果であります。

間違った使い方をすると、人体への影響や水生生物への害など

人を取り巻く自然環境及び人環境に害が及びますので、

製品を使用する際は、必ずラベル表示を確認して正しく使用して下さい。

殺虫剤の種類①

2016-02-10

こんばんは。

今般、薬局などにおいて、簡単に手に入るようになった殺虫剤。

皆さんが、日常何気なく使っている殺虫剤は、

化学構造や作用機序の面から見て、

大きく4つのグループに分けることが出来ます。

ここでは、有機リン系殺虫剤について説明します。

 

■ 有機リン剤:有機リン酸エステル化合物

神経毒剤で、作用点は神経の刺激伝達に関わる

アセチルコリンというものを分解するアセチルコリンエストラーゼを阻害します。

阻害されると、神経が麻痺して、異常興奮・異常行動を起こし、

生理的障害を経て死に至ります。

 

・有機リン殺虫剤としての能力は、

①    速効性が高いものがあります。

②    残効性が一般的には高いとされています。

③    昆虫類に対して抵抗性がつきにくいという長所があります。

④    水で希釈するので、分解しにくいという特徴があります。

⑤    人間に対しては、急性毒性の心配がありますが、

  慢性毒性の心配は少ないです。

 

・有機リン殺虫剤としての効力は、

速効性、残効性、接触効果、吸入効果、食毒効果、

殺成虫性、殺幼虫性など多種に挙げられます。

有機リン剤は、次ページでお話するピレスロイド剤のように、

微量で瞬時にターゲットを仕留める能力こそはありませんが、

残効力が高いので、

じわりじわりと痛めつけて、確実に仕留める

といった能力を持っています。

 

・魚毒性について

魚毒性が高いものは少ないので、

蚊幼虫対策用の承認を得た成分が比較的多いです。

 

・薬局で購入する時の見分け方のポイント

ラベル表示を見て、

成分名に「-ホス」と「-オン」「-ノン」「-ゾン」などの

共通の母音と「ン」が付いているのが特徴です。

 

・代表的な成分と商品名

①    フェニトロチオン

衛生害虫に対して有効で、残効力に富んだ成分です。

人畜に対する毒性が低いところが特徴です。

尚、遅効性ですが、致死効力は高いとされています。

●商品名 スミチオン

 

②    プロペタンホス

上記のフェニトロチオンが対象型なのに対して、

非対象型の構造系持つ有機リン剤です。

対象型有機リン剤であるフェニトロチオンなどに

抵抗性を持った害虫(特にイエバエ)に対して、効果が得られます。

遅効性ですが、広範囲の害虫の成虫と幼虫に対して、

高い致死効力を持っており、残効性にも優れています。

●商品名 サフロチン

 

③    ダイアジノン

残効性は上記のプロペタンホスには劣りますが、

速効性に関しては高い効果を発揮します。

昭和30年代前半に承認を得た非常に長い殺虫成分であります。

ゴキブリ・蚊・ハエに有効です。

●商品名 ダイアジノン

 

④    ジクロルボス

原体は液体で揮発性の高い成分であり、

残効性は殆ど期待出来ない反面、速効性には抜群の効果を発揮します。

●商品名 DDVP

 

⑤    ナレド

水に不溶でジクロルボスと同様に速効性に抜群の効果を発揮します。

但し、毒性はジクロルボスの3分の1程度です。

尚、有機リン剤の特徴とも呼ばれる「ホス」「-オン」が付かないので、名前が特徴です

商品名 ジブロム

 

⑥    クロルピリホスメチル

安全性が高く、広範囲の害虫で有効かつ効力もあり、

非常にバランスが取れた成分です。

但し、水に不溶な点と紫外線によって急速分解される点は、

使用するにあたり覚えておかなければなりません。

●商品名 ザーテル

 

⑦    フェンチオン

広範囲の害虫に有効であり、特に蚊の成虫と幼虫に効果があります。

残効性及び殺虫力に優れています。

●商品名 バイテックス

 

