60歳以上は60%の致死率
発疹チフス
【病原体は?】
コロモジラミによって伝播される
発疹チフスリケッチアで第4類感染症です。
【死亡率は?】
20歳以下では5%以下ですが、
高齢化すると致死率が上昇し、
60歳以上になると60%以上
とかなり高くなります。
【主な媒介者は?】
コロモジラミです。人が保有しており、
コロモジラミが患者を吸血して、人に伝播します。
感染者を吸血すると、
コロモジラミの糞中に菌(リケッチア)を保有します。
その個体が別の人に吸血した後、
その場で糞を排出するため、
掻き毟ったりすると傷口から感染します。
また、糞が乾燥し空気中に舞うと、
空気感染も起こりえます。人から人への感染はありません。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間14日くらいまでで、
発熱・頭痛・悪寒・おう吐・手足の疼痛・全身に
発疹が起こります。
重症化すると、
精神錯乱や脳症になりますので、危険です。
【ワクチン接種について】
日本では、市販されておりませんが、
不活化ワクチンと生ワクチンがあります。
【これが大事】
① 日本では、現在発症はありません。
② 衣類を清潔にするなど、コロモジラミの対策が必要です。
南米やアフリカの山岳地に訪れる際は、
くれぐれも注意して下さい。