床の間の上を見るべし
家ねずみと呼ばれる、
ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの中でも
天井裏でドタバタ走るクマネズミ
このクマネズミが、生活空間である部屋に降りてきた時には、
慎重に対策を講じなければなりません。
①かたっぱしから閉塞して、追い出し機を設置する
②かたっぱしから内外部ともに閉塞して、閉じ込めて捕獲する
③わざと開けておいて、捕獲する
④わざと開けておいて毒エサを食べさせる
幼いお子様やペットがいる
費用や、高所、隣接の関係ですぐに閉塞できない
寝不足、ノイローゼになっている
などの状況によっても方策が変わってきます。
この写真は、床の間の真上です。
床の間と和室のしきりに15mmの隙間が開いており、
足跡が残されていました。
天井裏への入口が無かったため、
点検口を作成して天井裏へ入り、
ステンレス製の剣山を天井裏から固定して隙間を閉塞しました。
隙間を塞ぐ方法は何手もありますが、
ネズミの歯を入れさせない
ように隙間なく施さなければなりません。
前歯が入ると齧って出てくる場合があります。
ネズミの歯はエナメル質で出来ているので、
硬質なものかカプサイシン(トウガラシ成分)入りの
ものを含浸させた材質で閉塞する必要があります。
こういった場所から、ゴキブリなどの害虫も侵入してきます。
そして、近くの梁には無数のラットサインと呼ばれる足跡がありました。
入口を閉塞したので、捕獲や食毒剤などを設置しての
駆除や衝撃波を設置して追い出しを行います。
普段、あまり上を見ずに暮らしている人間にとって、
盲点になる場所はたくさんあります。
特に床の間は、体を中にまで入れない空間です。
床の間があるご自宅は、一度四方を覗いて見てはいかがでしょうか?
そして、独り暮らしをされているご高齢の方や
階段を上がれない方は、2階フロワーは要注意ですので、
1度、点検をした方が良いですね。