滋賀・京都の遺品整理・生前整理・事件現場特殊清掃・害虫駆除は美鈴環境サービス

クレジットカード利用可能

殺虫剤の侵入経路

2016-02-01

こんばんは。

本日は、昆虫が殺虫剤を取りこむ経路についてお話します。

昆虫と考えると、少し難しく感じると思いますので、

私たち人間の場合で考えてみましょう。

 

① 殺虫剤が口から入る場合

これは経路が口ということで、経口と呼びます。

私たち人間も、何らかのアクシデントで、

間違って食べてはいけないものが侵入するケースがあります。

ゴキブリやネズミでいうと毒ダンゴです。

私たちの体は、異物が侵入した際に、

 

『吐きなさい』

 

と脳が命令してくれますが、虫やネズミなどは食べたら排出できません。

接触毒性のある 粉剤や残留性のある有機リン剤 がそうです。

昆虫は私たち人間のようにお風呂に入らない代わりに

体に付着したものを舐めて綺麗にするグルーミング

呼ばれる行動をします。その時に、口へ入るのです。

そして私たちが飲むカプセル薬

これは殺虫剤ではマイクロカプセル剤(MC剤)と呼ばれるものです。

食べた時にカプセル剤が割れ、中に閉じ込めてあった薬剤成分が出るといったしくみです。

私たち人間には粉にしか見えませんが、

虫たちにはボールがたくさん転がっているように見えるのでしょう。

 

② 殺虫剤が皮膚から入る場合

これは経路が皮膚ということで、経皮と呼びます。

私たち人間も、強い薬品に触れたら皮膚が荒れますよね。

又、筋肉痛などの時には塗り薬を浸透させたりします。これと同じ経路です。

人間の体には治癒能力がありますが、虫にはありません。

ヤケドしたらしっぱなしです。

 

昆虫の体表である ワックス層・セメント層 

と呼ばれるものを溶かして薬剤が侵入します。

有機リン剤などの残効性の高いタイプが多いです。

又、ムカデはお腹が裸状態なので、

吸着性のある粉剤が大の苦手になります。

 

③ 殺虫剤が気門から入る場合

これは経路が気門ということで、経気門と呼びます。

昆虫が呼吸する場所は、私たち人間でいう「鼻・口」と違い、

気門と呼ばれる箇所から呼吸します。

人間の例では、毒ガス。地下鉄サリン事件などがいい例です。

昆虫にとっては、アースレッドなどの空間に噴霧される場合です。

これは、ピレスロイド系の殺虫剤など速効性のあるタイプが多いです。

 

以上のルート(経口・経皮・経気門)が侵入経路となります。

プロの方々は、

殺虫剤の性質・資機材の使用法・対象害虫の生態・人や自然環境など

さまざまな事に配慮して、適した方法で駆除を行っているのです。

困った際には、プロ業者さんに知恵を借りましょう。

 

Copyright© 2013 (有)美鈴環境サービス All Rights Reserved.
ページ最上部へ