伝染の怖さ
シラミ症
【病原体は】
病原体は、アタマジラミ・ケジラミそのもので、
皮膚に寄生することによって生じる感染症です。
【死亡率は?】
シラミ症の中で、コロモジラミが病原体を媒介する
発疹チフスや回帰熱などでは、
死亡例がありますが、ヒトジラミではありません。
【主な媒介者は?】
人間の血液を吸って生活する寄生虫シラミが直接引き起こします。
アタマジラミは、頭髪の接触で多く発生し、
世界的に見ても特に12歳以下の子どもで見られます。
ちなみにケジラミは、性行為で感染します。
【主な症状は?】
アタマジラミ症は、頭皮のかゆみが起こり、
ケジラミ症では陰部のかゆみを生じます。
激しい痒みに襲われる場合は、
掻き毟ったりして傷口から細菌が侵入して、
発熱・疼痛など二次被害を及ぼします。
くれぐれも他の皮膚疾患と間違った診断をしないように、
医師は気をつけなければなりません。
【ワクチン接種について】
ありません。
【これが大事】
① 家族間での頭髪や陰部の痒みの情報伝達が必要です。
放置しておくと伝染しますので、要注意です。
② シラミという名前ですが、
害虫駆除業者に相談するのではなく医師に依頼しましょう。
③ アタマジラミやケジラミ自身が危険なウイルスや
病原体を運んでくるのではありませんので、覚えておきましょう。