ゴキブリに狙い撃ち
殺虫剤を使用して防除を行う化学的駆除法の中に、
速効性薬剤処理というものがあります。
ゴキブリ駆除として速効性薬剤処理で用いられる殺虫剤は、
ピレスロイド系が殆どであります。
目の届かない狭所に潜んでいる
ゴキブリを根こそぎ追い出す作戦です
市販剤では、アースレッドやバルサン、アース渦巻香や蚊取り線香、
アースノーマットなどの加熱蒸散剤、ゴキジェットプロなどのエアゾール剤、
ハニカム防虫ファンなどのファン式、バポナなどの樹脂蒸散プレートなどがあります。
写真はプロ専用の機器で、
液化炭酸ガス噴霧で処理する様子です。
天井裏や二重壁内など、
殺虫剤が十分に行きわたらない空間や狭所に潜むゴキブリ駆除や
店舗や新工場オープン時など、
また一軒家の大掃除のようにリセットする意味などで使用します。
噴口がピストル型なので、
潜んでいる箇所を
ピンポイントで狙い撃ちできる優れものです。
また炭酸ガスを使用するので、非常に冷たい風が空間部に充満します。
居心地の良い適温場所で生活しているのにも関わらず、
突然、凍てつく風と速効力のある殺虫成分が吹き乱れるので、
あわてて飛び出してきます。
天井裏にゴキブリが棲みつくと、
ゴキブリのエサである
小昆虫や糞から発生する害虫も生息してしまいます。
そして天井裏と室内は隙間がありますので、
知らないうちに呼吸によって彼らの持っている菌を吸っています。
年に一度の大掃除は、居住空間のみですが、
家まるごと害虫のいない空間へリセットすることをおすすめします。
※ピレスロイド系の殺虫剤は、
魚毒性が高いのでそれらを飼育している際は、
必ず養生をしてください。
人畜に対しては、エアゾール剤は安全性が高いですが、
蒸散剤や液化炭酸ガス剤の成分には、
シフェノトリンやペルメトリンが入っている商品があります。
これらは吸い込むと呼吸困難になりますので、
用法やプロ業者の指示に従って下さい。
