ひと味違った毒エサ
本日は、滋賀県東近江市、彦根市、湖南市の
コバエ駆除、ネズミ侵入閉塞工事、異物混入防止に
お伺いしました。
今般、ネズミ駆除に使う毒エサは、
クマリン系の殺そ剤が多いと思われます。
特に神経質で警戒心の強いクマネズミの駆除をする際には、
プロの皆さんも飽きさせない美味しいものを作ることに
日々苦労されています。
いかに継続して食べさせるかが、駆除のポイントとなるので、
プロの方々も経験を駆使して、オリジナルのエサを調理して
実作業に当たっておられます。
一見、現場で設置する簡単な作業に見えるかもしれませんが、
その毒エサを作るのに、かなりの時間が費やされています。
■ ポイント(クマネズミ編)
① その場所にいるクマネズミの好物、被害に合っている
食材が何かをヒアリングしましょう。
② 食材と殺そ剤をうまく組み合わせて作りましょう。
③ 作る際は、必ずゴム手袋をしましょう。
素手で調理したり、触ったりすると人間臭が付きますので、
人間を知らない野山から来るネズミには、
忌避してしまう可能性があります。
【毒エサ専用のトレーに入れる場合】
赤色のものをおすすめします。
ネズミは色盲で、色の判別が出来ないとされていますが、
唯一赤色は見えるそうです。
以前、赤色の布テープが貼っていたダンボールだけ
齧られたこともありました。
【茶葉用パックに入れる場合】
喫食判定しやすいのが利点です。
但し、あまり軽く作ってしまうと
巣へ持っていかれる可能性がありますので、
天井裏などで使う場合は、重石を入れておいた方が良いです。
【ダンボールで広めの容器を自作する場合】
底を浅めにしましょう。
ふちに赤色のテープを貼っておくことで
寄りやすくなる場合があります。
④ 常に新鮮な状態のものを与えましょう。
人間と同じで、古くなったものは食べません。
カビが生えているものを置いておくなどは論外です。
■ ポイント(ドブネズミ編)
① ちくわの穴に殺そ剤を詰めると良く食べます。
但し、カビが生えやすい時期は、
頻繁に交換する必要があります。
② うなぎの頭に殺そ剤を詰めるのも食べます。
ただし、経費がかかります。
【注意点】
ダンゴ状にする場合は、どうしても水分が必要となります。
短期間で完食させなければ、数日で石ころのように
固まってしまいます。
そして油分を多くすると固まりにくくなりますが、
経験上忌避するように思います。
私が試食してみたところ、
ゴマ油などを入れすぎるとベタベタで気持ち悪いです。
ネズミ様も同じではないでしょうか。
このように、特にクマネズミ様に食べて頂くためには、
殺そ剤を購入するだけで良いのではなく、
ちゃんと料理をしなければなりません。
このようにして、プロの業者さまは、
日々毒エサ作りにも時間をかけておられるので、
市販に売っているものとは、ひと味違ったエサを
お持ちされるでしょう。