死亡率30%!最大のカギは医者が早期診断できるかどうか
ツツガムシ病
【病原体は】
ツツガムシが媒介するオリエンティア・ツツガムシという
リケッチア(菌)で、第4類感染症です。
【死亡率は?】
未治療の場合で約30%、
治療時で7%以下と言われています。
医師がリケッチア感染症と早期診断できるかどうかが
最大のカギになります。
【主な媒介者は?】
ツツガムシです。野ネズミから、ツツガムシなどの
土壌昆虫の卵を捕食する有毒ダニの幼虫が、
人のリンパ液を吸うと感染します。
菌はダニからダニへと経卵感染により
受け継がれていきます。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間14日までで、
発熱・頭痛、発疹。刺し口、倦怠感、
重症化すると、播種性血管内凝固を生じ、
死亡することがあります。
人から人への感染はありません。
古典型ツツガムシ病は、
アカツツガムシが媒介者で春から夏にかけて多いです。
それに対し、
新型ツツガムシ病は、
タテツツガムシとフトゲツツガムシが媒介者であり、
秋から冬に多いです。
【ワクチン接種について】
ワクチンはありません。
【これが大事】
① アカツツガムシ・タテツツガムシ・フトゲツツガムシの
3種のツツガムシ幼ダニのそれぞれ3%以下が
保有すると言われています。
② リケッチア(菌)を保有する
野ネズミの対策とツツガムシ防除が必要です。
日本では、沖縄でも発症したので、
現在は北海道を除く全都道府県で実例があります。