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植樹が原始林を守る奈良の取り組み

2020-01-07

皆さん、こんばんは。
今日は、一戸建て、医薬品工場や食品工場、飲食店などの
害虫駆除、異物混入防止対策、生前整理相談、
通販事業の提携などのご依頼を頂いた
困ったを助けるミスズマンです。

本日は、1月6日(月曜日)の日本経済新聞に掲載されました
「奈良の春日山原始林」
の試験植樹の記事を引用させて頂きます。


国の特別天然記念物で世界文化遺産の一部でもある

「春日山原始林」(奈良市)

で、植生を保全するための
試験的な植樹が初めて行われました。

害虫が運ぶ病原菌で樹木が枯死する
「ナラ枯れ」やシカの食害などが原因で、
古来守られてきた森林の景観が壊れる可能性が
指摘されているためです。

ただ過去にこうした目的で植樹を行った記録はなく、
効果が出るまでには時間がかかりそうだといわれています。

春日山原始林は奈良公園の一部下で、
春日大社の神域とみなされたことから
841年以降、狩猟や伐採が行われず、
原生的な環境が守られてきたとされます。

シイやシカが優占する照葉樹林が大部分を占め、
大木が多く「春日杉」と呼ばれるスギなどもあります。
11月に試験植樹を行ったのは、
春日大社の東側にあたるエリアで、
山中を走る「奈良奥山ドライブウェイ」沿いの
大木が枯れた跡地など、2か所に合計30本の苗木を植えました。

苗木は原始林内でシイやカシ類のドングリを拾い、
発芽させて数年間育てました。
学術関係者らが見守る中、
県から委託された事業者が苗木を植え付け、
シカの食害から守るための柵も設置されました。

植樹は2016年に策定された
「春日山原始林保全計画」に基づかれ、
特別天然記念物の298ヘクタールと、
隣接する人工林エリアの計約500ヘクタールが対象で、
現所維持だけでなく
「照葉樹林が元の姿に戻ることを支援する」のが特徴です。


県が13年に行った調査によると、
シイやシカなどの広葉樹で胸の高さの直径が
80センチ超の大径木は369本ありました。
うち1メートル超のものは144本で、
市民団体が02年に行った巨樹調査と
定義や条件を近づけて比較し、
急減したとするデータも示されました。

実際、その後の調査で369本のうち59本が
18年度までにナラ枯れなどで枯死しています。
さらに大径木周辺屋倒木などでできた林の隙間で
同様の樹種の「後継樹」が育っていないことも判明。
要因の一つがシカといわれています。

新鹿(しんろく)として保護されてきた

「奈良のシカ」

は近年増加傾向で、
19年には過去最多の1388頭に上がったそうです。
シカがシイやカシのドングリや若木を食べてしまう
といわれています。

代わりに増えるのが
ナギや外来種ナンキンハゼといった
シカが食べない樹木。

特にナンキンハゼは紅葉が美しく
生育も速いため街路樹として人気で、
奈良公園内にもあります。

種が鳥に運ばれるとみられ、
市民団体「春日山原始林を未来へつなぐ会」の
酒井二郎副会長は

「一昨日の台風で折れた木の跡地に出ている
新芽は名ナンキンハゼばかり」と指摘されます。


県は同会の協力を得て外来種を駆除したり、
13年からシカ対策の「植生保護柵」を
人目につかない計36カ所に試験的に
設置したりしてきました。

植樹はこうした取り組みと並行し、
森林の自然な「更新」を促す目的で、
長期間かけて効果をモニタリングする方針だ。
手つかずの自然とされる原生林や天然林と異なり、
春日山原始林は人の手で守られてきました。
歴史的にも台風による倒木の記録が残り、
外来種の増加を危惧する指摘は1980年前後から見られます。

奈良教育大学の松井淳教授(植物生態学)は

「手を入れないことが良いという考え方もあるが、
そうもいっていられないほど『崩壊』が速まっている」

とした上で、
「保全のノウハウはない。
5年や10年で効果が出るわけではなく、
息の長い取り組みが必要だ」

と話されています。(奈良支局長 岡田直子さん)


この記事を読み、
私も3年前にとあるお寺と農家の方から
シカの相談を2件受けたことを思い出しました。

その時に教えてもらったのは、

シカは、ハーブ系を食べない

でした。確かにその部分だけ残っていました。
柵はジャンプしてくるので、
高さは約2メートルくらいで手前を曲げてありました。

植生を保全するための植樹

紙製のストローやレジ袋の有償化も必要ですが、
持続可能な社会づくりに、
緑地を守る対策で植樹というのは、
素晴らしい活動だと思います。

松井教授がお話されているように、
息の長い取り組みには、
次世代へつなぐ活動が必須だと考えます。
少子化になり人口減という問題がのしかかる今、
想像もつかない方法での保全が可能になるのかもしれませんね。

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