風邪やインフルエンザに瓜二つの感染症
ライム病
【病原体は】
病原体のボレリア属菌は、全長10マイクロメートルの
らせん状スピロヘータ(人獣共通細菌)で、第4類感染症です。
【死亡率は?】
死亡例はほとんどありませんが、
2007年に1例報告されております。
【主な媒介者は?】
病原体を保有する野ネズミや鳥にマダニが吸血します。
その病原体を持ったマダニが媒介者となります。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間は数週間で、
リンパ節の腫張・頭痛・発熱・悪寒・
筋肉痛・関節痛・倦怠感が起こります。
尚、紅斑が出ない場合は、風邪やインフルエンザのような
症状と似ており間違えやすいです。
また、症状が出ない場合もあります。
重篤化すると中枢神経症状や心疾患、慢性関節炎、
皮膚症状、末梢神経障害などいろいろな症状が現れます。
【ワクチン接種について】
現在、使用可能なワクチンはありません。
【これが大事】
① 媒介者であるマダニの対策を行いましょう。
② マダニに刺咬された場合は、
引き剥がさずに皮膚科で対応してもらいましょう。
くれぐれも無理に虫体を取らないようにしましょう。