⑧    トリクロルホン

魚毒性が低い点が長所であり、

接触毒よりも食毒剤として効果を発揮します。

有機リン剤の中で、唯一水に溶けるので覚えておきましょう。

●商品名 ディプサイド

 

⑨    マラチオン

やや遅行性の薬剤で、独特の異臭はありますが、

毒性が比較的低いことが特徴です。

動物薬として畜体に直接使用できるものがあります。

●商品名 マラソン

 

⑩    テメホス

水に溶けにくく、人畜毒性が極めて低いことが特徴です。

水棲昆虫の幼虫に効力を発揮するので、蚊の幼虫対策に適しています。

●商品名 アベイト

 

以上が、代表的な有機リン剤です。

あくまでも正しい用法での安全性と効果であります。

間違った使い方をすると、

人体への影響や水棲生物への害など

人を取り巻く自然環境及び人環境に害が及びますので、

製品を使用する際は、必ずラベル表示を確認して正しく使用して下さい。

殺虫剤の必要条件

2016-02-06

こんばんは。

今年の冬は非常に暖かいので、気温が高い日中は、ユスリカの飛翔が見られます。

ジカ熱の流行に伴い、虫が多い時期になると、薬局で殺虫剤を購入される方も

多くなると思います。

では、もしゴキブリなどの害虫が寝室に現れた時、

皆さんはどのような行動を取られるでしょうか?

とにかく鬼の形相で、エアゾール剤をまき散らすのではないでしょうか。

虫の種類は関係なくです。

同じ殺虫剤で殺すといっても、そのターゲットによって効力には差が生じます。

どのくらいの量で殺せるのかという実測値、いわば薬の強さ、

これを致死効力(殺虫力)といいます。

 

致死効力は、有効成分あるいは製剤(完成品)の

最も基礎的な効力であります。

成虫を対象として、致死効力を得る基礎的な試験方法には、

直接虫体に薬剤を滴下する 『微量滴下法』 

所定濃度の薬剤に虫体を入れる 『浸漬法』 があります。

この方法によって、中央致死濃度を求めます。

中央致死濃度はLD50または、LC50で示します。

簡単に言うと、実験昆虫の50%致死量(濃度)です。

この数値は、小さいほど微量で効くということで、致死効力が高いとされます。

 

では、殺虫剤は致死効力が高ければそれで良いのか?

実は、それだけではいけません。

これだけでは、環境汚染を無視した形になってしまいます。

従って、残効性・速効性・人畜毒性などの条件も

クリアしなければならないのです。

 

 速効性は、

薬剤を処理した後の害虫の反応の速さを示し、

反応の早い成分は速効性薬剤と呼ばれ、遅い成分は遅行性薬剤と呼ばれます。

速効性の評価は、KT50値(50%ノックダウンタイム)で行います。

速効性薬剤は、一般的に5分以内に効力を示し、

処理後の反応が早いので一般的には歓迎されるのですが、

24時間以内に効力が失われることや、

食毒剤は摂食忌避に働くなどの弱点もあります。

なお、致死効力と速効性の相関はほとんどありません。

 

残効性は、

薬剤が残渣面や水中で害虫に効力を発揮する期間と考えれば良いです。

速効性薬剤と違い、処理後も効き目が残り続ける性質です。

しかし薬剤は残っていても、害虫が効力を示さない時は

残効性が無くなったといえるでしょう。

又、ゴキブリやシロアリなどの有害生物には、

残効性が高いものが用いられますが、

残効性が高いということは、自然界で残り続ける

ということも把握しておかなければなりません。

 

有機燐剤やピレスロイド剤は、

若齢幼虫よりも老齢幼虫、また雌より雄の方が微量で良く効きます。

卵や蛹(さなぎ)に対する効力は低いとされています。

蛹期のない(不完全変態)昆虫、例えばゴキブリの場合などは

成虫より老齢幼虫の方が低感受性、つまり殺虫剤が効きにくいのです。

このことから、

雄よりも雌、成虫よりも幼虫の方が強い ということが分かると思います。

人間も男よりも女、社会人よりも学生の方が元気ですもんね。

 

