隙間なんて無い?それは人間目線ですよね!
防虫対策を考える時、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、
人間目線で見ないことです
床のクラックや隙間など土壌部分から発生する昆虫類は、
一般家庭で代表的なシロアリをはじめ、
工場関係に於いては多種にわたり問題となります。
特に食品工場の水廻りのクラック(ひび割れ)は、
コバエ類・アリ・ハネカクシ・ゴミムシなどの発生源になりますので要注意です。
また水廻りは、環境を配慮しての薬剤の選定と処理法を
考えなくてはいけないので苦戦することも少なくはありません。
他にも柱や扉、窓枠廻りも侵入可能な隙間が生じている場合がありますし、
床面は一度、亀裂が入り出すと無数に出てくるので注意が必要です。
このように隙間というのは、経年劣化により次々と現れるので、
後々にハード改善をせざるを得ない状況を作らないためにも、
エリアマップを作成し、
全従業員で補修作業に当たれるような体制づくりが必要です。
薬剤による駆除の場合は、写真のようなクラック部分では、
手動式ポンプに細ノズルや針ノズルと呼ばれるものを
装着して注入する方法があります。
しかし、これくらいの場所でも最低3L程度は入れないと効果が得られないので、
ジワジワとしか入らないノズルでは時間を費やしてしまうのが欠点です。
しかし、動力噴霧機などを使用すれば問題は解決できます。
また大掛かりな工事になると、2mピッチくらいで床面を穿孔して、
1孔あたり10L程度の薬液を注入することもあります。
この場合、排水や水道ガスなどの土間配管を打ち抜かない
ようにするなど、穿孔作業のトラブル防止のために、
建築図面の確認をするようにしましょう。
ワイヤーメッシュや栗石などが入っている場合もあるので、
施工実施の判断は慎重に行うことをおすすめします。