構造を知らねば駆除はできない
本日は、滋賀県長浜市、近江八幡市、八日市市、蒲生郡日野町の
異物混入防止(防虫対策)にお伺いしました。
構造を知らねば駆除はできない
工場の排水桝は、ユスリカやチョウバエなど(双翅目)の
発生源を調査する際に、最も先に疑う場所であります。
排水桝は、さまざまな構造タイプがありますので、
桝内だけを点検するのではなく、構造を把握することが大切であります。
写真では、側面が酸で削れてしまい、
幼虫が棲みよい環境になっております。
糖分が多い廃水が流れると溶けてしまいますので要注意です。
※ただし、糖分が多すぎてベタつきが生じている場合や、
次亜塩素酸ナトリウムを洗浄で使用している際は、
ハエ類の発生はしません。
また枠組とコンクリートの間に隙間が生じている、
手抜き工事でコンクリートが割れてしまっている場合は、
廃水が土壌浸透し、多くの虫の棲み家になってしまいます。
というわけで、殺虫作業を行う際は、
排水桝や集水桝の中を点検・薬剤散布するだけではなく、
それらの構造体も把握し、
土壌や床下に繋がっている部分にも
薬剤処理を施す必要があることを忘れないで下さい。
施工法は狭所まで浸透する泡殺虫が良いと考えます。
尚、御客様がハード改善を望むのであれば、
残渣の溜まりにくいステンレスタイプの排水系で、
勾配はもちろん、ひび割れが起こらないように
時間をかけて行う修繕を提案すると良いでしょう。