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【クマ出没と法改正】現場が動けない理由と、私たちができること〜撃つ・守る、その狭間で〜

2025-10-27

皆さん、こんにちは。
生活環境ドクターのミスズマンこと美鈴環境サービスの鈴木です。

 

連日の報道でもお分かりのように、クマが街に下りる時代へ突入しています。

特に、今年2025年は酷暑が続き、山の食物やドングリが不足、クマにとっては死活問題!

そこで当然、冬眠準備をするために、秋に近いほど市街地まで下りて来るというわけです。民家の庭、学校の近く、時には通勤路にも現れる次第。もう、人と野生動物の境界が曖昧になっている状態にあります。

 

「自治体が発砲判断」できる時代に

2025年9月、改正鳥獣保護法が施行されました。この改正によって、クマなどが市街地に出没した際、
市町村が現場判断で発砲(緊急銃猟)を認められるようになりました。

これまでは国や県の許可が必要だったため、「手続き中に被害が拡大する」ケースも多く、スピード対応を可能にする目的での法改正です。

 

しかし現場では「撃てない」現実

制度が整っても、実際の現場ではすぐに動ける状況ではありません。

那須塩原市では、クマ対策の要となる猟友会8班のうち、3班が「緊急銃猟には協力しない」と表明しました。他の班も態度を保留しているそうです。

その理由は明確であり、

  •  市街地での発砲は跳弾リスクが高い

  •  誤射や事故があれば「刑事罰」や「猟銃許可取り消し」の恐れ

  •  日当2,500円、クマ1頭で2万7,500円という低い報酬

  •  責任の所在が不透明で「守ってくれる制度がない」

つまり、命懸けで動く人たちが守られていないのです。

 

行政とハンター、そして地域の板挟み

現場では「出てほしくない、でも出たら誰かが動かないといけない」

結局、地元のハンターたちは「自分の地域だから」と立ち上がります。命の危険と責任の重さを背負いながらも、人々の安全を守るために現場に立つ。その覚悟には、ただの“駆除作業”を超えた想いがあります。

 

美鈴環境サービスの立場から見た「命と環境」

私たち美鈴環境サービスは、害獣・害虫・鳥類などの駆除を通じて、「命を奪う」のではなく「環境を整える」ことを使命としています。

クマも同じ“生きもの”。問題は「出ること」ではなく「出ざるを得ない環境」にあります。

  • 生息地の変化

  • 食料の減少

  • 森林と人里の境界管理の不足

この“人と自然のズレ”を整えることこそ、私たちの役割です。

 

ミスズマンの滝めぐりと、立ち向かう精神

ミスズマンの趣味のひとつは「日本滝百選めぐり」。9月は新潟・惣滝、10月は北海道の羽衣の滝・銀河の滝、そしてアシリベツの滝へ。

惣滝では、「もしクマが出たら一巻の終わり」という険しい足場でした。

*惣滝は、一部土砂崩れの影響もあり道が険しく、誰1人いない道中でした(-_-;)

 

クマに変装して歩こうかと思うほどの状況でしたが、「人間に撃たれたらどうしよう」と考えて着ぐるみ作戦は断念しました((´∀`))

それでも「出たら立ち向かう」と心を決めて挑む。この精神は、日々の仕事にも通じているのかもしれません。アホみたいな話ですが、、、。

「無理難題ほど燃える」
—— それが美鈴環境サービスのDNAです。

どんな相談でも、逃げず、諦めず、立ち向かう。

それが「生きもの」と「人」との間にある“境界の仕事”だと信じています。

*羽衣の滝は、ちょっと広い道でした。

クマの出没問題は、私たちの暮らしのすぐそばにあります。
でも、怖いのは“クマ”ではなく、

「対策が遅れること」「責任の所在が曖昧なこと」だと思います。

命を守るために、命を奪わない道を探す。

美鈴環境サービスは、自然と人の“共生の境界線”を守り続けます。

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