クマ被害、4〜10月で被害者196人・死者12人 過去最悪ペース—背景と対策を読み解く
皆さん、こんにちは。
生活環境ドクターのミスズマンこと美鈴環境サービスの鈴木です。
今日は、新聞記事を引用して、今話題のクマの情報をニュース調でお届けしたいと思います。
まず、今何が起きているのかというと、
・2025年度(令和7年度)4〜10月の被害者は196人、死者12人。10月だけで88人が被害に遭い、突出して多い。
・同じ4〜10月の区間でみると、2023年度(令和5年度)の182人をすでに上回るペース。
・政府は11月に**「クマ被害対策パッケージ」**を決定。ハンター確保、電気柵整備、出没情報のICT化などを一体的に進める。
数字でみる被害の現状は、
・合計(4〜10月):被害者196人/死亡12人。月別では4月11人、5月10人、6月16人、7月18人、8月14人、9月39人、10月88人。10月の急増が目立つ。これは、冬眠準備のためすべての動物共通ですね!
・地域:被害者数が多いのは秋田(56人)、岩手(34人)、福島(20人)、**長野(15人)**など。
・比較:2023年度の4〜10月は182人(通年219人、死亡6人)。今年は同期間比で上回る。
なぜ人里への出没が増えるのか
環境省の整理では、秋は冬眠前で活動量が増す「飽食期」。この時期、堅果類(ブナ・ミズナラ等)が不作だと、餌を求めて行動圏が広がり、人の生活圏への出没が増えやすい。
新聞記事にはない!
ミスズマンからよくある誤解と事実を!
・「ヒグマは肉食で狂暴?」
→ 雑食だが植物が中心。通常は人を避けて暮らす傾向がある。ただし、子グマを守る母グマ、餌付け・人慣れ個体は危険度が高い。
・「ツキノワグマは草食?」
→ 植物質中心の雑食。季節で食べ物が大きく変わり、春は草本、夏は果実・昆虫、秋はドングリ等が主体。
・「ヒグマもツキノワグマも実は草食で、人を襲わない?」
→ 本質的には植物中心の雑食で、動物を積極的に襲うのは稀。しかし遭遇・驚愕・防衛・学習(人間の食物に執着)などの条件が重なると重大事故は起こり得る。安全対策は必須。
・「人家を襲ったクマの胃の中は“8割米・2割草”だった?」
→ 近時の解剖例では、胃内容物の約3分の2が米、残り約3分の1が草と研究者が説明。表現の揺れはあるが、主成分は米と草で、人家周辺の食べ物に依存していた個体と分析されている。ダイヤモンド・オンライン
・「人を襲うために下りてきているのか?」
→ 目的は食べ物。堅果不作や人間由来の餌(放置米・果樹・生ゴミ等)に引き寄せられ、人里への出没が増える。
政府が打ち出した対策
2025年11月14日、政府は**「クマ被害対策パッケージ」**を決定。
・捕獲体制の強化(ハンター手当、ガバメントハンター育成、警察のライフル運用等)
・人里側の守り(緩衝帯・強固な柵、電気柵、誘引物撤去、出没情報のICT化)
・情報・教育(登山者・学校への多言語発信、研修)
などを交付金で後押し。人の生活圏からクマを遠ざけ、過密地域では個体数管理を徹底する方針。
住民・訪問者ができる実践策
・最新の出没情報を自治体サイト等で確認。
・誘因物を置かない(屋外の米・作物・生ゴミ・ペットフードは厳禁)。
・山・里での行動:見通しの悪い場所では音を出す、単独行動を避ける、子グマを見たら即離脱。
・遭遇時:走って逃げない・背を向けない。距離を保ち静かに後退。
・餌付け・撮影接近は厳禁。人慣れが事故のリスクを上げる。
まとめ
被害は10月に急増し、4〜10月で196人(死者12人)。2023年度同期間の182人を上回る厳しいペースだ。背景には飽食期の行動活発化と餌資源の偏り、そして人由来の食物への学習がある。
一方で、ヒグマ・ツキノワグマはいずれも植物中心の雑食で、通常は人を避ける。**「人を襲うために下りてくる」のではなく、**あくまでも食べ物を求めて人里に引き寄せられているという視点が重要だ。政策・地域・個人の対策を三位一体で進めていきたいとのこと。
ミスズマンからお願い!
目撃した際は、必ず110番に通報して情報提供をしてください。くれぐれも情報が氷山の一角にならないようにお願いします。