昆虫成長制御剤(IGR剤)は、

完全変態(蛹の時期を要する)をする昆虫に対して、羽化させないものです。

幼若ホルモン様物質は

老齢幼虫から蛹に移行する時に、最も高い効力を発揮しますが、

卵やふ化直後の幼虫に対する効力は低く、用量処理を行っても効果が得られません。

同じIGR剤でも

表皮形成阻害剤は遅行性ですが、

若い幼虫ほど効力活性が高いので、大量発生時の対応はこちらの方になります。

ただし、バクテリアや甲殻類に影響が出る場合もあるので、

処理する場所には注意しましょう。

勘違いされる殺虫剤の抵抗性

2016-02-03

こんばんは。

薬が効かなくなってきた

というセリフがあります。

 『1頭の昆虫が薬剤を浴びせられているうちに、

徐々に強くなっていくもの』

 

これは勘違いです。

害虫の殺虫剤抵抗性の獲得は、

集団の中に極めて低い頻度で存在する低感受性の一握りの個体が、

薬剤による淘汰でその比率を高めることから始まります。

簡単にいうと、

昆虫の集団の中には、もともと薬に強いタイプと弱いタイプが存在していて、

薬を浴びている中で強いタイプだけが生き残り、

その子孫が増えていくと最終的に、

その集団には効かなくなったという現象になるということです。

 

・殺虫剤の抵抗性

①単独抵抗性 ・・・ 1種類の薬剤のみの抵抗性

②交差抵抗性 ・・・ 1化合物群の2種以上の薬剤に抵抗性を獲得

③複合抵抗性 ・・・ 2化合物群以上、各1種以上の薬剤に抵抗性を獲得

 

私たち人間もそうですが、

どんな生物に於いても異物や有害物質を排除しようとする能力があります。

その能力が薬剤抵抗性を生み出しているのです。

 

この対策としましては、

以下の6点で殺虫剤を有効に利用することが出来ます。

①    剤型を変えましょう

効率の良い製剤(完成品)を選びます

 

②    有効成分を変えましょう

作用機序の異なる薬剤を使用します

 

③    有効成分を混合使用しましょう

作用機序の異なる薬剤同士の組み合わせをします

 

④    共力剤の添加をしましょう

効力増強や共力剤自身の効力の利用をします

 

⑤    施工方法の変更をしましょう

接触毒や呼吸毒の施工から食毒剤への変更をします。

 

⑥    殺虫剤のローテーション処理をしましょう

作用機序の異なる薬剤を複数用意して、定期的に変更します

 

という点が挙げられます。

【日本の殺虫剤抵抗性の歴史】

1950年 日本で最初に薬剤抵抗性が報告される

       コロモジラミに対するDDT抵抗性が発表

       その後、イエバエ、アカイエカ、ブユを対象に

       塩素剤抵抗性が多く報告される

1960年 イエバエのダイアジノン抵抗性が発見される

1965年以降

       チャバネゴキブリのディルドリン抵抗性が広がる

1970年代

       イエバエとアカイエカ群の有機燐剤抵抗性が報告される

後半~1980年代

       ハエ、蚊、ゴキブリのピレスロイド抵抗性が報告される

1980年初

       水田ではコガタアカイエカに農薬散布によって強い

       有機燐剤抵抗性が出現する

1980年後半以降

       IGR剤にイエバエとアカイエカ群に対する

       低感受性ないし抵抗性の集団が出現

殺虫剤の侵入経路

2016-02-01

こんばんは。

本日は、昆虫が殺虫剤を取りこむ経路についてお話します。

昆虫と考えると、少し難しく感じると思いますので、

私たち人間の場合で考えてみましょう。

 

