薬剤中毒の治療法
本日は、京都市左京区、右京区、
滋賀県彦根市、長浜市のゴキブリ駆除、異物混入防止に
お伺いしました。
便利屋ケンちゃん 今日も出動しました
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【薬剤中毒の治療法】
1.応急処置
万一、中毒が発生した場合は、
まず患者に対して応急対応をしなければなりません。
トラブルが発生した時ほど、一度深呼吸して落ち着きましょう。
救急車・医師への連絡を速やかに行い、
薬品名と症状などを報告し、医師の判断に委ねましょう。
① 皮膚についた場合
汚染した衣服を脱がせて、
皮膚に付着した薬剤を水洗い後、石けん水で洗浄しましょう。
この時に注意しなくてはいけないことは、
くれぐれも局所に強い力をかけないことです。
② 眼に入った場合
油溶性及び油状
(有機リン剤・カーバメート剤・ネオニコチノイド剤・クレオソート油)の場合は、
直ちに流水で15分間以上洗眼しましょう。
まだ十分でない場合は、体温程度の温水でさらに10分間洗いましょう。
この時、目薬での対処は絶対に行わないようにして下さい。
水溶性(銅・クロム・ヒ素・ホウ酸化合物)の場合は、
直ちに流水で5分間以上洗眼しましょう。
まだ十分でない場合は、体温程度の温水でさらに10分間洗いましょう。
この時も、先ほどと同様に目薬での対処は絶対に行わないようにしましょう。
③ 吸入した場合
新鮮な空気の場所に隔離し、衣服を緩めて安静にしましょう。
④ 飲んだ場合
油溶性剤が含有している薬剤を飲んだ場合は、
おう吐は肺への誤飲がありますので、
絶対に吐かせないように注意しましょう。
この場合は、必ず1時間以内に病院に行き、
胃の洗浄をすることが絶対です。
それ以外の場合は、喉の奥に、指または棒などを入れて吐かせましょう。
もし、吐き出さない場合は、
ぬるま湯または、食塩水を飲ませてから行いましょう。
万一、患者がけいれんや失神状態に陥った場合も、
おう吐物が肺に誤飲される可能性があるので、
吐かせないようにして病院へ行きましょう。
2.薬剤の中毒
薬剤は系統により、中毒症状が異なります。
接触皮膚炎は、一次刺激性接触皮膚炎・アレルギー性接触皮膚炎・
光毒性接触皮膚炎・光アレルギー性接触皮膚炎に大別されます。
① 有機リン剤(カーバメート系も含む)
アセチルコリンエストラーゼを阻害します。神経系
軽症の場合:
倦怠感、違和感、頭痛、めまい、胸部圧迫間、悪心、おう吐、下痢・腹痛、よだれ、発汗
中等症の場合:
縮瞳、ひきつけ、歩行困難、言語障害、視力減退、徐脈
重症の場合:
縮瞳、意識混濁、対光反射喪失、全身けいれん、血圧上昇、肺水腫、失禁
治療法は、アセチルコリンとの競合的拮抗薬である
硫酸アトロピンを用いた療法があります。
重症の場合は、人工呼吸を行い、チアノーゼが見られなくなったら
直ちに硫酸アトロピンを投与し、瞳孔が拡大するまで5~10分間隔で投与しましょう。
軽症の場合などは、
自然回復が早いので、過剰に投与などしないように注意しなくてはいけません。
② ピレスロイド剤
ナトリウムチャネルに作用します。神経系の過剰刺激
軽症の場合:
全身倦怠感、筋れん縮、軽度の運動失調、頭痛、よだれ、鼻炎
中等症の場合:
興奮、手足のふるえ、よだれ、運動失調、めまい、ひきつけ
重症の場合:
全身性運動失調、短時間のけいれん、呼吸困難、失禁
治療法は、特効薬が無いので、対症的に行います。
呼吸障害やけいれんが生じた際は、
酸素吸入や人工呼吸、鎮痙剤の投与を行います。
使用されている溶剤の影響に症状が出た場合は、
それに合わせた治療を行いましょう。
③ ネオニコチノイド剤
ニコチン性アセチルコリン受容体に作用します。神経系
ニコチン中毒類似症状が起こります。
経口摂取の場合:頻脈、血圧上昇、おう吐、けいれん
治療法は、有機リン剤に準じます。
このような反応には、大きな個人差があります。
少量でも反応してしまう人もいれば、
濃度の高い薬液を何度つけても反応しない人もいますので、
自分自身で判断せず、必ず医師を訪ねて指示に従いましょう。