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Posts Tagged ‘殺虫剤’

殺虫剤の種類②

2016-02-12

こんばんは。

今般、薬局などにおいて簡単に手に入るようになった殺虫剤。

皆さんが、日常何気なく使っている殺虫剤は、

化学構造や作用機序の面から見て、

大きく4つのグループに分けることが出来ます。

ここでは、ピレスロイド剤について説明します。

 

■ ピレスロイド剤

シロバナムシヨケギク

世間で言う除虫菊の花に含まれる殺虫成分には、

複数の成分が含まれていることが確認されています。

その天然殺虫成分をピレトリンと呼び、

類似構造の化合物群をピレスロイドと称することになりました。

 

ピレスロイド剤も有機リン剤と同様に神経毒剤ですが、

作用点は神経興奮の伝達に関与するナトリウムチャネル(※1)です。

 

※ナトリウムチャネルは、高い選択性を持ってナトリウムイオンを

通過させるイオンチャネルです。(チャネルは経路のことです)

 

・ ピレスロイド系殺虫剤としての能力は

 

①    粒子を直撃した時の速効性に優れています。

②    有効成分に忌避性があります。

③    太陽の光によって成分が分解されやすいものが多いです。

④    人畜毒性は一般に低いが、魚毒性が高いことが特徴です。

   (但し、水域に生息する害虫専用もある)

⑤    微量の粒子が漂っていると、

   隙間から開放場所に飛び出してくる効果があります。

   (これを追い出し効果と呼んでいます)

 

ピレスロイドは、有機リン剤のようにじわりじわりと痛めつけて、

確実に仕留めるといったものではありませんが、

微量で瞬時にターゲットを仕留める

優れた能力を持っています。

 

・薬局で購入する時の見分け方のポイント

①    ピレスロイド系の殺虫剤には、

  成分名に「リン」が付くのが特徴です。

有機リン剤の「リン」と間違いやすいので、

「リン」と付いているのは、有機リン剤ではないと覚えておきましょう。

そして、魚毒性が若干改善されたのが、

「エトフェンプロックス」という成分で、

これらはピレスロイド様化合物と呼ばれています。

 

②成分名の前にd-○○のように書かれているものは、

 有効成分の効力を増強させていることを表しています

 

③エアゾール剤(スプレータイプ)には、

「ケロシン」という添加物が含まれているものがあります。

噴射した時には、かなりの低温であるため、

曝露した虫は凍傷のような症状になります。

 

・代表的な成分と商品名

①    ペルメトリン

致死効力と残効性が増強された非常に優れた成分です。

速効力と残効力の両方を持ち合わせるため、

ゴキブリ防除用など幅広く使われています。

但し、水系汚染にはくれぐれも注意が必要です。

●商品名 エクスミン

 

②    フェノトリン

上記のペルメトリンと同様に、致死効力と残効性が増強された優れた成分です。

正しくは、d,T-80フェノトリンと称します。

安全性が非常に高いので、

客室のダニ駆除など居住空間で使われることが多いです。

●商品名 スミスリン

 

③    ピレトリン

除虫菊に含まれる6種の殺虫成分の総称名です。

昔の蚊取り線香は、この成分が主成分として使われていました。

曝露量が少ないと、蘇生が確認されるという

特徴を持っていることは覚えておきましょう。

ノックダウンさせるのには、これがおすすめです。

●商品名 除虫菊

 

④    プラレトリン

速効性に非常に優れた成分です。

正しくは、d,d-T80-プラレトリンと称します。

ノックダウン効果と致死効果の両方を兼ね備えた優れものです。

早く確実に駆除したいハチやシロアリなどに使われることが多いです。

●商品名 エトック

 

⑤    イミプロトリン

害虫に直撃した時の速効性は極めて高く、

歩行能力をすぐさま奪う優れものです。

特に、ゴキブリ駆除剤などに多く使われます。

●商品名 プラル

 

⑥    メトフルトリン

揮発性が非常に高く、優れた殺虫効力と忌避を兼ね備えた優れものです。

人体に対しても安全性が高く、市販剤としても広く使われています。

 

⑦    トランスフルトリン

揮発性が非常に高く、殺虫効果も優れています。

揮散させるタイプやミスト剤などが市販剤で使われています。

水に溶けやすい性質ですので、水質汚染には注意しましょう。

 

⑧    シフェノトリン

ペルメトリンより、致死効力と残効性が優れた成分。

正しくは、d・d-T-シフェノトリンと称します。

市販剤では、ゴキブリ・ノミ駆除用の燻煙剤や煙霧剤など、

不快害虫に対しても広く使われています。

特にゴキブリ駆除では、抜群の追い出し殺虫が可能です。

●商品名 ゴキラート

 