① 殺虫剤が口から入る場合

これは経路が口ということで、経口と呼びます。

私たち人間も、何らかのアクシデントで、

間違って食べてはいけないものが侵入するケースがあります。

ゴキブリやネズミでいうと毒ダンゴです。

私たちの体は、異物が侵入した際に、

 

『吐きなさい』

 

と脳が命令してくれますが、虫やネズミなどは食べたら排出できません。

接触毒性のある 粉剤や残留性のある有機リン剤 がそうです。

昆虫は私たち人間のようにお風呂に入らない代わりに

体に付着したものを舐めて綺麗にするグルーミング

呼ばれる行動をします。その時に、口へ入るのです。

そして私たちが飲むカプセル薬

これは殺虫剤ではマイクロカプセル剤(MC剤)と呼ばれるものです。

食べた時にカプセル剤が割れ、中に閉じ込めてあった薬剤成分が出るといったしくみです。

私たち人間には粉にしか見えませんが、

虫たちにはボールがたくさん転がっているように見えるのでしょう。

 

② 殺虫剤が皮膚から入る場合

これは経路が皮膚ということで、経皮と呼びます。

私たち人間も、強い薬品に触れたら皮膚が荒れますよね。

又、筋肉痛などの時には塗り薬を浸透させたりします。これと同じ経路です。

人間の体には治癒能力がありますが、虫にはありません。

ヤケドしたらしっぱなしです。

 

昆虫の体表である ワックス層・セメント層 

と呼ばれるものを溶かして薬剤が侵入します。

有機リン剤などの残効性の高いタイプが多いです。

又、ムカデはお腹が裸状態なので、

吸着性のある粉剤が大の苦手になります。

 

③ 殺虫剤が気門から入る場合

これは経路が気門ということで、経気門と呼びます。

昆虫が呼吸する場所は、私たち人間でいう「鼻・口」と違い、

気門と呼ばれる箇所から呼吸します。

人間の例では、毒ガス。地下鉄サリン事件などがいい例です。

昆虫にとっては、アースレッドなどの空間に噴霧される場合です。

これは、ピレスロイド系の殺虫剤など速効性のあるタイプが多いです。

 

以上のルート(経口・経皮・経気門)が侵入経路となります。

プロの方々は、

殺虫剤の性質・資機材の使用法・対象害虫の生態・人や自然環境など

さまざまな事に配慮して、適した方法で駆除を行っているのです。

困った際には、プロ業者さんに知恵を借りましょう。

 

防除薬剤の剤型2

2016-01-25

こんばんは。

今日は、昨日に続いて殺虫剤の剤型のお話第2弾です。

剤型とは、原体が適用方法に適した形をいいます。

では、剤型にはどんな種類があるのか液剤とそれ以外で分けました。

ここでは、液剤以外を中心に、液剤は「防除薬剤の剤型1」で説明します。

 

①    粉剤

有効成分に増量剤を加えて、

粉砕した300メッシュ以上の均質な粉末とした製剤(完成品)です。

ムカデ駆除剤などで爆発的人気を誇ります。

この製剤のまま使用しましょう。

 

②    粒剤

有効成分に増量剤を加えて、

粉砕して48メッシュ以下の均質な粉末とした製剤です。

IGR剤(成長抑制剤)や不快害虫対策剤などが代表的であり、

この製剤のまま使用しましょう。

 

③    粉粒剤

粒系が1.7mm以下の粉剤及び粒剤が混和された製剤です。

この製剤のまま使用しましょう。

 

④    錠剤

有効成分に増量剤及び補助剤を加え、

一定の形状に圧縮した製剤です。

IGR剤などが代表的であり、

この製剤のまま、もしくは水に懸濁して使用しましょう。

 

⑤    燻煙剤

有効成分に燃焼剤を加え、耐圧容器に入れた製剤です。

アースレッドなどの加熱蒸散剤が代表的であり、

使用時は水によって点火させて燻煙状にします。

 

