【循環の力】カブトムシが教えてくれる「捨てない社会」のつくり方
皆さん、こんにちは。
生活環境ドクターのミスズマンこと美鈴環境サービスの鈴木です。
廃棄物でカブトムシを育てる?若き研究者の挑戦
先日、ちょっとおもしろいタイトルの新聞記事があがりましたので、共有したいと思います。
ミスズマンチームは、衛生管理事業(主に害虫駆除業)が中核事業のため、「昆虫」というカテゴリーで飛びつくのは当然なのですが、「廃棄物」というワードでも片付け事業に関連しているので、「これはもう見るっきゃない!」というレベルに達した次第です。
新聞で紹介されたのは、株式会社TOMUSHI代表・石田陽佑さん(28歳)のユニークな取り組み。
彼が手がけているのは、食品工場などから出る廃棄物を利用したカブトムシの飼育です。一見「えっ?」と思うような発想ですが、この循環型ビジネスが注目を集めています。
・廃棄されるパンや野菜くずを分解し、カブトムシの幼虫のエサにする
・成虫になったカブトムシは子どもたちへの教育や販売に活用。そして、フンや土は肥料として再び農地へ。
まさに、「捨てない社会」を体現する仕組みです。
廃棄物が「命のバトン」に変わる仕組み
石田さんは記事の中でこう語っています。
「カブトムシを育てることを通じて、廃棄物も生き物も大切にする気持ちを広めたい」
この言葉には、現代社会が抱える“もったいない”の再定義が詰まっています。日本では毎年、まだ使えるもの・食べられるものが大量に捨てられています。しかし、見方を変えれば、それらは「資源」であり「未来の命」です。
カブトムシの飼育という小さな循環から、「廃棄物=価値の再生」という新しい文化が育っています。
美鈴環境サービスでも、このTOMUSHIの取り組みと通じる考え方を大切にしています。
ミスズマンチームは、衛生管理事業において、自然環境や生活環境を健全に保つために、害虫・害獣類の防除を行っています。
自然環境を守るためには、すべての命を大切にする姿勢が欠かせません。そのため、駆除においても環境を無視して強い薬剤を使用したり、対象外の生物を無差別に駆除するようなことはいたしません。
私たちは、「環境と調和する防除」を実践することこそ、プロとしての使命であると考えていますし、これは、知事登録をしっかりと取得している会社は皆さん教育を受けることです。
「無差別駆除」ではなく、「コントロールする駆除」へ
また、家財整理・遺品整理・生前整理の現場でも、まだ使えるモノを「捨てずにつなぐ」努力を続けています。
「捨てる整理」ではなく、「循環する整理」へ
ミスズマンチームは、命もモノも大切にすることで、人と環境のより良い関係を築くことを目指しています。
石田さんは、教育現場にも積極的に出向き、子どもたちに「命のつながり」を伝えています。
「カブトムシは強くてかっこいいけど、その命は人の“ゴミ”によって支えられている」
この話を聞いた子どもたちは、生き物を大切にするだけでなく、“モノの背景”を考える力を身につけていきます。
カブトムシの命も、人の暮らしも、同じように「つながり」の中で生きています。
循環とは、モノだけでなく、心の循環でもあるのです。
この記事で紹介されたTOMUSHIの活動は、まさに「やさしさの科学」です。
美鈴環境サービスもまた、駆除・廃棄される命やモノを再び生かす現場で、毎日たくさんの“循環”を見ています。
いのちも、モノも、想いも。捨てずにつなげば、社会はもっと豊かになる。
素晴らしい学びの記事でありました。石田さんありがとうございました。
画像は、バクテリアを守るためにノンケミカルで成虫駆除をしている様子