⑨    エンペントリン

常温で揮散し、無臭性タイプですので、

市販剤では衣料害虫対策で使われています。

衣類にニオイがつかないという点で人気があります。

●商品名 ベーパースリン

 

⑩    アレスリン

合成ピレスロイド第1号で、

微粒子を虫に直撃した時の速効性や熱安定性に優れており、

蚊取りマット・リキッド・エアゾールなど市販剤で広く使われています。

●商品名 ピナミンフォルテ

 

⑪    フタルスリン

ピレスロイドの中でも速効性に優れており、

ノックダウン効果が主体の成分です。

致死効果と残効性は低いですが、低毒性なので安全性に富んでいます。

●商品名 ネオピナミン

 

⑫    レスメトリン

速効性はやや劣りますが、蘇生が無いところが優れており、

致死効果が主体の成分です。正しくは、d-T80レスメトリンと称します。

●商品名 クリスロン

 

⑬    エトフェンプロックス

従来のピレスロイドと比べて化学構造が複雑になったもので、

ピレスロイド様化合物と呼ばれています。

魚毒性が若干、改善されたので蚊の幼虫用としても使われています。

遅効性ではありますが、致死効力は高いとされています。

●商品名 ベルミトール・トレボン

 

以上が、代表的なピレスロイド剤です。

あくまでも正しい用法での安全性と効果であります。

間違った使い方をすると、人体への影響や水生生物への害など

人を取り巻く自然環境及び人環境に害が及びますので、

製品を使用する際は、必ずラベル表示を確認して正しく使用して下さい。

殺虫剤の種類①

2016-02-10

こんばんは。

今般、薬局などにおいて、簡単に手に入るようになった殺虫剤。

皆さんが、日常何気なく使っている殺虫剤は、

化学構造や作用機序の面から見て、

大きく4つのグループに分けることが出来ます。

ここでは、有機リン系殺虫剤について説明します。

 

■ 有機リン剤:有機リン酸エステル化合物

神経毒剤で、作用点は神経の刺激伝達に関わる

アセチルコリンというものを分解するアセチルコリンエストラーゼを阻害します。

阻害されると、神経が麻痺して、異常興奮・異常行動を起こし、

生理的障害を経て死に至ります。

 

・有機リン殺虫剤としての能力は、

①    速効性が高いものがあります。

②    残効性が一般的には高いとされています。

③    昆虫類に対して抵抗性がつきにくいという長所があります。

④    水で希釈するので、分解しにくいという特徴があります。

⑤    人間に対しては、急性毒性の心配がありますが、

  慢性毒性の心配は少ないです。

 

・有機リン殺虫剤としての効力は、

速効性、残効性、接触効果、吸入効果、食毒効果、

殺成虫性、殺幼虫性など多種に挙げられます。

有機リン剤は、次ページでお話するピレスロイド剤のように、

微量で瞬時にターゲットを仕留める能力こそはありませんが、

残効力が高いので、

じわりじわりと痛めつけて、確実に仕留める

といった能力を持っています。

 

・魚毒性について

魚毒性が高いものは少ないので、

蚊幼虫対策用の承認を得た成分が比較的多いです。

 

・薬局で購入する時の見分け方のポイント

ラベル表示を見て、

成分名に「-ホス」と「-オン」「-ノン」「-ゾン」などの

共通の母音と「ン」が付いているのが特徴です。

 

・代表的な成分と商品名

①    フェニトロチオン

衛生害虫に対して有効で、残効力に富んだ成分です。

人畜に対する毒性が低いところが特徴です。

尚、遅効性ですが、致死効力は高いとされています。

●商品名 スミチオン

 

②    プロペタンホス

上記のフェニトロチオンが対象型なのに対して、

非対象型の構造系持つ有機リン剤です。

対象型有機リン剤であるフェニトロチオンなどに

抵抗性を持った害虫(特にイエバエ)に対して、効果が得られます。

遅効性ですが、広範囲の害虫の成虫と幼虫に対して、

高い致死効力を持っており、残効性にも優れています。

●商品名 サフロチン

 

③    ダイアジノン

残効性は上記のプロペタンホスには劣りますが、

速効性に関しては高い効果を発揮します。

昭和30年代前半に承認を得た非常に長い殺虫成分であります。

ゴキブリ・蚊・ハエに有効です。

●商品名 ダイアジノン

 

④    ジクロルボス

原体は液体で揮発性の高い成分であり、

残効性は殆ど期待出来ない反面、速効性には抜群の効果を発揮します。

●商品名 DDVP

 