⑥    燻蒸剤

常温・常圧下で揮散する有効成分を耐圧容器に入れた製剤です。

コンテナ内やサイロ・倉庫内の穀害虫対策などで使用されることが多く、

使用時に気化させてガス状にします。

 

⑦    煙霧剤

有効成分を噴射剤とともに耐圧容器に入れた製剤です。

エアゾール剤やスプレーと呼ぶ方が分かりやすいかと思います。

使用時は、噴射ボタンを押して煙霧状にします。

 

⑧    泡沫剤(ほうまつ)

有効成分に発泡剤を加え、

使用時に発泡させて床下などに泡沫を充満させ、

土壌に吸収させるための製剤です。

床下に潜れないシロアリ駆除や

埋設配管内のコバエ防除

などで代表的に使われます。

 

⑨    土壌表面被膜状物質形成剤

有効成分に樹脂、硬化剤、短繊維等を加えて、

処理後、弾性を持つ膜状組成物を形成させるための製剤です。

 

⑩    ベイト剤

遅行性の薬剤有効成分や昆虫生長制御剤(IGR)を、

餌または誘引物質とともに配合した製剤です。

MC剤との併用は、相性が良いですが、

ピレスロイド系との併用は、ベイト剤としての効力が死にます。

ベイト剤を使用する時は、

異物混入防止のためにも専用容器に入れて使用しましょう。

 

【殺虫剤の補助剤】

補助剤には、主剤を溶解するための溶剤、

液体同士や液体と固体を混ぜた場合に

界面(境界)の状況をなめらかにするための界面活性剤、

有効成分を分散したり増量したりするために用いる増量剤があります。

 

プロは、自然環境及び人環境に配慮して、

薬剤の選定を行った上、対象虫の防除を行っております。

困った際は、速やかに依頼しましょう。

防除薬剤の剤型1

2016-01-24

こんばんは。

今回から2部に分けて、防除薬剤の剤型についてお話したいと思います。

剤型とは、原体が適用方法に適した形 をいいます。

では、剤型にはどんな種類があるのか液剤とそれ以外で分けてみました。

本日は、液剤を中心に説明します。

それ以外は 『防除薬剤の剤型2』 でお話したいと思います。

 

①    油剤

原体が油状の薬剤

または、これに他の薬剤を添加した製剤(完成品)で、

希釈せずに使用するものです。

次に説明する②油溶性剤と混同しやすいですが、

シロアリ防除で使用する薬剤は②の方なので間違えないようにしましょう。

 

②    油溶性剤

有効成分を灯油等の溶剤に溶かしたもので、

希釈せずに使用するものです。

水には溶けにくいですが、一般に有機溶剤には溶けやすいです。

私がこの業界に入った時は、TCO(ターマイトコントロール:しろあり防除)で

頻繁に使用していた剤型です。

略して「油剤」と呼んでおり、①の油剤とは違うことを理解しておきましょう。

 

③    水溶性剤

一般に無機化合物が主体であり、

有効成分を水に溶かして使用するものです。

溶剤が油ではなく水 ということです。

火気の心配が無いだけではなく、

ベタつきがなく家や家具が汚れにくいのが良いですね。

早い話、安全性に優れています。

 

④    乳剤 

有効成分を溶剤に溶かし、

これに界面活性剤(乳化剤)を加えたものです。

比較的、高濃度の有効成分を含みますから、

水に希釈して乳濁液 とします。

昔、ペットボトルに希釈した乳剤を業者が放置してしまい、

痴呆症の方が牛乳と間違えたのかどうか分かりませんが、

誤飲するという事故が起こりました。

乳剤に関わらず、殺虫剤は絶対に、

飲食容器に入れないようにしましょう。

特に自治体で一般的に使用される時などに多い事故です。

 

⑤    水和剤

有効成分に、増量剤及び補助剤を加えたものです。

粉砕した微細な粉末製剤を水で希釈し、懸濁させて使用します。

粉末状や錠剤のものがあり、シロアリ防除薬剤では、

顆粒水和剤(かりゅうすいわざい)というものがあります。

残留噴霧用にとても適した製剤です。

 

