調査用器具及び手法①
本日は、京都市南区、兵庫県伊丹市、宝塚市、川西市、
滋賀県大津市、東近江市、湖南市、守山市の
異物混入防止、ゴキブリ駆除、ノミ調査、ネズミ駆除に
お伺いしました。
私たちが、殺虫作業や防虫工事を行う前に、
最初に行わなければならないことは、
問題となる害虫の種類を特定することです。
種の特定と棲み家を調べるには、人の目では難しく、
専用の調査器具や捕獲器が必要であります。
実作業をより効率よく行う上で、欠かせないものであり、
ここでは比較的よく用いられる調査機器について解説します。
■歩行昆虫用トラップ
徘徊する昆虫類を対象に設置する床置き式トラップです。
低空飛行するタイプの飛翔昆虫も捕獲できます。
一般的な紙タイプや床が水濡れしても安心な樹脂タイプ、
ゴキブリの捕獲力が高いダンボールタイプなどもあります。
また、形状はゴキブリの捕獲力が高い山おりタイプや
ダニ・チャタテムシの捕獲力が高いフラットタイプ、
専用誘引剤を使用するトコジラミ(ナンキンムシ)専用などがあります。
① 実作業の例
・建物に侵入及び内部発生する害虫のトラップによる定点監視
・一般家庭に於けるゴキブリなどの害虫の捕殺作業
・害虫の発生源をつきとめる作業
・殺虫剤を使いたくない場合の捕殺作業
② 代表的な機器
・調査用トラップ、調査用PPトラップ、ゴキブリホイホイ
■貯穀害虫用トラップ
貯蔵害虫の早期発見を実現するために、
貯蔵害虫のフェロモンから作られた屋内専用の強力な誘引剤トラップです。
タバコシバンムシ・ジンサンシバンムシ・ノシメマダラメイガ・
スジマダラメイガ・スジコナマダラメイガ・チャマダラメイガ・
コクヌストモドキ・ヒラタコクヌストモドキ・ノコギリヒラタムシ・コナナガシンクイなど
それぞれ専用のトラップがあります。
尚、誘引剤を触れた手で、他所に触れると
その場所に害虫が集まりますので、
工場内などでの組み立ては控えた方が良いです。
① 実作業の例
・建物に侵入及び内部発生する貯穀害虫の
フェロモントラップによる定点監視
・貯穀害虫の発生源をつきとめる作業
・殺虫剤を使いたくない場合の捕殺作業
② 代表的な機器
・シンライン、ストアガード、ニューセリコ、フジトラップガチョン、トリオス
■飛翔昆虫用トラップ
飛翔する昆虫類を対象に設置し、
40Wまでのブラックライトで誘引させて捕殺するトラップで
ライトトラップといいます。粘着紙式、電撃式、ファン式などの商材があります。
また、ライトを使用できない畜舎用や樹木に巻きつけるタイプなどもあります。
① 実作業の例
・建物に侵入する飛翔昆虫のライトトラップによる定点監視
・内部発生虫の発生源をつきとめる作業
・殺虫剤を使いたくない場合の捕殺作業
② 代表的な機器
・カモ井ハエ取りリボン、ピオニー捕虫器シリーズ、ムシポンシリーズ
■ネズミ専用トラップ
粘着性捕そシートとも呼ばれており、
紙器及びプラスチックシートに粘着性物質を塗布させたものです。
設置及び捕獲後の回収が簡単なので、
市販剤としても人気のある商材です。
但しクマネズミの場合は、警戒反応を起こす場合があり、
粘着板を通り道に配置すれば良いという簡単なものではなく、
通らなければならない場所に設置することが大切です。
また、粘着板には色々なサイズもあり、
防水用、ドライ床用、屋根付用などがあります。
① 実作業の例
・ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの生息調査及び捕獲作業
・クマネズミの通り道のルート変更
・営業終了後に自動扉下から侵入してくる歩行昆虫の捕殺
② 代表的な機器
・グルットプロ、プロボード
■生け捕りトラップ
ホームセンターでも市販されているネズミ捕獲器で、
通路型と袋型の2種類があります。
通路型は、両方に入口があり、
中央に置いてあるエサに向かって来ると、
両方の扉が閉鎖されるタイプです。
袋型は、一般的に使われるタイプで片方に入口があり、
奥に置いてあるエサを引っ張ったり、
足元の仕掛けを踏んだりすると、扉が閉鎖されるしくみです。
尚、入口が漏斗(ろうと)状のタイプもあり、
入ると出られないしくみになっています。
① 実作業の例
・ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの生息調査及び捕獲作業
・床が濡れていて、粘着シートでは捕獲率が悪い場合
② 代表的な機器
・角型ネズミ捕り
■圧殺式トラップ
トリガーにネズミの好むエサを付け、触れた瞬間にカギが外れて、
金具が作動するギロチントラップです。
かなり強力なバネを使用するので、プロも設置に神経を使います。
設置後は立ち入り禁止表示を掲げ、
翌朝、お客様が出勤するまでにトラップを回収するといった作業になります。
尚、生け捕りカゴに比べると、手軽で死その回収が容易です。
① 実作業の例
・集中的に大規模で捕獲作業を行う際のオプション
・粘着版で捕獲できない場合
② 代表的な機器
・ビクタートラップ
■とりもちタイプ
粘着剤を紙やビニールに塗って捕獲するタイプで、
スプレー式ジェルタイプもあります。
① 実作業の例
・警戒心の高いクマネズミなどに対する捕獲率アップ作戦
② 代表的な機器
・スパイダージェル
■暗視カメラ
人や小動物が近づくと熱感知式センサーが反応して、
自動録画が開始されます。
天井裏や侵入口周辺のネズミなどの生息調査で使用され、
夜間や暗所では内臓のLEDが照射して
暗視撮影や録画が開始されます。
電池式のため、電源の確保は必要ありません。
① 実作業の例
・天井裏のネズミの生息調査
・ネズミやイタチなどの侵入経路の追及調査
② 代表的な機器
・暗視カメラトロフィーカムXLT
■調査用スコープ
二重壁や配管内などに生息する害虫及び
環境状況をモニターで確認できます。
ケーブルの長さも機器によってさまざまで、
画像記録付きのタイプや内視鏡などがあります。
① 実作業の例
・配管内に潜むノミバエ・チョウバエなどの生息状況の見える化
・配管内で発生する害虫の要因となる汚れやつまりの確認
・二重壁内や狭所に潜む
チャタテムシ・ヒメマキムシ・カビなどの生息状況の見える化
② 代表的な機器
・エマージェンシースコープ
■毒餌箱(ベイトステーション)
外周部に生息するネズミ対策として、
殺そ剤や粘着トラップを設置して管理します。
プラスチック製品で、軟質型のものから硬質型のものまであります。
尚、誤食防止のためにカギ付きのものもあります。
鳥の喫食などで、ネズミの生息調査が
困難になるといったことが無くなります。
また、喫食後にステーション内で糞をするので、判別もしやすくなります。
① 実作業の例
・外周部の毒餌によるネズミ生息調査
・AIB対応のネズミ管理
② 代表的な機器
・ロガードクラシック、プロテクタベイトステーション
便利屋ケンちゃん ↓