超危険な未知のウイルス
エボラ出血熱
【病原体は】
マールブルグウイルスと共にフィロウイルスに属し、
5つの種
(ザイール・スーダン・ブンディブジョ・タイフォレスト・レストン)が
存在する第1類感染症です。
特にザイールエボラウイルスが、
最も強い病原体と言われています。
尚、レストン型は人での病原性はありません。
【死亡率は?】
死亡率は50~90%と非常に高いです。
ザイール型では90%近くの致死率があるといわれます。
【主な媒介者は?】
フルーツバッドと呼ばれる
コウモリが媒介するのではないかと言われていますが、
依然として感染経路は不明であります。
エボラウイルスに感染した人や
動物の血液や体液に直接触れると感染します。
また人から人への感染も起こります。
尚、空気感染はしません。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間は20日くらいまでで、
発熱・筋肉痛・頭痛・腹痛・咽頭痛など
重度のインフルエンザに似ています。
その後におう吐・下痢・出血が起こる場合があります。
事例では、1週間程度で死亡します。
2014年9月に感染した米国の男性医師は、
完治したかと思われた約2か月後に、
左目が痛くなり、青い瞳が緑に変色しました。
検査の結果、
目の内部を循環する水「房水」から
ウイルスが見つかったそうです。
その後は回復しました。
そして、新たに2015年の1月に完全回復されたとし、
退院された英国人女性が、
その年の10月に再発され危機的な容体になられました。
完治したと思われても、
長期間潜伏することが判明したので、
まだまだ分からないウイルスであります。
【ワクチン接種について】
承認されたワクチンや治療薬は現在ありません。
【これが大事】
① 海外へ行かれる際は、予め感染地域をチェックし、
野生動物との接触は避けましょう。
② 患者の血液や体液に触れると感染しますので、
医師や看護師は、手袋・マスクなど接触感染を必ず防止しましょう。
※詳しくは、厚生労働省のホームページにて