毎年輸入感染例がある蚊による病気
マラリア
【病原体は】
病原体は単細胞生物のマラリア原虫で、
人に感染して問題になるのは、
熱帯熱マラリア原虫・三日熱マラリア原虫・卵型マラリア原虫・
四日熱マラリア原虫・五日熱マラリア原虫で、第4類感染症です。
【死亡率は?】
重症化しやすい熱帯熱マラリアは、
死亡率が高いとされています。
【主な媒介者は?】
メスのハマダラカが人を吸血して感染させます。
毎年、輸入感染例があります。
【主な症状は?】
症状は、熱帯熱マラリアで潜伏期間は約12日、
三日熱マラリアと卵型マラリアで約14日、
四日熱マラリアで約30日といわれています。
悪寒・発熱・筋肉痛・関節痛・倦怠感・
下痢・おう吐・腹痛が起こります。
風邪やインフルエンザと症状が似ているので、
誤診に注意が必要です。
又、重篤化すると多臓器不全・脳症・腎症・肺水腫・黒水熱などの
色々な合併症を生じ、死に至る場合もあります。
【ワクチン接種について】
現在、承認されているワクチンはありませんが、
開発は現在でも行われています。
【これが大事】
① 媒介者であるハマダラカの対策、
ベクターコントロールを行いましょう。
特に夕暮れから明け方に吸血するので、注意しましょう。
死者のほとんどが、アフリカに住む小児です。
世界の半数以上が、マラリア患者になる可能性があり、
特にサハラ砂漠以南に行く際は、情報収集してから行きましょう。