⑥    可溶化剤 

溶かせない原料を溶かすために使用されるもので、

有効成分を溶剤に溶かし、これに界面活性剤などを加えたものです。

水を加えて、透明な溶液にして使用します。

樹木用の殺虫剤などに使用されています。

 

⑦    フロアブル剤

固体の有効成分を微粉末にして、

界面活性剤・脱イオン水・分散保持剤・安定剤などを加えた懸濁製剤です。

原体または水で希釈します。その際は、必ず撹拌して薬剤を作りましょう。

ノズルの中に詰まりが生じたり、散布始めと終わりで濃度が違うと、

十分な結果が得られません。

フロアブル剤は、泡殺虫の際にもよく使われます。

尚、粒状に成形した顆粒水和剤は、

別名ドライフロアブルと呼ばれます。

 

⑧    懸濁剤(けんだく)

固体の有効成分を微粉砕にするか、

他の物質に吸着または被覆させ、

分散保持剤・安定剤・補助剤を加えた懸濁製剤です。

水で希釈して使用します。

成長抑制剤(IGR剤)などに使われます。

 

⑨    マイクロカプセル剤 

有効成分を微小カプセルに入れて、

徐々に溶出させるか、噛むことによって放出させる製剤です。

マイクロカプセルの文字を取ってMC剤(エムシー)と呼ばれ、

非常に安全性が高く、

悪臭もせずに効果が長時間持続するのが長所です。

短所は、化学変化しやすくカプセルが壊れやすいことです。

使用する前は、ホース内が詰まらないように、必ず撹拌しましょう。

 

⑩    ペースト剤

有効成分に増量剤または補助剤を加えて、

のり状にした製剤です。そのままか水で希釈して使用します。

野バト防除の忌避剤としても使われます。

 

【殺虫剤の補助剤】

補助剤には、主剤を溶解するための溶剤、

液体同士や液体と固体を混ぜた場合に、

界面(境界)の状況をなめらかにするための界面活性剤、

有効成分を分散したり増量したりするために用いる増量剤があります。

 

プロは、自然環境及び人環境に配慮して、

薬剤の選定を行った上、対象虫の防除を行っております。

困った際は、速やかに依頼するようにしましょう。

殺虫剤の安全性

2016-01-23

こんばんは。

衛生害虫用(ゴキブリ・ハエなど)と呼ばれる殺虫剤は、

人の居住環境で使用されることが多いので、

有効成分の毒性と安全性は、薬事法に定められた基準によって、

動物を用いたさまざまな試験が行われています。

 

殺虫剤や殺そ剤は、毒物・劇物・普通物 とありますが、

薬事法によって規制されており、医薬品や医薬部外品に分けられています。

医薬品は、つまり私たち人間の病気を治す薬品と同じです。

有機リン系殺虫剤などがこれに該当します。

これらは、都道府県知事の許可を受けた薬局、販売業者でなければ販売出来ません。

医薬部外品は、除虫菊を主成分とする殺虫剤

(ピレスロイド系のもの)などがあります。

アースジェットやキンチョールなどのエアゾール剤が該当し、

これらは、市販剤として一般に売られているものです。

 

衛生害虫用の製剤の有効成分は、

厳しい基準をクリアして初めて適性が認められます。

又、製剤についても用法などによって異なるのですが、

その安全性を確保するためには、

急性毒性や吸入毒性その他必要に応じた試験が科せられます。

そして、薬剤の人畜に対する毒性または安全性というのは、

使用する薬剤の毒性の内容や強弱、摂取量または、曝露量、摂取時間によって決まります。

さらに安全性は、同一条件で薬剤に曝露したとしてもその毒性は、

①    人または動物と対象害虫の体重差

②    人または動物と対象害虫の選択毒性の比率

に影響されるものなのです。

 

