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殺虫剤の種類③

2016-02-14

おはようございます。

今般、薬局などにおいて簡単に手に入るようになった殺虫剤。

皆さんが、日常何気なく使っている殺虫剤は、

化学構造や作用機序の面から見て、大きく4つのグループに分けることが出来ます。

ここでは、昆虫成長制御剤(IGR剤)について説明します。

 

■昆虫成長制御剤(IGR剤)

『昆虫は変態をする』

動物の正常な生育過程において形態を変えることをいいます。

ハエの場合ですと、卵がふ化して幼虫になり、

蛹になって羽化するといった具合です。

変態といっても、脳裏をかすめるあの変態性欲のことではありません。

この薬の作用は、蚊・ハエなどの脱皮を妨げて成長を止めてしまうものです。

 

卵 → 幼虫 → 蛹 → 成虫 へと

成長する過程に深く関わっているのが、成長を促す働きをする

脱皮ホルモンと、幼虫体の維持に働く幼若ホルモンであります。

昆虫は脳ホルモンと共にこの2種(脱皮ホルモンと幼若ホルモン)の

ホルモンバランスによって正常に成長します。

 しかし、人為的にホルモンを過剰に投与してしまうとどうなるでしょうか?

蚊やハエは、正常な成長が出来なくなり、次世代を残すことが出来なくなるのです。

 

そこで、ホルモン剤という新たな殺虫剤が誕生しました。

しかし、環境ホルモンの問題が話題になってからは、

ホルモン剤と呼ばずに、昆虫成長制御剤(IGR剤)と

ベテラン駆除ハンターも呼ぶようになりました。

 

・昆虫成長制御剤(IGR剤)の殺虫剤としての能力は、

①    幼若ホルモン様物質は、効果を発揮するまでの時間を要します。

   ハエ・蚊は蛹までのステージを歩み、その後に羽化阻害を引き起こします。

②    表皮形成阻害剤は、次回の脱皮時の表皮形成に影響を与えて致死させます。

 

昆虫成長制御剤は、

ピレスロイドのように微量で瞬時にターゲットを仕留める能力はありません。

又、有機リン剤のようにじわじわ痛めつけて、

確実に仕留めるといったことも出来ません。

しかし、種は限定されますが、

成虫にすらさせないといった驚愕の能力を持っています。

 

・水棲生物に害を及ぼす成分

蚊・ハエの防除に対して、下記に記す

③ジフルベンズロン と ④ビストリフルロンは、

 

魔法のような素晴らしい能力を持っているのですが、

河川に大量流出させてしまうと、

エビ・カニなどの甲殻類の脱皮にまで影響を及ぼしてしまいます。

甲殻類というものは、生態的に昆虫の親戚みたいなものであるため、

このような結果を生んでしまいます。

また、浄化槽内への投薬も注意が必要です。

バクテリアが死んでしまうというトラブルも起こります。

 

・代表的な成分と商品名

①    メトプレン

幼若ホルモン様化合物で、蚊・ハエ・ユスリカ・ブユなどの

終齢幼虫時(蛹の1つ手前)に使うと

効果を発揮する羽化阻害剤です。

卵からふ化した直後の幼虫には効果が低いです。

●慣用名 アルトシッド

 

②    ピリプロキシフェン

幼若ホルモン様化合物で、蚊・ハエ・ユスリカ・ブユなどの

終齢幼虫時(蛹の1つ手前)から蛹化直後まで

高い効果を発揮する羽化阻害剤です。

メトプレン同様に卵からふ化した直後の幼虫には効果が低いですが、

河川流出やバクテリアの死滅などに危惧される環境でも安全なので、

非常に人気の高いIGR剤です。

●慣用名 スミラブ

 

③    ジフルベンズロン

メトプレンやピリプロキシフェンと違い、

卵からふ化した後の1齢幼虫から全ての幼虫時期に

有効な脱皮阻害剤です。

正しくは、表皮形成阻害剤といわれており、

次の脱皮時で効果を発揮します。

蚊・ハエ・不快害虫に効果があります。

●慣用名 デミリン・ミディ

 

④    ビストリフルロン

上記のジフルベンズロンと同様に、

卵からふ化した後の1齢幼虫から全ての幼虫時期に

有効な脱皮阻害剤です。

正しくは、表皮形成阻害剤といわれており、

次の脱皮時で効果を発揮します。

蚊・ハエ・不快害虫に効果があります。

●慣用名 ビスロンアタック

 

以上が、代表的な昆虫成長制御剤(IGR剤)です。

あくまでも正しい用法での安全性と効果であります。

間違った使い方をすると、

人体への影響や水生生物への害など

人を取り巻く自然環境及び人環境に害が及びますので、

製品を使用する際は、必ずラベル表示を確認して正しく使用して下さい。

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