害虫防除器具及び手法
本日は、兵庫県川西市、神戸市、京都市左京区、南区、
滋賀県甲賀市、近江八幡市、長浜市、湖南市の
異物混入防止、特殊清掃、ゴキブリ駆除、ムカデ駆除に
お伺いしました。
今日は、防除器具のお話をしたいと思います。
駆除をする際に、問題(ターゲット)となる害虫の種類を
特定することが出来たら、最も効果のある資機材を選択し、
実作業に望まなければなりません。
ここでは比較的よく用いられる害虫防除機器について解説します。
■防虫ネット
蚊やハエなどが静止する場所や発生する集水桝などに、
ピレスロイド系殺虫剤を含浸させたネットを設置します。
尚、ネットを設置すると、ムカデやヤスデ、ダンゴムシなどの
不快害虫にも抜群の効果を発揮し、よくネット上の死骸が転がります。
① 実作業の例
・建屋に侵入する飛翔昆虫の対策として、給排気のダクトに設置
・蚊・ハエ・クモ・ダンゴムシなどの防除として、
排水溝・集水桝・雑草地・網戸または、のれん風に設置
② 代表的な機器
・タフガードネット ・オリセットネット
■防虫フィルム
走光性昆虫の視覚を制御する紫外線カットフィルムで
窓ガラス専用の粘着フィルムです。
昆虫は一般的に、
250ナノメートル~500ナノメートル前後の
波長に反応するので、その光をカットすることで、
飛翔昆虫の侵入・誘引防除ができます。
フィルムの色も用途に合わせて選択できるので便利です。
また、窓ガラスが破損した際の飛散防止も可能です。
異物混入防止を取り組む会社であれば、当然の取り組みです。
① 実作業の例
・作業所の照度を落としたくない室内などに
透明タイプのフィルム設置
・昆虫の視界を阻害し、夜行性昆虫の活動を抑制する
イエローグリーンタイプのフィルム設置
・室内の照度を暗く見せて、飛翔昆虫の誘引を
抑制するグリーンタイプのフィルム設置
・飛翔昆虫の誘引を抑制するだけではなく、
鏡面効果と断熱効果をアップさせるシルバータイプのフィルム設置
・520ナノメートルまでの紫外線の影響をカットしなければならない
重要区域の窓ガラスに設置するオレンジタイプのフィルム設置
② 代表的な機器
・モスクリーンカール、ウインドウバリア
■防虫対策ランプ(紫外線カットランプ)
昆虫が明るく感じる波長の光
(360ナノメートル付近の紫外線)を
特殊な紫外線カットフィルムで虫から見えにくくさせ、
異物混入の代表となる害虫の侵入を防ぎます。
また、紫外線をカットすることで、
衣類や紙類の色あせの防止にもなります。
① 実作業の例
・工場内の照明に集まる飛翔昆虫類の対策
・紫外線によって変色する商品や資材の防止
② 代表的な機器
・WANランプ
■防虫ブラシ
ブラシ毛材がカーテンやのれんの役割をし、
害虫やネズミの侵入を防ぎます。
なお、ブラシには数種類の角度や長さ、
防虫剤が含浸させてあるタイプなどがあります。
① 実作業の例
・工場の出荷口や搬入口などの
重量シャッターの隙間から侵入する害虫対策
また、ネズミやほこり、水気などの侵入防止対策
② 代表的な機器
・バーカット、バーシール
■シロアリベイトシステム
従来のシロアリ防除方法とは異なったコンセプトで
開発された巣ごと壊滅させるシステムです。
シロアリが出す道しるべフェロモンを利用して、
他の仲間を次々と導き死滅させます。
この工法は、定期的な点検業務が必要となります。
① 実作業の例
・殺虫剤アレルギーの居住者からのシロアリ駆除依頼
・床下が潜れない場所のシロアリ駆除
・イエシロアリの駆除
② 代表的な機器
・リクルートAG、ファーストライン