実は穴だらけのフィルターと陽圧化の欠点
本日は、滋賀県東近江市、京都市北区、左京区の
異物混入防止、ネズミ駆除にお伺いしました。
先日は、ベランダから侵入する虫を防ぐための工事をしました。
今日は、工場関係の侵入防止対策についてのお話です。
「細かいフィルターが入っているから大丈夫」
お客様からよく耳にする言葉です。
しかし、それは人間の目で見ての話です。
一度、使用されているフィルターの目を確認してみてください。
お天気の良い日に太陽に向かってフィルターをかざしてみると、
実は、隙間だらけ
ということが発覚することも少なくはありません。
写真の防虫ネットは、ピレスロイド系の薬剤が
含浸させてあるタイプではなく、
微小昆虫もカットできるフィルター的役目を果たすネットです。
中でも「アザミウマ」と呼ばれる体長が1mm内の微小昆虫は、
頭部や腹部から吸い込まれると、
おそらく想像を絶する隙間から侵入するものと思われます。
このように、微小昆虫もカットできるネットを設置することで、
侵入経路の消し込みが出来ます。
さらにこのネットの利点は、
ホコリや給気設備の摩耗による破片などが確認できるところです。
あるお客様ではゴム製の破片がこのネットでキャッチ出来たことで、
虫依然の問題の異物が、工場内にまき散らしている事実が発覚されたことです。
そして利点あれば当然、欠点もあります。
① 目が細かいほどメンテナンスが大変だということです
目つまりすると、差圧の狂いが生じます。
設置1ヶ月後は、必ず汚れ具合を点検し、メンテナンス計画を作成しましょう。
② 室内の温度が上昇することです
エアコンを稼働している場合は、電気量が増えます。
エアコンの温度管理をされている場合は、
従業員の作業性に問題が生じます。
いわば、快適な職場環境に亀裂が入るということです。
③ フィルターの目が細かいので、
粗い異物が飛び込むと破れる
良いものは、安心して放置しがちになりますので、
設置したら完了ではなく、必ず点検を行いましょう。
また昆虫は、図鑑などで体長〇〇mmなどと記載されていますが、
侵入する際は、このサイズでは無いことを知識として持っておいて下さい。
以前ゴキブリの話でも説明しましたが、
虫は直立歩行しません。
そして、給気を取り入れて陽圧化を図ったのにも関わらず、
虫が増えたという現象が起きた場合は、
① フィルター自体の目が粗く無いか?
② フィルターの型枠に隙間が無いか?
③ 臭いに誘引されるコバエ類が増えたか?
を調査してみて下さい。
①は根本的にNGですので、フィルターの変更を御検討下さい。
②に関しては、非常に多く見られ、特に「はめ込み式」は要注意です。
早急に枠組みを閉塞して下さい。
③は陽圧化に成功したのにも関わらず、
ショウジョウバエやハマベバエなどの臭いに敏感なタイプの
コバエ類が増えたという現象です。
これは、陽圧化にしたがために起こる現象で、
重要区域から一般区域に
誘引臭を出していることが原因になります。
しかし、ユスリカなどの蚊類は爆発的に減ります。
(チョコレートの臭いが強いところも、経験上、ユスリカなどの蚊は侵入して来ないことが多いです)
また、このようなフィルター的役割を果たす異物キャッチネットは、
非常に大切なアイテムですので、ぜひ取り付けをおすすめ致します。
便利屋ケンちゃん、明日は午前中のみ出動です