⑤    ナレド

水に不溶でジクロルボスと同様に速効性に抜群の効果を発揮します。

但し、毒性はジクロルボスの3分の1程度です。

尚、有機リン剤の特徴とも呼ばれる「ホス」「-オン」が付かないので、名前が特徴です

商品名 ジブロム

 

⑥    クロルピリホスメチル

安全性が高く、広範囲の害虫で有効かつ効力もあり、

非常にバランスが取れた成分です。

但し、水に不溶な点と紫外線によって急速分解される点は、

使用するにあたり覚えておかなければなりません。

●商品名 ザーテル

 

⑦    フェンチオン

広範囲の害虫に有効であり、特に蚊の成虫と幼虫に効果があります。

残効性及び殺虫力に優れています。

●商品名 バイテックス

 

⑧    トリクロルホン

魚毒性が低い点が長所であり、

接触毒よりも食毒剤として効果を発揮します。

有機リン剤の中で、唯一水に溶けるので覚えておきましょう。

●商品名 ディプサイド

 

⑨    マラチオン

やや遅行性の薬剤で、独特の異臭はありますが、

毒性が比較的低いことが特徴です。

動物薬として畜体に直接使用できるものがあります。

●商品名 マラソン

 

⑩    テメホス

水に溶けにくく、人畜毒性が極めて低いことが特徴です。

水棲昆虫の幼虫に効力を発揮するので、蚊の幼虫対策に適しています。

●商品名 アベイト

 

以上が、代表的な有機リン剤です。

あくまでも正しい用法での安全性と効果であります。

間違った使い方をすると、

人体への影響や水棲生物への害など

人を取り巻く自然環境及び人環境に害が及びますので、

製品を使用する際は、必ずラベル表示を確認して正しく使用して下さい。

殺虫剤の必要条件

2016-02-06

こんばんは。

今年の冬は非常に暖かいので、気温が高い日中は、ユスリカの飛翔が見られます。

ジカ熱の流行に伴い、虫が多い時期になると、薬局で殺虫剤を購入される方も

多くなると思います。

では、もしゴキブリなどの害虫が寝室に現れた時、

皆さんはどのような行動を取られるでしょうか?

とにかく鬼の形相で、エアゾール剤をまき散らすのではないでしょうか。

虫の種類は関係なくです。

同じ殺虫剤で殺すといっても、そのターゲットによって効力には差が生じます。

どのくらいの量で殺せるのかという実測値、いわば薬の強さ、

これを致死効力(殺虫力)といいます。

 

致死効力は、有効成分あるいは製剤(完成品)の

最も基礎的な効力であります。

成虫を対象として、致死効力を得る基礎的な試験方法には、

直接虫体に薬剤を滴下する 『微量滴下法』 

所定濃度の薬剤に虫体を入れる 『浸漬法』 があります。

この方法によって、中央致死濃度を求めます。

中央致死濃度はLD50または、LC50で示します。

簡単に言うと、実験昆虫の50%致死量(濃度)です。

この数値は、小さいほど微量で効くということで、致死効力が高いとされます。

 

では、殺虫剤は致死効力が高ければそれで良いのか?

実は、それだけではいけません。

これだけでは、環境汚染を無視した形になってしまいます。

従って、残効性・速効性・人畜毒性などの条件も

クリアしなければならないのです。

 

 速効性は、

薬剤を処理した後の害虫の反応の速さを示し、

反応の早い成分は速効性薬剤と呼ばれ、遅い成分は遅行性薬剤と呼ばれます。

速効性の評価は、KT50値(50%ノックダウンタイム)で行います。

速効性薬剤は、一般的に5分以内に効力を示し、

処理後の反応が早いので一般的には歓迎されるのですが、

24時間以内に効力が失われることや、

食毒剤は摂食忌避に働くなどの弱点もあります。

なお、致死効力と速効性の相関はほとんどありません。

 

残効性は、

薬剤が残渣面や水中で害虫に効力を発揮する期間と考えれば良いです。

速効性薬剤と違い、処理後も効き目が残り続ける性質です。

しかし薬剤は残っていても、害虫が効力を示さない時は

残効性が無くなったといえるでしょう。

又、ゴキブリやシロアリなどの有害生物には、

残効性が高いものが用いられますが、

残効性が高いということは、自然界で残り続ける

ということも把握しておかなければなりません。

 

有機燐剤やピレスロイド剤は、

若齢幼虫よりも老齢幼虫、また雌より雄の方が微量で良く効きます。

卵や蛹(さなぎ)に対する効力は低いとされています。

蛹期のない(不完全変態)昆虫、例えばゴキブリの場合などは

成虫より老齢幼虫の方が低感受性、つまり殺虫剤が効きにくいのです。

このことから、

雄よりも雌、成虫よりも幼虫の方が強い ということが分かると思います。

人間も男よりも女、社会人よりも学生の方が元気ですもんね。

 

