1000人中1人が死亡するサルモネラ
サルモネラ症
【病原体は?】
サルモネラは、
主に動物の消化管に生息する通性嫌気性グラム陰性桿菌の
腸内細菌科のサルモネラ・エンテリティディスという細菌で、
菌体の周辺に鞭毛を持つ第3類感染症です。
【死亡率は?】
わずか0.1%程度です。
【主な媒介者は?】
特にブタ・ニワトリ・ウシの腸管内に生息する菌ですが、
自然界のあらゆる所に生息しています。
① これらに関連する食品(鶏卵・生肉・生ケーキなど)から人への経路
② 汚染された調理器具や手指を介して、食品を食べた時
③ 家ねずみ(ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミ)や
ゴキブリが汚染菌をばらまく
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間は4日くらいまでで、
悪心、おう吐、腹痛、発熱、そして下痢を激しく起こし、
急性胃腸炎となります。小児や高齢者では、
菌血症や意識障害、けいれんなどの重篤化になりやすいです。
【ワクチン接種について】
ありません。
【これが大事】
① 生肉や加熱不十分な肉類を食べないように、
また食品従事者は食べさせないように努めましょう。
② 卵は冷蔵保存をしましょう。割ったら早めに食べましょう。
③ 乳幼児から小児や高齢者のような、
抵抗力の弱いハイリスクグループの方は、
重篤症状になりやすいので、くれぐれも注意しましょう。
④ 学校給食センター、介護施設の厨房、食品工場などでは、
必ず衛生害虫の防除に努めましょう。
⑤ 消毒効果のある石鹸水で手洗いを行い、
アルコール消毒で予防しましょう。