感染菌わずか10個で感染
細菌性赤痢
【病原体は】
短桿菌(たんかんきん)で
鞭毛を持たない赤痢菌で、第3類感染症です。
(2006年の12月より第2類感染症から
第3類感染症に変更されました)
感染菌がわずか10個からでも
感染することが大きな特徴です。
【死亡率は?】
1%未満です。
【主な媒介者は?】
人・ハエ類・ゴキブリです。
患者の糞便や汚染された手指から食品や水、
人が触れる物を介し、人・ハエ類・ゴキブリが主な媒介者になります。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間は5日までで、
悪寒・高熱・腹痛・下痢・血便が生じます。
重症例は少なく、
数回の下痢と軽度な発熱で改善することが多いです。
特に体力のない乳幼児や高齢者で重症化しやすいので注意しましょう。
【ワクチン接種について】
現在はありません。
【これが大事】
① 汚染地域に訪れた際は、手洗いをこまめに行い、
水や氷、生ものを食べないようにしましょう。
② 乳酸菌やビフィズス菌などの生菌整腸薬を併用し、
スポーツ飲料を十分に摂りましょう。
脱水症状がひどい場合は、早急に医療機関へ行きましょう。
③ インド、タイ、インドネシアなど
アジア地区に行かれる際は、事前情報を必ず入手して下さい。