海外では注意のウエストナイル熱
ウエストナイル熱(西ナイル熱)
【病原体は?】
他種の蚊によって媒介される第4類感染症の
フラビウイルス科のウイルスです。
【死亡率は?】
脳炎を発症する確率は1%未満とされていますが、
死に至ることがあります。
【主な媒介者は?】
イエカ属やヤブカ属です。
渡り鳥からイエカ属やヤブカ属を介して感染しますので、
広範囲に拡散する可能性があるといわれます。
人から人への感染は、輸血など以外で起こることはありません。
【主な症状は?】
症状は、潜伏期間14日以内で
発熱・頭痛・発疹・筋肉痛・関節痛です。
完治までは約7日間を要します。
脳炎を発症すると、
激しい頭痛、高熱、呼吸不全、不全麻痺などを引き起こし、
死に至ることがあります。
【ワクチン接種について】
現在、ヒト用のワクチンはありません。
予防は、蚊の防除になります。
【これが大事】
① ワクチンや治療薬はありませんので、
認識を持っていて下さい。
② 蚊に刺されないようにすることが唯一の予防です。
③ 海外から帰国して14日以内に風邪の症状が
現れなかったら、ほぼ大丈夫といって良いでしょう。
④ 海外では、アフリカ・ヨーロッパ・アジア地区など
広範囲で発生が見られます。
輸入感染症・新興感染症としての注意が必要です。