日本でプレーリードッグの輸入が禁止されている理由
野兎病(やとびょう)
【病原体は】
野ウサギなどによって伝播される
野兎病菌はグラム陰性の小短桿菌で第4類感染症です。
【死亡率は?】
未治療では30%以上の高い致死率です。
【主な媒介者は?】
野ウサギに接触することにより、人にウイルスが感染します。
また、マダニなどの吸血性のある節足動物や
ネコ、ニワトリが媒介者となり感染する経路もあります。
人から人へは感染しません。
冬から春にかけて、北海道や東北地方、関東地方で多く見られます。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間3~7日で、
発熱・頭痛・悪寒・吐き気・おう吐・筋肉痛・関節痛などの
風邪の症状が起こります。
未治療では、30%以上の死亡率で非常に高いです。
【ワクチン接種について】
弱毒性のワクチンがあります。
3週間程度で抗体が出来てきます。
尚、感染してからの接種では効果がありませんので、
くれぐれも注意して下さい。
【これが大事】
① 致死率が非常に高い感染症ですが、
早期治療でほとんどが回復しますので、安心して下さい。
② 野兎病菌は感染力が非常に強いので、
野ウサギや齧歯類の動物との接触を防ぐこと及び
マダニなどの対策が必要です。
③ 北アメリカや北アジア、ヨーロッパ、ロシアなど
北半球に訪れる際は、注意して下さい。
又、日本では主に北海道・東北・関東地方で散発しています。
④ 日本では、プレーリードッグの輸入を禁止しています。
野兎病菌は熱に非常に弱く、60度を10分程度で死滅します。