ジカウイルス(ジカ熱)最新情報
中南米などで広がる
ジカウイルス感染症(ジカ熱)の最新情報。
媒介者は、
ネッタイシマカやヒトスジシマカ
一昨年東京で大流行したデング熱をはじめ
日本脳炎・ウエストナイル熱・チクングニア熱・黄熱などを
媒介する蚊で、第4類感染症のフラビウイルス科のウイルスです。(※1)
症状は軽いですが、妊婦への感染と新生児の
『小頭症』 との関連により、日本政府は2016年2月15日に、
4類感染症として患者を診察した医師に保健所への
届け出を義務づけました。
ブラジルでは、小頭症(しょうとうしょう)の赤ちゃんが、
ある州で例年の75倍に増えているそうです。
(2015年10月~2016年1月末までに4783人)
結果的には、頭が小さくなるのですが、
脳が小さい(発達が遅れる)と捉えたものです。
そして、2016年4月10日ブラジルの研究チームが、
『脳の細胞の増殖を抑え、死滅させる』
ことを発表しました。
さて、このジカ熱。他国でも流行するのか?
気になるところですね。ぶっちゃけた話をしますと、
デング熱と同じ扱いだと思って下さい。
蚊の棲める環境であれば、ウイルスも入ってきます。
そして地球温暖化が進むと、
日本でもネッタイシマカが生息することになり、
蚊によるウイルスが脅威になってきます。
『安心してください!と言えませんね』
自分で出来る駆除法(DIY)や
ヒトスジシマカのプロフィールなどはこちらを
↓
イギリスでは、中南米から帰国された方が、
お持ち帰りをしました。
しっかりと、知識を持って自分の身を守ってください。
【特に注意すべきこと】
① 妊娠中の女性はジカ熱の流行地域をチェック
してから、渡航するようにしてくださいね。
② 輸血や性的接触でも感染する。
一見完治したとしても、精液中に残っている
可能性があるので注意する。
③ ウイルスを持ち、症状がない人でも感染してから
10日ほどは、他人にうつす危険性がある。
④ 流行地域から帰国した人は、他人にうつさないよう、
10日程度は蚊に刺されないようにする。
(帰国後4週間以内は献血できません)
⑤ 発症2週間後も精液中にウイルスが
残っていた事例あり。
しばらくはコンドームを使うことが望ましい。
そして、さらなる問題が勃発しているのが、リオ五輪。
ブラジルへの渡航自粛です。
チケット収入の現象は、
ブラジル経済に大きく影響すのは必至ですよね。
国際原子力機関(IAEA)は、ジカ熱の対策として、
原因のウイルスを運ぶネッタイシマカやヒトスジシマカの
繁殖を放射線で抑える技術を、
関係国に指導していく方針を明らかにされました。
蚊を減らすために殺虫剤を使うと、
強い蚊が生き残って増えてしまうため、
(低感受性の一握りの個体が増える:殺虫剤の抵抗性)
人間の血を吸わないオスの蚊を、
放射線で不妊化させる技術を各国に提供しました。
この方法は、人間に安全で環境に優しい技術と説明されています。
放射線を使った不妊化の技術は、
日本でも野菜や果実の害虫である
ミバエ類の駆除で使われ、根絶に成功している技術だそうで、
期待はできそうです。
ただし、言うのは簡単。早く、行動に移って頂きたいものです。
さて、このジカウイルスというネーミングは、
1947年にアフリカ・ウガンダの「ジカ森林」の
アカゲザルで発見され、
その森の名前で 『ジカウイルス』と名づけられました。
症状は、2~12日の潜伏期間後、38.5度以下の
発熱や頭痛・関節痛・発疹・結膜炎などが、2~7日続きます。
急激な筋力低下などの症状が表れる
ギラン・バレー症候群を発症したケースもあります。
発症を防ぐワクチンや特効薬はありませんが、
多くが、2~7日で自然に治り、
血液からウイルスが無くなります。
症状が出ない人は80%ほどいるといわれています。
美鈴環境サービスでは、
蚊を忌避する、特殊な殺虫剤でお客さまにサービスを提供して参ります。
※1 感染症法では、感染症を感染力や危険度などの高い順に、
1~5類に分類して指定している。1~4類は、患者の報告のほか、
病気を媒介する蚊などを土地の所有権や自治体に駆除させる
ことができる。