1+1=3になる薬剤の作用
こんばんは。
本日は、突然質問されるとプロの方々も戸惑ってしまうような
普段使わない言語についてお話します。
意外に回答しづらいものですが、昨日に続き基本的なことなので
この機会にぜひ思い出して下さい。
① 原体って何ですか?
これは通常、多少の不純物を含有する工業製品のことです。
工業製品という言葉に加えて、
『100%の原体は無いのですよ』
ということを説明できると、あなたのファン度も上昇するのではないでしょうかね。
② 製剤って何ですか?
原体に適用方法とそれに適した形(剤型)を与えたものです。
早い話、『完成品のことです』
と答えれば、お客さまも分かりやすいですね。
③ 連合作用って何ですか?
2種以上の薬剤が同時に働いて表す作用のことです。
さらに連合作用には4種類あることを覚えておきましょう。
a)共力作用(きょうりょく)
一方の働きを他方が助ける作用のことをいいます。
お互いを助け合い、良いものにすることで、
1+1が3にもなる ということです。
b)相加作用(そうか)
それぞれの働きの和として現れる作用のことをいいます。
こちらは、1+1が2になる ということです。
c)拮抗作用(きっこう)
2種類の薬物を併用した場合に、
一方の働きを他方が減弱させる作用のことをいいます。
例えば、
「血糖値を上げるアドレナリンが、
下げるインスリンの働きを妨害する作用があるのと同じですね」
と説明してあげると分かりやすいのではないでしょうか。
d)独立作用(どくりつ)
2種の薬剤が互いに影響を及ぼさずに働く作用のことをいいます。
『防蟻剤と防腐剤の関係です』
でバッチリ、プロならではのセリフです。
さらに「最近、この製剤が多くなってきているのですよ」
と付け加えておくと良いです。
昔は、薬剤を混ぜて「裏ワザ!」なんてこともありました。
しかしこれはNGですから決してしないようにしましょう。
「混ぜるな危険」です。
プロの方々も、言葉では説明しにくい言語。
ちょっと忘れた時に、このページを使って頂けると、嬉しく思います。