哺乳類に感染する病気
レプトスピラ症
【病原体は?】
スピロヘータ目(人獣共通細菌)のレプトスピラ科に
属するグラム陰性細菌で、第4類感染症です。
【死亡率は?】
重篤化すると5~50%とされており、幅広いです。
【主な媒介者は?】
宿主は、家ネズミ(ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミ)や
野ネズミなどの野生生物で、
人・イヌ・ネコ・ウシ・ウマ・ブタなどの
哺乳類に感染します。
それらの排泄物に汚染された水や土壌からも感染します。
人から人への感染はありません。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間は14日くらいまでで、
悪心、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛など
風邪とよく似た症状が起こります。
そして別名ワイル病と言われる重篤症状になると、
エボラ出血熱レベルの全身出血や
播種性血管内凝固症候群を引き起こしたりもします。
尚、犬は3日程度で死に至るそうです。
【ワクチン接種について】
ワイル病秋疫(あきやみ)混合ワクチンがあります。
しかし現在、血清型は250以上ありますが、
そのうち5つの型にしか対応されていません。
【これが大事】
① 人が集まる場所では、媒介するネズミの
予防駆除を必ず行いましょう。
② 沖縄県で多い感染症で、
下水道関連や畜産関係者は注意して下さい。
③ 犬の輸入は、レプトスピラ病に
感染していないことを証明しないといけません。
④ 流行区域では、不用意に水に入らないようにしましょう。
逆性石鹸やヨード、次亜塩素酸ナトリウムで消毒予防しましょう。