私たちに健康被害や経済被害を及ぼす

害虫・害獣をコントロールするためには、

殺虫剤メーカーさんの日頃の研究と努力のおかげなのです。

殺虫剤原体の理化学的性質とは

2016-01-18

 こんばんは。

私たちが、いや~な害虫を駆除するために使っている殺虫剤。

その原体というものは、固体または液体ですが、

薬局やホームセンター(HC)でお目にかかることはありません。

原体の比重、つまりその質量と同体積の4℃の水との質量比は、

1より数値が高いものがほとんどなのです。

 

早い話、水に沈むということです

 

では蒸気圧はというと、

原体表面から蒸気(気体)が出る時に、周りを押しのけようとする力です。

一般に沸点の低い化合物は蒸気圧が高いとされています。

有機リン剤と呼ばれるものでは、ジクロルボス、

ピレスロイド剤では、トランスフルトリン

比較的高いと言われており、

つまりこれらは燻煙剤や蒸散剤に適している

ということになります。

 

溶解性は、水に溶ける性質のことで、

殺虫剤の原体は、ほとんどが水に不溶または難溶であります。

水に1%以上溶ける成分は100のうち2~3しかないともいわれております。

 

安定性に関しては、

殺虫剤の有効成分は、10年以上安定な化合物であることが前提とされています。

また製剤についても、室温保存2年間で有効成分量の低下を

10%以内に抑えなければなりません。

 

従って、上記に挙げた形状、比重、蒸気圧、溶解性、安定性

これが理化学性質ということになります。

今日は、ここまでです。

殺虫剤の法的取扱い

2016-01-16

 こんばんは。

本日は、殺虫剤のお話第3弾!

分類 についてです

ゴキブリやムカデなどが出現した時に、

私たちが使う殺虫剤は、次の5つに分類されています。

 

①    衛生害虫用

お医者さまが処方する薬と同じで、

防除用医薬品あるいは防除用医薬部外品として承認された薬剤です。

そして、居住環境で使用されるので、人畜への安全性に配慮されています。

有効成分は、非常に多くの項目の毒性基準をクリアしなければいけません。

そして、この殺虫剤は名前のごとく衛生害虫と呼ばれる

ゴキブリ・カ・ハエ・ダニ・ノミ・トコジラミ専用と覚えておきましょう。

というわけで、

※ポジティブリストに、不快害虫(衛生害虫以外)の

名前を書かないように注意して下さい。

規制は、薬事法。実施機関は、厚生労働省ですね。

※ポジティブリスト制度は、一定量以上の農薬等が残留する食品の販売等を禁止する制度です。

 

②    農薬・園芸用

高濃度の製剤(完成品)が多く、

作物や草花への直接的な薬害が出ないように

1000倍単位の希釈液を使用するものが多いです。

くれぐれも希釈率には注意しましょう。

1桁間違えると、樹木が枯れるなどの大事故につながります。

規制は、農薬取締法。実施機関は、農林水産省です。

 

③    不快害虫用・シロアリ用

法的規制の対象にはなっていないものです。

皆さんが、ムカデやハチ対策で購入される殺虫剤

この分類に挙げられます。

しかし、使用される際は必ず用法に従って下さい。

問題が生じた場合は、化審法が適用されます。

実施機関は、生活害虫防除剤協議会・シロアリ対策協議会です。

 

④    動物用

動物への安全性が確保されているものです。

ネズミ用の薬剤では、

一般建屋で使用するものと畜舎・鶏舎で使用する動物用に分かれています。

この動物用は、

牛や豚が、毒餌を食べて死んだネズミを食べても、大丈夫なものです。

成分には、ブロマジオロンがあります。

規制は、動物用医薬品取締規則。実施機関は、農林水産省です。

 

※化審法は、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」で、

人の健康及び生態系に影響を及ぼすおそれがある化学物質による

環境の汚染を防止することを目的とする法律です。

いかなる薬剤もこの規制を受けるので、覚えておきましょう。

 

今日は、ここまでです。

正しい使い方をするためにも、ぜひ学んでみてください。

1+1=3になる薬剤の作用

2016-01-13

 こんばんは。

本日は、突然質問されるとプロの方々も戸惑ってしまうような

普段使わない言語についてお話します。

意外に回答しづらいものですが、昨日に続き基本的なことなので

この機会にぜひ思い出して下さい。

 

①    原体って何ですか?