昆虫成長制御剤(IGR剤)は、

完全変態(蛹の時期を要する)をする昆虫に対して、羽化させないものです。

幼若ホルモン様物質は

老齢幼虫から蛹に移行する時に、最も高い効力を発揮しますが、

卵やふ化直後の幼虫に対する効力は低く、用量処理を行っても効果が得られません。

同じIGR剤でも

表皮形成阻害剤は遅行性ですが、

若い幼虫ほど効力活性が高いので、大量発生時の対応はこちらの方になります。

ただし、バクテリアや甲殻類に影響が出る場合もあるので、

処理する場所には注意しましょう。

勘違いされる殺虫剤の抵抗性

2016-02-03

こんばんは。

薬が効かなくなってきた

というセリフがあります。

 『1頭の昆虫が薬剤を浴びせられているうちに、

徐々に強くなっていくもの』

 

これは勘違いです。

害虫の殺虫剤抵抗性の獲得は、

集団の中に極めて低い頻度で存在する低感受性の一握りの個体が、

薬剤による淘汰でその比率を高めることから始まります。

簡単にいうと、

昆虫の集団の中には、もともと薬に強いタイプと弱いタイプが存在していて、

薬を浴びている中で強いタイプだけが生き残り、

その子孫が増えていくと最終的に、

その集団には効かなくなったという現象になるということです。

 

・殺虫剤の抵抗性

①単独抵抗性 ・・・ 1種類の薬剤のみの抵抗性

②交差抵抗性 ・・・ 1化合物群の2種以上の薬剤に抵抗性を獲得

③複合抵抗性 ・・・ 2化合物群以上、各1種以上の薬剤に抵抗性を獲得

 

私たち人間もそうですが、

どんな生物に於いても異物や有害物質を排除しようとする能力があります。

その能力が薬剤抵抗性を生み出しているのです。

 

この対策としましては、

以下の6点で殺虫剤を有効に利用することが出来ます。

①    剤型を変えましょう

効率の良い製剤(完成品)を選びます

 

②    有効成分を変えましょう

作用機序の異なる薬剤を使用します

 

③    有効成分を混合使用しましょう

作用機序の異なる薬剤同士の組み合わせをします

 

④    共力剤の添加をしましょう

効力増強や共力剤自身の効力の利用をします

 

⑤    施工方法の変更をしましょう

接触毒や呼吸毒の施工から食毒剤への変更をします。

 

⑥    殺虫剤のローテーション処理をしましょう

作用機序の異なる薬剤を複数用意して、定期的に変更します

 

という点が挙げられます。

【日本の殺虫剤抵抗性の歴史】

1950年 日本で最初に薬剤抵抗性が報告される

       コロモジラミに対するDDT抵抗性が発表

       その後、イエバエ、アカイエカ、ブユを対象に

       塩素剤抵抗性が多く報告される

1960年 イエバエのダイアジノン抵抗性が発見される

1965年以降

       チャバネゴキブリのディルドリン抵抗性が広がる

1970年代

       イエバエとアカイエカ群の有機燐剤抵抗性が報告される

後半~1980年代

       ハエ、蚊、ゴキブリのピレスロイド抵抗性が報告される

1980年初

       水田ではコガタアカイエカに農薬散布によって強い

       有機燐剤抵抗性が出現する

1980年後半以降

       IGR剤にイエバエとアカイエカ群に対する

       低感受性ないし抵抗性の集団が出現

殺虫剤の侵入経路

2016-02-01

こんばんは。

本日は、昆虫が殺虫剤を取りこむ経路についてお話します。

昆虫と考えると、少し難しく感じると思いますので、

私たち人間の場合で考えてみましょう。

 

① 殺虫剤が口から入る場合

これは経路が口ということで、経口と呼びます。

私たち人間も、何らかのアクシデントで、

間違って食べてはいけないものが侵入するケースがあります。

ゴキブリやネズミでいうと毒ダンゴです。

私たちの体は、異物が侵入した際に、

 

『吐きなさい』

 

と脳が命令してくれますが、虫やネズミなどは食べたら排出できません。

接触毒性のある 粉剤や残留性のある有機リン剤 がそうです。

昆虫は私たち人間のようにお風呂に入らない代わりに

体に付着したものを舐めて綺麗にするグルーミング

呼ばれる行動をします。その時に、口へ入るのです。

そして私たちが飲むカプセル薬

これは殺虫剤ではマイクロカプセル剤(MC剤)と呼ばれるものです。

食べた時にカプセル剤が割れ、中に閉じ込めてあった薬剤成分が出るといったしくみです。

私たち人間には粉にしか見えませんが、

虫たちにはボールがたくさん転がっているように見えるのでしょう。

 

