ワクチンを接種できる国と出来ない国があるダニ脳炎
ダニ脳炎
【病原体は?】
マダニが保有するフラビウイルス科のウイルスです。
【死亡率は?】
脳炎を発症すると、
5%以下ですが死に至る場合があります。
人から人へは移りません。
【主な媒介者は?】
マダニです。
ネズミなどのげっ歯類からマダニに移行し、
ペットや人に移ります。
殺菌されていない羊やヤギの原乳を飲むと感染します。
【主な症状は?】
ダニ脳炎には、2種類あり
中央ヨーロッパ型脳炎とロシア春夏脳炎があります。
潜伏期間は7日くらいまでで、
中央ヨーロッパ型脳炎は、
発熱、筋肉痛など風邪の症状が出ます。
重症化すると髄膜脳炎に進み、
けいれんや目まいなど知覚異常が出ます。
ロシア春夏脳炎は、発熱、頭痛などの後、髄膜脳炎に進みます。
【ワクチン接種について】
日本でのワクチンは有りませんが、
ダニ脳炎の流行国では、森林などに入らざるを得ないなど
感染のある可能性がある方に対してのみ
摂取できる国があります。
入国される前に、一度全国の検疫所に相談されることをお勧めします。
【これが大事】
① ダニ脳炎の特別な治療はありません。
② 病原体を持っているマダニに咬まれないようにしましょう。
日本では北海道、世界では、ヨーロッパ各国に
出かける際はマダニ対策を施しましょう。