カゴメ トマト会社から野菜会社へ 忍び寄るアザミウマ
皆さん、こんにちは。
困ったを助けるミスズマンです。
今日は、
衛生管理 番外編その70
カゴメ トマト会社から野菜会社へ
～忍び寄るアザミウマ～
についてお話したいと思います。
「カゴメさん」といえば、
生鮮トマトが中心の会社であることは、
ほとんどの日本人がご存知だと思います。
そのカゴメさんが、
ついに2021年9月からタマネギを
販売されるとのことです。
というわけで、
今回はカゴメさんの天敵になりうる
厄介で怖いトマト・タマネギの大害虫
ネギアザミウマについて
お話していきたいと思います。
タマネギの大害虫と言いますと、
・ネギアザミウマの成虫・幼虫
・ネギタネバエの幼虫
・ネギハモグリバエの幼虫
・ネギコガの幼虫
・ヨトウムシの幼虫
であります。
その中でも、ミスズマンチームのような
食品工場等の防虫管理をしている専門家に
馴染みがあるアザミウマについて、
ピックアップしていきます。
ちなみに、ネギアザミウマは、
成虫・幼虫ともに食害するので非常に厄介です。
簡単な生態ですが、
・成虫は、約1.5mmで細長く褐色
・幼虫は、1mm以下で黄色く細長い形
2～3週間ほどで世代交代し、
年に10回くらい世代交代をする
繁殖旺盛の大害虫です。
卵から20度で20日、
25度で16～17日というスピード
で成虫になります。
そして、葉の組織内部に卵を産み付け、
幼虫は、その組織を食べて
成長していきますので、
成虫も幼虫も葉の汁を吸い、
ひどくやられてしまうと
枯れてしまうことがあります。
さらに、殺虫剤での駆除も
カラダが小さいゆえ難しく、
しかも殺虫剤に強いので
結構難儀する虫です。
ハウスで育てておられる場合は、
年中問題になり、外で育てられる場合は、
春から秋といった期間になります。
対策としては、
大発生する前にアザミウマだけを
捕虫器で捕獲して、
春先の初期段階から
アザミウマモニタリングをすることです。
殺虫剤での対策も良いのですが、
農業害虫の場合は、
殺虫剤の抵抗性が付きやすいので、
これからはLED捕虫器の導入がおすすめです。
農業用Glow wormアグリ L型
そして、殺虫する際は、
薬を何種類も使い分けて
抵抗性をつけさせないようにしてください。
農事業は難しく特に防虫に関しては、
害虫駆除業者では中々難しいところもあります。
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