② 殺虫剤が皮膚から入る場合

これは経路が皮膚ということで、経皮と呼びます。

私たち人間も、強い薬品に触れたら皮膚が荒れますよね。

又、筋肉痛などの時には塗り薬を浸透させたりします。これと同じ経路です。

人間の体には治癒能力がありますが、虫にはありません。

ヤケドしたらしっぱなしです。

 

昆虫の体表である ワックス層・セメント層 

と呼ばれるものを溶かして薬剤が侵入します。

有機リン剤などの残効性の高いタイプが多いです。

又、ムカデはお腹が裸状態なので、

吸着性のある粉剤が大の苦手になります。

 

③ 殺虫剤が気門から入る場合

これは経路が気門ということで、経気門と呼びます。

昆虫が呼吸する場所は、私たち人間でいう「鼻・口」と違い、

気門と呼ばれる箇所から呼吸します。

人間の例では、毒ガス。地下鉄サリン事件などがいい例です。

昆虫にとっては、アースレッドなどの空間に噴霧される場合です。

これは、ピレスロイド系の殺虫剤など速効性のあるタイプが多いです。

 

以上のルート(経口・経皮・経気門)が侵入経路となります。

プロの方々は、

殺虫剤の性質・資機材の使用法・対象害虫の生態・人や自然環境など

さまざまな事に配慮して、適した方法で駆除を行っているのです。

困った際には、プロ業者さんに知恵を借りましょう。

 

防除薬剤の剤型2

2016-01-25

こんばんは。

今日は、昨日に続いて殺虫剤の剤型のお話第2弾です。

剤型とは、原体が適用方法に適した形をいいます。

では、剤型にはどんな種類があるのか液剤とそれ以外で分けました。

ここでは、液剤以外を中心に、液剤は「防除薬剤の剤型1」で説明します。

 

①    粉剤

有効成分に増量剤を加えて、

粉砕した300メッシュ以上の均質な粉末とした製剤(完成品)です。

ムカデ駆除剤などで爆発的人気を誇ります。

この製剤のまま使用しましょう。

 

②    粒剤

有効成分に増量剤を加えて、

粉砕して48メッシュ以下の均質な粉末とした製剤です。

IGR剤(成長抑制剤)や不快害虫対策剤などが代表的であり、

この製剤のまま使用しましょう。

 

③    粉粒剤

粒系が1.7mm以下の粉剤及び粒剤が混和された製剤です。

この製剤のまま使用しましょう。

 

④    錠剤

有効成分に増量剤及び補助剤を加え、

一定の形状に圧縮した製剤です。

IGR剤などが代表的であり、

この製剤のまま、もしくは水に懸濁して使用しましょう。

 

⑤    燻煙剤

有効成分に燃焼剤を加え、耐圧容器に入れた製剤です。

アースレッドなどの加熱蒸散剤が代表的であり、

使用時は水によって点火させて燻煙状にします。

 

⑥    燻蒸剤

常温・常圧下で揮散する有効成分を耐圧容器に入れた製剤です。

コンテナ内やサイロ・倉庫内の穀害虫対策などで使用されることが多く、

使用時に気化させてガス状にします。

 

⑦    煙霧剤

有効成分を噴射剤とともに耐圧容器に入れた製剤です。

エアゾール剤やスプレーと呼ぶ方が分かりやすいかと思います。

使用時は、噴射ボタンを押して煙霧状にします。

 

⑧    泡沫剤(ほうまつ)

有効成分に発泡剤を加え、

使用時に発泡させて床下などに泡沫を充満させ、

土壌に吸収させるための製剤です。

床下に潜れないシロアリ駆除や

埋設配管内のコバエ防除

などで代表的に使われます。

 

⑨    土壌表面被膜状物質形成剤

有効成分に樹脂、硬化剤、短繊維等を加えて、

処理後、弾性を持つ膜状組成物を形成させるための製剤です。

 

⑩    ベイト剤

遅行性の薬剤有効成分や昆虫生長制御剤(IGR)を、

餌または誘引物質とともに配合した製剤です。

MC剤との併用は、相性が良いですが、

ピレスロイド系との併用は、ベイト剤としての効力が死にます。

ベイト剤を使用する時は、

異物混入防止のためにも専用容器に入れて使用しましょう。

 

【殺虫剤の補助剤】

補助剤には、主剤を溶解するための溶剤、

液体同士や液体と固体を混ぜた場合に

界面(境界)の状況をなめらかにするための界面活性剤、

有効成分を分散したり増量したりするために用いる増量剤があります。

 