これは通常、多少の不純物を含有する工業製品のことです。

工業製品という言葉に加えて、

『100%の原体は無いのですよ』

ということを説明できると、あなたのファン度も上昇するのではないでしょうかね。

 

②    製剤って何ですか?

原体に適用方法とそれに適した形(剤型)を与えたものです。

早い話、『完成品のことです』

と答えれば、お客さまも分かりやすいですね。

 

③    連合作用って何ですか?

2種以上の薬剤が同時に働いて表す作用のことです。

さらに連合作用には4種類あることを覚えておきましょう。

a)共力作用(きょうりょく)

 一方の働きを他方が助ける作用のことをいいます。

お互いを助け合い、良いものにすることで、

1+1が3にもなる ということです。

b)相加作用(そうか)

  それぞれの働きの和として現れる作用のことをいいます。

 こちらは、1+1が2になる ということです。

c)拮抗作用(きっこう)

  2種類の薬物を併用した場合に、

一方の働きを他方が減弱させる作用のことをいいます。

 例えば、

「血糖値を上げるアドレナリンが、

下げるインスリンの働きを妨害する作用があるのと同じですね」

と説明してあげると分かりやすいのではないでしょうか。

d)独立作用(どくりつ)

  2種の薬剤が互いに影響を及ぼさずに働く作用のことをいいます。

 『防蟻剤と防腐剤の関係です』

でバッチリ、プロならではのセリフです。

さらに「最近、この製剤が多くなってきているのですよ」

と付け加えておくと良いです。

 

昔は、薬剤を混ぜて「裏ワザ!」なんてこともありました。

しかしこれはNGですから決してしないようにしましょう。

「混ぜるな危険」です。

プロの方々も、言葉では説明しにくい言語。

ちょっと忘れた時に、このページを使って頂けると、嬉しく思います。

これが基本中の基本なんやで(殺虫剤)

2016-01-12

こんばんは。

本日は、殺虫剤の基本中の基本についてお話します。

殺虫剤による防除は、簡単に言うと、

 

『化学薬品(殺虫剤)を使用して害虫を防除する方法』

 

のことです。私がこの業界に入った頃に比べると、

今般の殺虫剤は

自然環境のみならず人環境

にも十分配慮されており、

安全性も効力も高く なっています。

 

殺虫剤の主要な条件は、

1.強い殺虫力

2.広域な殺虫

3.強いノックダウン

4.対象虫に残効性

5.分解すると無害になる

などがあります。

 

皆さんは、殺虫剤を購入する時、どのような判断でお選びでしょうか

私の妻は、知名度の高い会社からの

価格と秒殺などのPRで決めていると話していました。

 

ある日、母の友達が 『両方お陀仏した』 と叫んでいたのを思い出します。

実は、植物に静止していた毛虫を、蚊専用のエアゾール剤で

植物もろとも駆除してしまったのです。

商品には小さい文字ですが、

「適用害虫・使用方法・使用上の注意・保管上の注意」

が記載されていますので、必ず目をとおして頂くようお願いします。

 

プロは、防除作業監督者、毒物劇物取扱いなどの資格を持っていますし、

定期的にセミナーや勉強会にも参加しております。

迅速かつ確実な方法を熟知していますので、

困った際は依頼する方が間違いなくローリスクだと考えます。

また最近では、化学物質を含まないノンケミカル剤での防除が注目を浴びていますが、

冒頭でお話したように殺虫剤も進化しているのです。

 

これからもメーカーさんは、

キラッと光る新商品を開発し続けられますので、

注目していてください。

 

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