大発生中のカベアナタカラダニ
未だ雄が発見されない
謎のベールに包まれる、ただいま大発生中の
カベアナタカラダニ
成虫は、日当たりのいい所、落ち葉下、樹上などに棲み、
外壁や地面のくぼみに付着している花粉や有機物を
食べています。
幼虫は、
セミ、アブラムシ、バッタなどの節足動物に棲み、体液を吸います。
そして、閉まっている扉でも
0.5mm あれば侵入できる微小生物で、
潰れると赤い汁が付くので、
特に医薬品工場や食品工場はもちろん、
包材工場や病院の産婦人科病棟も気にされます。
強光線が当たる場所でも
平気で歩ける暑さに滅法強いのも
カベアナタカラダニの特徴です。
(人間がヤケドする熱さでも平気)
このようなダニ駆除の場合は、
外壁や地面のくぼみ、
隙間にも染みわたるくらい薬剤量を使用した方が良いです。
しかし、この駆除を行ったからと言って、
撲滅することは不可能です。
重要なことは、
薬剤散布の範囲を明確にしておくことです。
あくまでも、現在、出入口周辺に歩いているタカラダニの
絶対数を減らすことが目的だということをお伝えしましょう。
成虫の体長は、1mm ~ 3mmです。(幼虫は0.3mm)
下の写真は、顕微鏡カメラでの撮影です。