プロは、自然環境及び人環境に配慮して、

薬剤の選定を行った上、対象虫の防除を行っております。

困った際は、速やかに依頼しましょう。

防除薬剤の剤型1

2016-01-24

こんばんは。

今回から2部に分けて、防除薬剤の剤型についてお話したいと思います。

剤型とは、原体が適用方法に適した形 をいいます。

では、剤型にはどんな種類があるのか液剤とそれ以外で分けてみました。

本日は、液剤を中心に説明します。

それ以外は 『防除薬剤の剤型2』 でお話したいと思います。

 

①    油剤

原体が油状の薬剤

または、これに他の薬剤を添加した製剤(完成品)で、

希釈せずに使用するものです。

次に説明する②油溶性剤と混同しやすいですが、

シロアリ防除で使用する薬剤は②の方なので間違えないようにしましょう。

 

②    油溶性剤

有効成分を灯油等の溶剤に溶かしたもので、

希釈せずに使用するものです。

水には溶けにくいですが、一般に有機溶剤には溶けやすいです。

私がこの業界に入った時は、TCO(ターマイトコントロール:しろあり防除)で

頻繁に使用していた剤型です。

略して「油剤」と呼んでおり、①の油剤とは違うことを理解しておきましょう。

 

③    水溶性剤

一般に無機化合物が主体であり、

有効成分を水に溶かして使用するものです。

溶剤が油ではなく水 ということです。

火気の心配が無いだけではなく、

ベタつきがなく家や家具が汚れにくいのが良いですね。

早い話、安全性に優れています。

 

④    乳剤 

有効成分を溶剤に溶かし、

これに界面活性剤(乳化剤)を加えたものです。

比較的、高濃度の有効成分を含みますから、

水に希釈して乳濁液 とします。

昔、ペットボトルに希釈した乳剤を業者が放置してしまい、

痴呆症の方が牛乳と間違えたのかどうか分かりませんが、

誤飲するという事故が起こりました。

乳剤に関わらず、殺虫剤は絶対に、

飲食容器に入れないようにしましょう。

特に自治体で一般的に使用される時などに多い事故です。

 

⑤    水和剤

有効成分に、増量剤及び補助剤を加えたものです。

粉砕した微細な粉末製剤を水で希釈し、懸濁させて使用します。

粉末状や錠剤のものがあり、シロアリ防除薬剤では、

顆粒水和剤(かりゅうすいわざい)というものがあります。

残留噴霧用にとても適した製剤です。

 

⑥    可溶化剤 

溶かせない原料を溶かすために使用されるもので、

有効成分を溶剤に溶かし、これに界面活性剤などを加えたものです。

水を加えて、透明な溶液にして使用します。

樹木用の殺虫剤などに使用されています。

 

⑦    フロアブル剤

固体の有効成分を微粉末にして、

界面活性剤・脱イオン水・分散保持剤・安定剤などを加えた懸濁製剤です。

原体または水で希釈します。その際は、必ず撹拌して薬剤を作りましょう。

ノズルの中に詰まりが生じたり、散布始めと終わりで濃度が違うと、

十分な結果が得られません。

フロアブル剤は、泡殺虫の際にもよく使われます。

尚、粒状に成形した顆粒水和剤は、

別名ドライフロアブルと呼ばれます。

 

⑧    懸濁剤(けんだく)

固体の有効成分を微粉砕にするか、

他の物質に吸着または被覆させ、

分散保持剤・安定剤・補助剤を加えた懸濁製剤です。

水で希釈して使用します。

成長抑制剤(IGR剤)などに使われます。

 

⑨    マイクロカプセル剤 

有効成分を微小カプセルに入れて、

徐々に溶出させるか、噛むことによって放出させる製剤です。

マイクロカプセルの文字を取ってMC剤(エムシー)と呼ばれ、

非常に安全性が高く、

悪臭もせずに効果が長時間持続するのが長所です。

短所は、化学変化しやすくカプセルが壊れやすいことです。

使用する前は、ホース内が詰まらないように、必ず撹拌しましょう。

 

⑩    ペースト剤

有効成分に増量剤または補助剤を加えて、

のり状にした製剤です。そのままか水で希釈して使用します。

野バト防除の忌避剤としても使われます。

 

【殺虫剤の補助剤】

補助剤には、主剤を溶解するための溶剤、

液体同士や液体と固体を混ぜた場合に、

界面(境界)の状況をなめらかにするための界面活性剤、

有効成分を分散したり増量したりするために用いる増量剤があります。

 

プロは、自然環境及び人環境に配慮して、

薬剤の選定を行った上、対象虫の防除を行っております。

困った際は、速やかに依頼するようにしましょう。

殺虫剤の安全性

2016-01-23

こんばんは。

衛生害虫用(ゴキブリ・ハエなど)と呼ばれる殺虫剤は、

人の居住環境で使用されることが多いので、

有効成分の毒性と安全性は、薬事法に定められた基準によって、

動物を用いたさまざまな試験が行われています。

 

