実は年々増加!マダニに噛まれると感染します
日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)
【病原体は?】
マダニが媒介する日本紅斑熱リケッチア(菌)で、
第4類感染症です。
【死亡率は?】
死亡率は低く、2015年現在で10名以下です。
但し、年々増加の傾向にある感染症の1つで要注意です。
【主な媒介者は?】
マダニです。鳥類や野ネズミなどの哺乳類から、
マダニが人に吸血すると感染します。
菌はダニからダニへの経卵感染や
親から卵の垂直感染により受け継がれていきます。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間8日までで、
高熱・頭痛・刺し口・倦怠感、重症化すると、
多臓器不全や白血球減少、血小板減少などが起こり、
死亡することがあります。人から人への感染はありません。
なお、発疹・リンパ節腫腸はあまり見られないため、
ツツガムシ病との判別の材料となります。
尚、医師に刺し口を見せることが最も、正確な診断となります。
【ワクチン接種について】
ワクチンはありません。
【これが大事】
① マダニに咬まれても、
指でつまんで取り除くことは絶対にやめて下さい。
体の一部が切断されてしまい残ってしまいますので、
病院に行きましょう。
② リケッチア(菌)を保有する
野ネズミの対策とマダニの防除が必要です。
③ 野山や山林などのマダニが生息している所は、
常に注意が必要なので、マダニ対策に心がけましょう。