殺虫剤や殺そ剤は、毒物・劇物・普通物 とありますが、

薬事法によって規制されており、医薬品や医薬部外品に分けられています。

医薬品は、つまり私たち人間の病気を治す薬品と同じです。

有機リン系殺虫剤などがこれに該当します。

これらは、都道府県知事の許可を受けた薬局、販売業者でなければ販売出来ません。

医薬部外品は、除虫菊を主成分とする殺虫剤

(ピレスロイド系のもの)などがあります。

アースジェットやキンチョールなどのエアゾール剤が該当し、

これらは、市販剤として一般に売られているものです。

 

衛生害虫用の製剤の有効成分は、

厳しい基準をクリアして初めて適性が認められます。

又、製剤についても用法などによって異なるのですが、

その安全性を確保するためには、

急性毒性や吸入毒性その他必要に応じた試験が科せられます。

そして、薬剤の人畜に対する毒性または安全性というのは、

使用する薬剤の毒性の内容や強弱、摂取量または、曝露量、摂取時間によって決まります。

さらに安全性は、同一条件で薬剤に曝露したとしてもその毒性は、

①    人または動物と対象害虫の体重差

②    人または動物と対象害虫の選択毒性の比率

に影響されるものなのです。

 

私たちに健康被害や経済被害を及ぼす

害虫・害獣をコントロールするためには、

殺虫剤メーカーさんの日頃の研究と努力のおかげなのです。

殺虫剤原体の理化学的性質とは

2016-01-18

 こんばんは。

私たちが、いや~な害虫を駆除するために使っている殺虫剤。

その原体というものは、固体または液体ですが、

薬局やホームセンター(HC)でお目にかかることはありません。

原体の比重、つまりその質量と同体積の4℃の水との質量比は、

1より数値が高いものがほとんどなのです。

 

早い話、水に沈むということです

 

では蒸気圧はというと、

原体表面から蒸気(気体)が出る時に、周りを押しのけようとする力です。

一般に沸点の低い化合物は蒸気圧が高いとされています。

有機リン剤と呼ばれるものでは、ジクロルボス、

ピレスロイド剤では、トランスフルトリン

比較的高いと言われており、

つまりこれらは燻煙剤や蒸散剤に適している

ということになります。

 

溶解性は、水に溶ける性質のことで、

殺虫剤の原体は、ほとんどが水に不溶または難溶であります。

水に1%以上溶ける成分は100のうち2~3しかないともいわれております。

 

安定性に関しては、

殺虫剤の有効成分は、10年以上安定な化合物であることが前提とされています。

また製剤についても、室温保存2年間で有効成分量の低下を

10%以内に抑えなければなりません。

 

従って、上記に挙げた形状、比重、蒸気圧、溶解性、安定性

これが理化学性質ということになります。

今日は、ここまでです。

殺虫剤の法的取扱い

2016-01-16

 こんばんは。

本日は、殺虫剤のお話第3弾!

分類 についてです

ゴキブリやムカデなどが出現した時に、

私たちが使う殺虫剤は、次の5つに分類されています。

 

①    衛生害虫用

お医者さまが処方する薬と同じで、

防除用医薬品あるいは防除用医薬部外品として承認された薬剤です。

そして、居住環境で使用されるので、人畜への安全性に配慮されています。

有効成分は、非常に多くの項目の毒性基準をクリアしなければいけません。

そして、この殺虫剤は名前のごとく衛生害虫と呼ばれる

ゴキブリ・カ・ハエ・ダニ・ノミ・トコジラミ専用と覚えておきましょう。

というわけで、

※ポジティブリストに、不快害虫(衛生害虫以外)の

名前を書かないように注意して下さい。

規制は、薬事法。実施機関は、厚生労働省ですね。

※ポジティブリスト制度は、一定量以上の農薬等が残留する食品の販売等を禁止する制度です。

 

②    農薬・園芸用

高濃度の製剤(完成品)が多く、

作物や草花への直接的な薬害が出ないように

1000倍単位の希釈液を使用するものが多いです。

くれぐれも希釈率には注意しましょう。

1桁間違えると、樹木が枯れるなどの大事故につながります。

規制は、農薬取締法。実施機関は、農林水産省です。

 

③    不快害虫用・シロアリ用

法的規制の対象にはなっていないものです。

皆さんが、ムカデやハチ対策で購入される殺虫剤

この分類に挙げられます。

しかし、使用される際は必ず用法に従って下さい。

問題が生じた場合は、化審法が適用されます。

実施機関は、生活害虫防除剤協議会・シロアリ対策協議会です。

 

④    動物用

動物への安全性が確保されているものです。

ネズミ用の薬剤では、

一般建屋で使用するものと畜舎・鶏舎で使用する動物用に分かれています。

この動物用は、

牛や豚が、毒餌を食べて死んだネズミを食べても、大丈夫なものです。

成分には、ブロマジオロンがあります。

規制は、動物用医薬品取締規則。実施機関は、農林水産省です。

 

※化審法は、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」で、

人の健康及び生態系に影響を及ぼすおそれがある化学物質による

環境の汚染を防止することを目的とする法律です。

いかなる薬剤もこの規制を受けるので、覚えておきましょう。

 

今日は、ここまでです。

正しい使い方をするためにも、ぜひ学んでみてください。

1+1=3になる薬剤の作用

2016-01-13

 こんばんは。

本日は、突然質問されるとプロの方々も戸惑ってしまうような

普段使わない言語についてお話します。

意外に回答しづらいものですが、昨日に続き基本的なことなので

この機会にぜひ思い出して下さい。

 

①    原体って何ですか?

これは通常、多少の不純物を含有する工業製品のことです。

工業製品という言葉に加えて、

『100%の原体は無いのですよ』

ということを説明できると、あなたのファン度も上昇するのではないでしょうかね。

 

②    製剤って何ですか?

原体に適用方法とそれに適した形(剤型)を与えたものです。

早い話、『完成品のことです』

と答えれば、お客さまも分かりやすいですね。

 

③    連合作用って何ですか?

2種以上の薬剤が同時に働いて表す作用のことです。

さらに連合作用には4種類あることを覚えておきましょう。

a)共力作用(きょうりょく)

 一方の働きを他方が助ける作用のことをいいます。

お互いを助け合い、良いものにすることで、

1+1が3にもなる ということです。

b)相加作用(そうか)

  それぞれの働きの和として現れる作用のことをいいます。

 こちらは、1+1が2になる ということです。

c)拮抗作用(きっこう)

  2種類の薬物を併用した場合に、

一方の働きを他方が減弱させる作用のことをいいます。

 例えば、

「血糖値を上げるアドレナリンが、

下げるインスリンの働きを妨害する作用があるのと同じですね」

と説明してあげると分かりやすいのではないでしょうか。

d)独立作用(どくりつ)

  2種の薬剤が互いに影響を及ぼさずに働く作用のことをいいます。

 『防蟻剤と防腐剤の関係です』

でバッチリ、プロならではのセリフです。

さらに「最近、この製剤が多くなってきているのですよ」

と付け加えておくと良いです。

 

昔は、薬剤を混ぜて「裏ワザ!」なんてこともありました。

しかしこれはNGですから決してしないようにしましょう。

「混ぜるな危険」です。

プロの方々も、言葉では説明しにくい言語。

ちょっと忘れた時に、このページを使って頂けると、嬉しく思います。

これが基本中の基本なんやで(殺虫剤)

2016-01-12

こんばんは。

本日は、殺虫剤の基本中の基本についてお話します。

殺虫剤による防除は、簡単に言うと、

 

『化学薬品(殺虫剤)を使用して害虫を防除する方法』

 

のことです。私がこの業界に入った頃に比べると、

今般の殺虫剤は

自然環境のみならず人環境

にも十分配慮されており、

安全性も効力も高く なっています。

 

殺虫剤の主要な条件は、

1.強い殺虫力

2.広域な殺虫

3.強いノックダウン

4.対象虫に残効性

5.分解すると無害になる

などがあります。

 

皆さんは、殺虫剤を購入する時、どのような判断でお選びでしょうか

私の妻は、知名度の高い会社からの

価格と秒殺などのPRで決めていると話していました。

 

ある日、母の友達が 『両方お陀仏した』 と叫んでいたのを思い出します。

実は、植物に静止していた毛虫を、蚊専用のエアゾール剤で

植物もろとも駆除してしまったのです。

商品には小さい文字ですが、

「適用害虫・使用方法・使用上の注意・保管上の注意」

が記載されていますので、必ず目をとおして頂くようお願いします。

 

プロは、防除作業監督者、毒物劇物取扱いなどの資格を持っていますし、

定期的にセミナーや勉強会にも参加しております。

迅速かつ確実な方法を熟知していますので、

困った際は依頼する方が間違いなくローリスクだと考えます。

また最近では、化学物質を含まないノンケミカル剤での防除が注目を浴びていますが、

冒頭でお話したように殺虫剤も進化しているのです。

 

これからもメーカーさんは、

キラッと光る新商品を開発し続けられますので、

注目していてください。

 

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